先週金曜日から5日程仕事もないので四国は丸亀に行ってました。、知り合いのお医者さん(飛ぶ親父さん)がアクロバット飛行(http://www.aerobaticteam.jp/)の米国認定の審査を受けるのを手伝って来ました。ついでに先生の国土交通省の航空身体検査を受けてきました。
10日AMに無事審査が終わり、先生のご厚意でアクロ機に搭乗させてもらうことになりました。
搭乗するのはいいのですがなんせアクロ機は初めて、パラシュート背負うのも20年以上も前にT-33乗って以来です。軽くて小さいので背負うのは簡単ですがちょっぴりこれで私の体重支えられるかなー?でっかくて重い傘とディンギつけるのとは大違いです。
先生から搭乗の仕方のレクチャー受けて、いざ、搭乗。バケットシートの上に立って足をもぐりこませるのに腕に力が要ります。そんなに狭いとは思いませんが大型機の操縦席とは大違いです。一番最初にメンター乗ったときでもそんなに苦労しませんでした。まー、慣れでしょうね。
その後、ハーネスを締めるのが一苦労、-G用ハーネスがあったのにびっくり(戦闘機にだってないよ。)腰のハーネスには輸送機で貨物固定するときに使うラチェットの小型版があったのにもひぇー!さすがアクロ機、そうしないとあんな激しい機動時-Gで浮いちゃいますね。
装具をつけ終わってヘッドセット装着して、先生が後席に乗りこんだらバッテリー入れたんでしょうね。インターホンが通じます。ここで先生コントロールチェック、フルアフターだとベルトに当たります。エルロンも普通にしてたら太ももにバシバシ当たります。(仕方なく蟹股に足を開くしかありませんね。ラダーに足載せたらエルロンはフルに使えないような気がしました。)
であとは、ENGスタートして離陸終わるまではお客さん状態、何もすることありません。(操縦桿とラダーとスロットルだけじゃ何もできません。ENG計器なんて全くないし。)すぐに始動完了、ランプでRUN UPやるとは知りませんでした。(後流の影響があまりないんだ。)
タクシーを開始したエクストラ正面は全く見えません。(後席の方が若干視界が広いそうです。かと言っても真正面は見えません。)蛇行しながら離陸位置へ。「クリアードフォー テイクオフ」エンジンが唸ります。離陸開始、加速は早いです。機体が軽いせいでしょうか意外とGも感じます。それで気づいたのですが、尾輪式の航空機の離陸の仕方を間違えていました。加速してVA以上になったらエレベターを前にして尾輪を浮かし、VRでエレベターアップにして離陸すると思っていましたが、先生はそのままの姿勢から加速後ローテーションしました。(ゼロ戦なんかとは違ってました。)
と、思ったのは勘違いで後で先生に聞いたらパワー入れたらすぐに尾輪は浮くそうです。
で、浮いたかと思ったら角度を上げて地上はすぐ見えなくなります。かなりのハイアングル上昇です。(イーグル並です、ファントムでも負けます。)エリアが反方位だったので1000か1500ftでダウンウインドにはいる感じでエリアに向かいます。
エリアに向かいながらハーネスのチェックをします。先生はスパッと背面に、ーGでお尻が浮いちゃいます。(下でしっかり締めたつもりでも5cmぐらい浮きました。)水平姿勢に戻して、ハーネスを締め直します。その後I haveしてエリアに向かいながら2Gターン、前席からは水平線の位置を決めるリファレンスポイントが機体にとれません。感と高度計の動きを読みとるしかないので非常に難しいです。更に操縦桿の操縦性がメチャクチャ敏感、水平飛行がこんなに難しいとは思いませんでした。
エリアに着いたら先生がお手本を見せてくれました。今まで経験したことのない飛行機の動きを体験しました。特にロール系は動きがあっという間、戦闘機でもこんなに速く動かなかったと思います。ループ系は比較的経験値に近いものでした。またーG系は肘をキャノピーの下の縁で支えないと安定しません。ハンマーターンやテールスライドなどは全く初めてなので動きが全く読めないし、どうコントロールするかも?です。ラダーを極みに使っていることは確かだと思います。
私のアクロの体験は昭和63年で止まってますから、感想と言ってもそれぐらいしか言えません。その後私がI haveして、エルロンロール、ループ、インメルマン等やりましたが、先生みたいに決まりません。ロール系は最後がどうしてもピッチダウンになってしまうし、ループは多分横から見たら英語のLの小文字になっているような気がします。これじゃー、メンターの学生と一緒です。あと、バーチィカルや背面時の姿勢把握に翼端に装備しているヨウストリングのようなものが非常に役に立つのがわかりました。
そうこうしてるうち、エクストラの燃料消費はあっと言う間、リカバリー開始、前席には方位指示器もないから地形だけで判断しなければなりません。(後席にはGPS付いてます)とりあえず西の方向に向け飛行場を探す。こういう時大体正面見えないので旋回しつつ目標確認、先生に10時の方向ですと言われて2時の方向を見る私(15分程のアクロで三分頭になってます。)情けない。
滑走路を視認した後も2000ftの高度維持は何とかなるもの、アラインが難しい。時々旋回に入れて滑走路の位置を把握しないといけません。VFRでは正面に目標見つけて真っ直ぐ飛ぶことに慣れてる私には一苦労です。2NM手前でYou have、ストレートインで進入と言ってもバンクとって滑らせて進入します。(こんなアプローチも初体験)
25分前後のフライトは大変密度の濃いものでした。良い体験しました。先生に感謝。それでもやっぱりーGは好きになれないなー。
Posted at 2012/09/15 05:13:00 | |
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