CX-60に取り付けると取り返しのつかない致命的な不具合が発生するとのことですので、CX-60の方は絶対にやらないでください。
※あくまでもSKYACTIV-D 2.2を搭載するGJアテンザ、BMアクセラ、KE・KF CX-5向けの情報として投稿したものです。
謎多きSKYACTIV-DのDPF再生をモニタリング出来るツールとして知られるTorque Proアプリ。
Android端末とOBDスキャンツールが必要になりますが、アプリ1つ、たった425円で水温だの油温だの、メーターには表されない情報が見たい放題です。ログも取っておけます。おトクでしょ?
GPS・速度・回転・水温・油温といった基本的な機能は無料版のTorque Liteで十分対応しています。
マツダ独自の演算が必要なDPF・PM関連やBOOST圧にODOメーターの表示やログ、そしてログの項目名を日本語にしたり、画面の日本語化には有料版のTorque Proをお使い頂くことになります。
気付けば導入2年になりました。
検索してみて表示項目(いわゆるPID)はヒットが多い割に基本設定を一から説明しているのってなかなか無いんですよ。
分からないなりにも少しずつ設定を変えながらやって来ましたが、嬉しいことに個別に質問を頂くので、僭越ながらトリセツ的なものを書いてみたいと思いまして。
昨年
「DPF再生間隔の真実に迫る 〜Torque Proでススをモニタリング〜」と題してブログを書きました。
Torque Proアプリのパーツレビュー
OBDスキャンツールのパーツレビュー
なども書いていますので併せてご覧ください。
要らん前置きが長くなりましたが、これから非常に長くなるので目次です。
「筆者の設定項目を知りたい」とお問い合わせを頂きましたので、チェック項目には☑︎か◻︎を入れてみました。(2018/7/9)
兎にも角にもダウンロードしませう。
Google Playにアクセスします。Android専用なのでiPhoneやiPadからApp Storeで探してもありませんので悪しからず(^^;)
「torque pro」と検索すればトップに出て来ます。
ダウンロードしたらアプリ、起動♪
…の前に、BluetoothでOBDスキャナーをご使用の場合はペアリング登録します。
ペアリングのやり方はAndroid OSバージョンにより若干異なると思うので各自取説参照願いますm(_ _)m
スタート画面です。
はじめに右上の
Profile:→
CREATE NEW PROFILEの順にタップして車両を登録していきます。
上から順に
・Profile name(愛車の名前)
・Vehicle Type(車体の形状)
・Engine displacement (Litles)(排気量)
・Total Vehicle Weight, including driver, fuel, etc (Torque and HP calcs need this)(車両重量+搭乗者+荷物+燃料)
…
最低限スタート画面に表示される愛車の名前(
Profile name)やダッシュボードに表示される車体の形状(
Vehicle Type)だけで十分でしょう。長すぎると切られるので「Atenza」「Mazda6」など短く。
以降は馬力や燃費などをTorque Proのアプリがなんらかの方法で測定するために設けられているようですが、正確性がかなりビミョー。
続いて、左下の歯車をタップすると設定メニューが出てきますので
Settingsをタップしてカスタマイズしていきます。
設定一覧。こんなにありますが地道にやっていきましょう。
はじめに
General Preferencesから。
☑︎Show tips
どちらでも良いと思われます。
◻︎Enable WiFi Sync with desktop app
よくわかりませんがパソコン用のアプリがあるそうです。ノーチェック。
☑︎Warn if GPS is off
Android端末のGPSがOFFになっていると通知してもらうならチェック。
☑︎Hide the status bar
GPS捕捉、Android端末のBluetooth、OBDスキャナー接続、ECU接続、4つの状態をアイコンで示すステータスバーが画面上部に表示されます。
メーター画面(以下「ダッシュボード」)が狭くなるので、状態変化から一定時間経過後、自動的に隠れるようにするならチェック。
・Startup in dashboard
アプリ起動時にはなからダッシュボードを表示するかスタート画面を表示するか。
1. Do not start dashboard
