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「もしもし、ここは携帯電話禁止です。
使用しないでください。」
帰りの電車でいきなり呼び止められた。
ポカ～ンとして顔を上げると、反対側の座席に座るおばさんがこちらの窓ガラスを指差しながら言うではないか。

あ、ホントだ。
ここは優先席付近なので携帯電話禁止区域になるのね。
大変失礼致しました…
と頭では即座に理解したものの、内心”ちょっと細かいよなぁ”と思う自分が…。
オバサンは私に注意するだけでなく、次から次へと携帯電話を取り出す人々に同様の注意をしていきます。
誰しもが私と同じく、ポカーンとした顔と納得のいかない表情。
確かにオバサンの指摘は間違いなく正しいけど、車内で電話をしているとか、着信音で迷惑をかけたとかじゃないからなぁ。
正直、杓子定規過ぎやしませんかネ？と身勝手な自分を棚に上げて、思うわけです。

携帯電話といえば、同じく電車で昔こういう事がありました。
満員電車で携帯のアラームが鳴り響きました。
すると突然どこかのオバサンが
「携帯電話の着信音うるさいですよー、車内の携帯電話は控えてくださーい！
　早く電話切ってくださーい、うるさいですよー」
うるさいのはお前だ！
誰もがそのオバサンを睨みましたが、オバサンは気にも留めない様子。
むしろ、私は正しい事をしたんだ何が悪い、と言う顔。
ここまで来ると、幾ら正しいことを指摘したとしても、かえって不愉快ですね。

マナーを守ること、それはとても大事だし自分らのようにマナーを守れない人間は、恥ずかしい人間だと思うのです。
その反面、マナーを守ることが大事！と場の空気も読めないで注意したり、相手に不快感を与えるような注意をする人も決して少なくありません。
マナー違反者は指摘を受けたら謙虚に、指摘する側も他人の面前で注意するわけだから相手のメンツ丸つぶれにしないように、お互いが注意しないといけないですね。
そうすれば、もう少し公共マナーというのも改善されるんじゃないかと。

今日の1曲：Souldiers(Bonnie Pink)