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「明治天皇御駐蹕之地」-千歳市

明治を偲ぶ胆振の歴史の名残り-昔日の苦労伝える石碑
2006年06月15日
カテゴリ : 北海道 > 観光 > その他
札幌~千歳市内を経て苫小牧方面に向かう国道36号線は、昼夜を問わず車が激しく行き交う幹線道路ですが、その道路脇にひっそりと建つ石碑を知る市民は少ない。
明治天皇の千歳訪問を記念する「駐蹕(ちゅうひつ)之地」の記念碑です。

明治天皇は明治14年(1881)、道内各地の開拓の現状を知るため本道を訪れました。7月30日に東京を出発し、8月30日に札幌に到着。9月2日午前7時に札幌の豊平館を出発し、馬車を使って現在の豊平区月寒東、北広島市大曲、同市島松、恵庭市泉町と南下、午後4時過ぎに千歳市本町に到着しました。

 当時の千歳には600人もの一行が泊まる施設などあるはずもなく、急遽道路沿いに宿舎が作られたそうです。その長さは100mを超え、夜は盛大にかがり火が焚かれました。

 当時、今の市長にあたるは戸長、前年に小樽税関職員から転じた秦一明。戸長として最初の、そして最大の仕事でした。官軍の一員として箱館戦争に参加した秦にとっては、非常に名誉な仕事だったはずだが当時の役場職員は秦以外には用務員が1人だけ。名誉にかかわるお迎えに失敗は許されず、相当の苦労があったことは想像に難くない。

秦はその3年後、戸長のまま56歳で病没する。住民の間でその後、記念碑を残そうとの運動が起こり、1909年、宿舎跡に現在の碑が建ったという。

明治天皇が訪れた9月2日は、今も意外なところで市民に親しまれている。同市真町の千歳神社では、毎年この日に祭典が行われる。元々は8月25日だったが、訪問にちなみ、1940年に日程を変更した。祭りとは別に、この日は記念碑の前で「行幸記念祭」も行われている。

 時代を経て、道路拡張などで移転、消えた記念碑は数多い。しかし千歳では、知る人は減ったものの当時の場所に今も碑が残り、祭りにもその名残りがある。

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