2. Start in dashboard once
3. Always go to dashboard
選択肢は3つ。アプリの初期設定時は1に、本格運用開始したら3にすると便利です。
☑︎Remember the last dashboard visible
ダッシュボード画面はスマホのホーム画面のごとく横スライドで複数作れるようになっていて、アプリ再起動時に前回表示していたダッシュボードを表示するか常に1ページ目を表示するかの選択。
・Number of dashboard screens
ダッシュボードのページ数。欲しい数を選びましょう。
◻︎Show notification bar
アプリ起動中にAndroidの通知領域を表示させるか否か。ダッシュボードが狭くなるので、必要に迫られないなら隠れるようノーチェック推奨。
・Notification icon
Androidの通知領域に「OBD」アイコンをどう表示させるか。
1. Always Visible
2. Never Visible
3. Visible when connected to ECU
選択肢は3つ。常時表示、非表示、ECUリンク時のみ表示。
我が機種ではどれも変わらない気がします(^^;)
☑︎Auto rotate
画面横倒しにして使用したい場合はチェック。
・Snap to grid
ダッシュボードにメーターを配置する際にグリッドを表示するか否か。
1. Coarse grid
2. Medium grid
3. Fine grid
4. Off (No snap to grid)
選択肢は4つ。芸術家タイプは4を、そうでない方は3がよろしいかと。
☑︎Confirm Quit
ダッシュボード起動中アプリのトップ画面から◁ボタンによりアプリを閉じようとすると確認画面を表示し、誤操作によるアプリ終了を防ぎます。
◻︎Remove adapter reminder
アプリ終了時にOBDアダプターを取り外すよう報せて欲しい方はチェック。
(筆者が使用のScanTool.net社から発売されているOBDLinkシリーズは電圧変化によりエンジンON/OFFを検知してスリープモードになるため使用しておらず、機能するかは未確認です。)
☑︎Default to English
恐らく日本語化させた場合でも英語を使用。かな?
日本語化させるには内部のファイルをゴニョゴニョ操作するのですが、稀にある誤訳が気になったので正確な意図を汲むため英語表示のまま使用しています。
☑︎Bluetooth bug warning
Bluetoothのドライバーが破損した際に何らかの通知画面が表示されるそうです。
・Hang fix for HTC/Samsung devices
HTC製とSamsung製の端末で何らかの不具合が出るのかな?
1. Automatic
2. Enable
3. Disable
ようわからんのでAutomaticで良いと思われます。
◻︎Enable debugging
アプリ動作が滞ったり停止した際に、エラー内容を送信して協力したい方はチェックを。
引き続き左下の歯車をタップして設定メニューを開きます。
Themesは後回しにしてPluginsは飛ばして、二番目は
Unitで単位の設定をしていきます。
◻︎Use miles
☑︎Use Celsius → レ
◻︎Use Feet
☑︎Use Kilogrammes → レ
◻︎Use psi
◻︎Don't display psi as in/Hg
☑︎Use Newton-Meters → レ
◻︎Use Gallons
◻︎US Gallons, not Imperial
◻︎Use CFM
◻︎12 Hour Clock
デフォルトがSI単位だったりヤード・ポンド法だったりバラバラで解りづらいですね。
日本で通用している単位にするなら、摂氏とキログラムとニュートンメーターの3点チェックでよろしいかと思われます。
あとお好みで12時間時計にチェック。
続いて三番目は
OBD Adapter Settingsに移ります。
・Connection Type
OBDスキャナーとAndroid端末の通信方法を選択します。
1. Bluetooth
2. Wi-Fi
3. USB
選択肢は3つ。大抵はBluetoothでお使いになると思いますが、車載ナビをスマホ端末のGoogleマップとBluetoothで連動させるなど他にBluetooth通信があると干渉してアプリがうまく動作出来ません。
