「山上大神宮」-函館市
起源の由来は社伝によると今から600年ほど前の応安年間(室町初期)、藤坊という修験者がこの地に渡来し、亀田赤井川村神明山に草庵を結び、伊勢神宮の御霊をいただいたのが始まりと伝わっています。
その後、明暦元年(1655)5月、尻澤辺村(現・住吉町)に移し、箱館神明宮と称したとも言われています。
天和2年(1682)現在の西消防署弥生出張所付近に移転し、明治7年(1874)社名をこの地の山之上町から取り、「山上大神宮」と改称し、明治9年(1876)郷社となりました。
幕末頃、当宮8代神職であった澤辺琢磨(旧名・山本琢磨)は土佐藩士で坂本龍馬・武市半平太とは親類関係にありました。
また、箱館戦争の時、榎本武揚率いる旧幕府軍に加わった旧京都所司代・桑名藩主松平定敬の御座所に使用された歴史的由緒がある神社です。
ただし、箱館戦争当時の社殿は現在の船見町ではなく五稜郭の北方にあったようです。
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画像左:現・山上大神宮
画像右:松平定敬
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