私は20歳代の頃、車の改造で遊んだりしていた時期がありました。仕事が忙しくなってからは完全に止めていたのですが、今回GVF購入1年経過をきっかけに、また少しづつ改造を再開しました。
私が車のモディファイから離れていたこの十数年の間に、サイドシルへのウレタン充填だとか、アース強化だとかの改造が編み出され、消えていったわけです。
今回、日本のチューニングショップ/メーカーのWRX STI用開発商品を調べていました。きっかけは、英語圏のフォーラムに日本でしか流通していないモディファイ用商品を紹介しようと考えた事です。日本製部品は外装品中心に人気があり、フロントバンパーやフェンダー、リアバンパーなんかは高評価を受けています。
他にも、
Provaのオイルセパレーターや、
HKSのエキマニ、そしてなんといってもホイール類。日本のチューニングパーツメーカーの製作している部品も、USで少しは売られています。Provaなんかは、USであっても一式なんでも手に入るようです。ルームミラーなんかを付けてる人さえいます。
全く見られないのは、Zeroスポーツの作っている部品、Blitzの部品。これらはほとんど皆無。
今回、日本製新作の外装品中心にUSのフォーラムに紹介しようと考えて色々な国内パーツショップのサイトを見ていたのですが……。なかなかすごい店がありますね。
例えばこのお店。
NASIOCでも全くヒットしないので、北米では一切販売されていないようですが。
イオンフィルター
特殊トルマリン加工を施することにより、イオンの力で吸入エアー活性化しアクセルレスボンスの向上や低中速域のトルクアップを実現します。
スバル系4大チューニングパーツメーカー?の一社らしいのですが……。
エアプラスター
インテークの内側につけることにより大量の遠赤外線とマイナス電子が吸入エアに作用した燃焼ロスを削減します。排気ガスをクリーンにします。
トルマリンに続いて遠赤外線……
SABでフェア開催できる規模のメーカーのようです。
説明を読むと、「排気ガスをクリーンに」とは書かれていますが、排気ガスの「何を」クリーンにするかは書いていません。
チューニング業界は長らくアングラカルチャーでしたし、ヤンキー文化の影響は今でも色濃く残っています。ですが、こうした
トルマリンのイオンの力とか、
遠赤外線とマイナス電子みたいな宣伝が売り上げに繋がる業界では無かったと思います。どこかの時点で何かが変わったのだと想像できます。
以下の関東のショップも多くのパーツを製作しているのですが、USのパーツ販売サイトなんかでも一切取り扱われていません。詳細を調べると……
ここの電装系なんかが特徴的です。
バッテリー端子に取り付ける金属ワッシャーが1枚3500円です。
これは高価というか……。
ショップへのお布施というか、お供えというか、投げ銭というか……
何らかの宗教的なアイコンであるとしか考えられませんね。
アース線を追加する部品なんかは、まだエンジンルーム内のドレスアップとして存在意義がゼロでは無いと思います。キャンディーカラーの皮膜のケーブルは、私も会社PCのLANケーブルなんかに使ってますし。
それにしたって、
トロいA/Tのレスポンスを大幅に改善しスロットル開度に対してリニアなシフトを実現。
これはどうなんでしょうか……
物悲しくなってきます。
ところで先日台湾に行った時にちょっと話題になったのですが、こうした車用オカルトアイテムの需要というのは、北米には無いんですが、中国大陸には存在するそうです。台湾では既に中国向け磁石入り燃料の流速加速部品とか作っています。オカルトチューニングパーツメーカーの方々は、中国向けの製品開発を急ぐ必要があると思われます。急がないと美味しい市場が台湾メーカーに食われてしまいます。
Posted at 2012/11/16 14:32:06 | |
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