そんなときはOBD Link MX Wi-FiなるアダプターにてWi-Fi接続することで干渉問題は回避出来そうですが、紹介されているブログを見たことがなく、使えるのかは不明です。
・Choose Bluetooth Device
Bluetooth通信の場合、最初にペアリング登録したOBDアダプターを選択します。
・Auto Bluetooth On/Off
Torqueアプリの起動・終了とAndroid端末のBluetoothスイッチのON・OFFを連動出来るというものだと思いますが、我が機種はどうやら対応していませんでした(^_^;)
・Only if BT was already off
上記連動させたい場合、アプリ起動時にBluetoothスイッチがOFFの時に限って連動させ、ONならONのままにしたいならチェックという内容だと思いますが、上が対応していなければこちらも対応していません。
☑︎Faster Communication
速いことはイイことですw
・Disable ELM327 auto timing adjust(Slow mode)
ELM327チップのOBDスキャナー使用時に有効化されるオプションでしょうか。何かのタイミングを自動調整するみたいです。
OBDLinkでは無効化されています。
☑︎Don't caluculate MPG/Fuel
余計な計算をなくして高速化を目的としたもの。
日本人にマイル/ガロンだなんて必要ないと思われるのでチェック。
燃費を算出するなら、PIDで燃料噴射量と走行距離とで計算式を組み立てた方がよろしいかと思います。
◻︎Enhanced MPG caluculation
ですから、日本人にマイル/ガロンだなんて必要な(ry
◻︎Use vehicle fuel level sensor
車両情報に表示する燃料タンク残量をECUから引っ張るというものですが、マツダ車はどうやら対応していなそうなのでどちらでもって感じ。
☑︎Boost calculation method
ブースト。良い響きです♪
☑︎Hide unsupported sensors
反応のないセンサーPIDを数ある標準でセットされている汎用PIDの一覧から削除するものだと思いますが、どこで反映されるのかは不明です。
☑︎ScanTool.net (OBDLink) Power Savings
ScanTool.net社から発売されているOBDLinkシリーズは電圧変化によりエンジンON/OFFを検知してスリープモードに対応しております。
チェックしとけば週末しか乗らなくてもバッテリーは全く無問題です。
☑︎Update 'Trip Distance' only connected to ECU
Torque Proには純正のトリップメーターと進み具合が全く同じで正確な独自のトリップメーター機能が付いています。
ECU接続中に限ってカウントアップさせるか、非接続時にGPSを補助につかうか。
続いてData Logging & Uploadは後回しにして、四番目は
Dash installation settingsです。
☑︎Start Torque on reboot
スマホ起動・再起動時に自動的にTorque Proを起動してバックグラウンド動作させる。Torque Pro専用機ならチェックしておくとよろしいかと思います。
◻︎Delayed obd connection
どういうシチュエーションで使用するのか不明ですが、起動時にOBD接続を10秒遅らせるモードのようです。
Start Torque on rebootが有効の場合に限ってチェック可能。
◻︎Allow device turn off
ダッシュボード画面でのみ有効。シガーソケットから常時充電の際、イグニッションオフ(充電が途切れる)により自動的にスリープモードに突入させる場合はチェック。
◻︎Power save mode
ダッシュボードのフレームレートを落としてバッテリーの消費量を抑制する場合はチェック。
見た目がカクカクすると思うので、常時充電の場合はノーチェックで間に合います。
◻︎Use Airplane mode
充電が途切れると再び充電が開始されるまで機内モードにして消費電力の低減を図るそうです。
◻︎Default to HUD mode
中期型GJアテンザ以降に標準搭載されたヘッドアップディスプレイのようにウィンドウに映し出して使用するにはチェック。
続いて五番目は
Speech/Ararm Settingsです。
色々書いてありますが「Test Speech」をタップしてみましょう。
わたくしはチェックを全て外しています(^^;)
後編に続きます。