廃車…

そう、あれはいつも学校へ向かう道。右への緩いカーブだった。俺は一体何キロ出ていたのだろう…本人はそのスピードの速さに全く気付いていなかった。
右へとステアリングを切れども意図した方向に進まない…｢やばいっっ！！アンダーだ！！｣焦ってブレーキを踏み、姿勢を乱しオーバーに。しかしハイスピードのまま外へ外へと膨らんでゆく。左手前方には、路肩に駐車したトレーラー。その距離がどんどん近づいてくる…｢もうダメだっ！間に合わない！このスピードじゃ死ぬ…!!!!｣

俺はその恐怖に、思わず目を塞いだ。
…
…
…
ガシャーン!!!!ドーン!!…
…
…
…
…
おおそろしない轟音が響き、俺は意識を失った…
…
…
…
気付いた瞬間、血の味がした…まだ生きてる…
…
…
俺は奇跡的に頭に切り傷ができるくらいの軽症で済んだらしい。
どうやらロドは斜めを向きながら、そのトレーラーの荷台に突っ込んでいってしまったようだ。助手席は荷台にめり込み、運転席にあわや到達しそうな勢いだった。車の周りには、サイレンが鳴り響く…

自力で車外に出ると、そこには事故の連絡を受けて飛んできたのかオヤジが立っていた…

｢やったな…｣

｢あぁ…｣

俺は愕然とした。その無惨なロドの姿に。
車体は｢く｣の字にひしゃげ、ドライブシャフトも真っ二つに折れている…俺が助かったのは本当に奇跡だ。
と同時に、ロドを失ったという、この喪失感…いったいどこへぶつけていいのか…俺は言葉が出なかった。オヤジは言った。

｢廃車だな｣

胸をえぐられる思いがした。わかってはいたが、その言葉を耳にしたくなかった。なぜ俺は曲がりきれないような、あんなスピードを出していたのか、自分でもわからない。ただ、自責の念でいっぱいになり、俺はその場でショックのあまり、天を仰いで目を閉じた…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
再び目を開けると、そこには見慣れた天井があった。
…
…
…
…
夢かぁーーーーーー!!!!!!

っと前置き長くなりましたが、ＧＷ明け早々に不吉な夢をみて、何とも気分の冴えない今日この頃(苦笑)しかし夢とわかった瞬間は、底知れぬ安堵感でしたょ～。まじでこんなことあったらショックで倒れますからね(笑)
無謀な運転は命取り、スピードは控えめに、と自分を戒めた目覚めなのでした～☆

P.S 先日リッター20キロとか期待させられましたが、実際12キロちょいでした(笑)その後の乗り方が悪かったんかなぁ～