NASIOCのレビューからお勧め記事紹介です。
第1回。
英語版オリジナル記事はコチラです。
これは、海外のWRX STI用パーツ販売サイトを回っている人なら必ず目にしているであろう、Cosworth製のインテークマニホールドのレビューです。
まず、パーツの製作元はチューニングパーツメーカーとしてはブランド中のブランドの
Cosworth。F1のエンジンコンストラクターですし、市販車のエンジンでも、私の世代にはAudi RSなんかであまりにも有名です。
レビューを書いているのはアクセスポートで有名な
Cobb Tuning。

テスト用車両がこちら。
テストのセットアップは、まずは純正インマニで2種類のブースト圧でシャシダイ計測。シャシダイに乗せたままで純正インマニを取り外し、Cosworthインマニに交換。ECUとブースト設定はそのままで、再度シャシダイで計測しています。この交換は4時間以内で、同じ日に行われています。気圧や湿度、温度の差が最小に出来ている事を意味します。
車両のモディフィケーションの内容はおよそ400馬力+を狙う仕様になっています。
Perrin GT3076R turbokit with .63 A/R turbine
Perrin FMIC and Intake
Perrin Headers
Deastchworks DW1000cc Injectors (NEW*)
TGVs removed
Perrin BCS
Cobb Accessport Version 2
Perrin Turboback Exhaust with single cat
Shortblock with Weisco Pistons, Pauter Rods, ACL Bearings
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Perrin GT3076R turbokit with .63 A/R turbine

Perrin製のタービンキット。タービンはGarret GT3076R。インタークーラー前置きが前提で、開いたスペースでタービン位置を変更するためのパイプキットも付属。エアインテーク用のパイプも専用になるのでキットに付属しています。ウエストゲートも付属。

サポートパイプもタービン位置変更なので専用設計の物が付属。
専用エアインテークまで付いたこのキットで400馬力+ですが、3420US$で30万円以下は魅力的かも。
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Perrin FMIC and Intake

これもPerrin製、前置きインタークーラー。
タービン大型化でタービン位置を変更するためにインタークーラー位置変更が必須になっています。エアインテークは上のターボキットに付属。
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Perrin Headers

Headerというのはエキマニの事です。これもPerrin製の等長。
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Deastchworks DW1000cc Injectors

燃料は当然足りないのでインジェクターが大型化されています。
Deastchworks製で、WRX STI用で専用設計。サイズは色々出ていますが、1000ccのこれで429US$。安い!
■TGVs removed

インマニ下の冷寒時用のタンブルジェネレーターバルブが取り去ってあるという事です。アフター品で完全空洞になっている専用のバルブレスの下駄も出ていますし、バタフライを削り取ってしまう場合もあります。
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Perrin BCS

BCSというのは良く使われる略語で、
Boost Control Solenoidの略です。
これまたPerrin製。3ポート。
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Cobb Accessport Version 2

超有名パーツ、アクセスポート。
このテストを行ったCobbが発売元。
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Perrin Turboback Exhaust with single cat

これまたPerrin製、エギゾースト一式。
触媒は純正の2個方式から1個に。
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Shortblock with Weisco Pistons, Pauter Rods, ACL Bearings
Weiscoは有名鍛造ピストンメーカー。EJ257用の鍛造ピストンはCosworthからも出ています。このセットアップでは
Weisco製の鍛造。

EJ257用のこれは500$なので4万円。
400馬力超を狙うなら必須部品。
Shortblockはヘッドガスケット以下、オイルパンから上。ここはノーマルブロック。ヘッドから下は2.5L用、EJ257でヘッドは2L用、EJ207用が定番の組み合わせです。
★取り付けについて
Cosworthのインマニ、取り付けは楽々だそうです。

なんといっても、Cosworthのプレートが目立つ場所についているのがポイントではないでしょうか(笑)このプレートに2万円以上の価値があります!
★テスト結果

まずは低ブーストでの比較。
380馬力ほどで、ピーク馬力での差は純正インマニとコスワース製インマニでは1馬力しか差がありません。トルクの立ち上がりは純正が早いです。

高ブーストでの比較。
破線がコスワースインマニのグラフです。
ピークが413馬力から426馬力へと、13馬力上昇しています。
中間特性は純正が上。トルク、パワーの立ち上がり共に純正が早いです。
コスワースのインマニはトップエンドで効果あり。伸びが良くなり、パワーも出ています。
Cobbの総評では、もっと大きなタービンでハイパワーを狙う場合は効果的なパーツ。400馬力程度では、インテークマニホールドはまだボトルネックにはなっていないとの結果です。
見栄えは良いパーツですが、もう少し小さいタービンを考えている私には全く不用なようです(笑)
次回以降、お気に入りのパーツレビューをNASIOCから拾ってきてまた紹介します。
Posted at 2012/11/24 12:55:09 | |
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