
NASIOCおすすめパーツレビュー紹介の第六回。
第一回はCosworth製インマニでした。
第二回はステンメッシュホース比較でした。
第三回はインタークーラースプリッターでした。
第四回はカーボンドライブシャフトでした。
第五回はサーモグラフィによるテストでした。
英語版オリジナル記事はこちらです。
今回は、サーモグラフィによるテスト第1回~第4回の続きになります。
北米だけで売られている仕様、EJ257エンジンのWRX(非STI)のTMICを純正から
Process West製のTMICに変更して温度変化の検証を行っています。
このアフター品のTMICですが、上置きインタークーラーでは最も性能が良いという評価を受けています。吸気温度の計測やシャシダイでの計測等、このインタークーラーの性能検証は多くのトピックで行われています。他メーカーとの比較も多く行われています。
今回はWRX STI用の純正ICと
Process West製TMICとの比較では無く、WRX用の純正との比較である事に注意して下さい。このICはエンドタンクがアルミ製では無く樹脂製になっている上に本体も小型で能力が低い事が知られています。
WRX STI純正との性能比較やFMICとの性能比較については次回以降で紹介します。

写真を見ると分かるように、ターボパイプの接続位置もWRXとWRX STIとでは異なります。
テストのセットアップは
Stage 2 TP tuned (1.1kpaほどのブーストになります。実測300hpほど)
COBB フロントパイプ触媒付き DEI チタニウムサーモラップ巻き
SPT センターパイプ付きエギゾースト
GRIMMSPEED ターボヒートシールド DEI のゴールドシートを下側に設置
PTP ターボブランケット(LAVAシリーズの最新型)
Process West 上置きインタークーラーキット
FORGE BPV バイパスバルブ(開放型では無い、インマニに返す循環型)
一般的に開放型の方が吸気温度は下げられるとされています。ただしECUは開放されていない前提で燃料を吹くのでリッチになる。
走行後の温度計測では

こちら、純正ICの温度です。
エンドタンクにはDEIのゴールドホイルが接着されています。

こちらがProcess WestのTMICのサーモグラフィでの撮影結果です。
最も温度が高い部分での比較では
純正 104F (40度C)
PW 90.3F (32.3度C)
サーモグラフィによるインタークーラーの温度の計測は、そのまま吸入空気の温度には直結はしません。PWのTMICはサイズの恩恵もあり、インタークーラー本体部分の温度が上がりにくく、ヒートソークが発生しにくいのは確かだと考えられます。
ヒートソークはインタークーラーが熱を持つ事で吸気温度を下げられなくなる現象です。この現象を防止するため、インタークーラーの温度が上がらない事が重視されます。
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NASIOC | クルマ
Posted at
2012/12/24 21:25:35