
そーやんさんと別れた後、とりあえず妻へやや遅くなる旨の連絡とブログアップを済ませ、ナビで自宅までのルートを確認します。
ここで検索設定を「おすすめ」や「距離優先」にしてみるも、いずれも高野龍神スカイラインを通らずに五條市方面から名張方面へという、行きと同じようなルートが出まくるので、
龍神温泉までは一本道だからナビ無しで走り、そこで再度設定する事に。
オドメーターは満タンにしてから約350km。
燃料計もまだ半分弱は残っているので、熊野方面からでも何とか無給油で自宅までは走破可能だと計算。
ま、距離的にはかなり遠回りでも新宮や熊野からなら何度も通った事のある道(R42)だし、怪しくなっても途中で給油すればOKOK(笑)
と、ようやく出発準備も整い、今度は自分一人Fitで高野龍神スカイラインへ向けて再出発。
みやげ物屋等が立ち並ぶR371を抜け「高野山観光協会案内所」前の信号を右折してスカイラインへ。
(※写真参照)
これまた何度も晴れ間が出たり、雨が降ったり、霧が出たりしてましたが、ついさっき走ったばかりなので、気持ちも安心して走行を楽しみます。
天候や時間も関係してか交通量も非常に少なく、とても快適に駆け抜けられました。
先程は休憩した「護摩壇山スカイタワー」も今回は素通りしたところで、道路は下り坂へ。
山頂付近は天候も不安定でしたが、下ってくると共に晴れ間が続き、窓を開けていると森林浴効果もあるのかとても気持ち良く、その後は途中で野生のサルに一度睨まれた位で龍神温泉まで順調に辿り着けました。
18時頃、道の駅を超えた辺りで休憩も兼ねてナビを設定することに。
ナビが導いたルートは、R425を通って
十津川村を通過しつつ尾鷲方面へ抜けるらしい。
(確かに2次元の広域地図で見る分には良さげな感じでした・・・が、うろ覚えですが自宅まで200km以上、到着まで5時間程と出て少々ビビりましたが、どうせ本当はもっと早く着くだろうと考えてました)
それに道路標識ではR371の先は「白浜」や「田辺」等となっており、三重県民からすればどちらも非常に遠い印象が強く、それこそ新宮方面とは逆方向だからコチラのルートで正解だろう~と。
それに加えて「十津川」と聞けば、幕末の志士である坂本龍馬が暗殺に遭う際、暗殺者が「十津川郷士である」と偽って家屋へ侵入したというエピソードが自分の中では印象に残っておりました。
そんな事があり、どんな所なのか行ってみようと思って・・・。
しかもこのルートなら熊野方面へも出る必要が無く、距離的にも相当短縮されそうで良いなと簡単に考え、指示通りの進路を取ったのが後になっては運のツキ(苦笑)
R371からR425へ入って間もなく、若干の民家横を通り過ぎた後の道は「国道」とは言うものの一気に幅を狭め、まるで青山高原の七曲がりのようなクネックネの上り坂が延々続く事に・・・。
あちこちに「転落注意」等の看板がある通り、道路の右側である谷側には特にフェンス等はありません(怖)
暫く進むと、R168との交差点のある十津川温泉までは30km弱でおよそ1時間という看板が。
「こんな道が延々30kmも続くのかぁ~」とやや凹むものの、対向車も信号も全く無く、辺りは徐々に陽も陰り、iPhoneの電波も当然届かず、ナビもGPSを捕捉出来たり出来なかったり、人の気配なんて全く感じられません。
こんなところでトラブルがあったら誰かが通るまで待つ以外にどうすりゃ良いんでしょうね(汗)
平坦な舗装道路を30km走るのと、山岳地帯で高低差があり落ち葉や落石等のあるクネクネ道を30km走るのとでは比較にならない疲労度デス。
和歌山県から奈良県に越境し、ようやく十津川村に入ったものの、ひたすら左右にハンドルを切りつつ加減速の繰り返し。
時折僅かな集落がありましたが、市街地に住む身にとっては驚くような不便さで、普段の生活はどうされているのか余計な心配をしておりました(その前に自分の心配しろ~)
それでもどうにか真っ暗闇になる直前に十津川温泉へほぼナビの予定時間通り到着(陽が長い時季で良かったです)
そうすると、この先ホントに4時間程かかるの・・・?!(イヤン)
ホテル等の明かりが見えた時はマジで嬉しかったし、心強かったです。
道中、「龍神・十津川間の道路早期整備を」みたいな看板がありましたが、自分もまさにそうだよな~と実感しましたよ(苦笑)
しかもこの辺りで高野山を出発してからようやく最初の信号を見たような気が・・・。
後から確認すれば、ここでR168を南下して新宮方面に行った方が良かったのかも知れませんが、その時はもうこれから新宮方面なんて勘弁してくれよ~という心境だったので、道路標識の「五條方面」という単語を見て北上即決。
北上し始めると十津川村役場等がある付近を通りましたが、何故か擦れ違うクルマもほとんど無く、自分一人が寝静まった街の中を走行しているような感覚でした。
ただ気持ち的には北上しているので、いずれは知ってる道に出るだろうという安心感はあったものの、龍神温泉を出てから既に2時間以上経ってるはずなのに、いつまで走っても十津川村から出られません・・・。
これも後で調べたところ、村としての面積は日本一広いみたいね・・・(苦笑)
20時頃でしたが、ココら辺でようやくiPhoneの電波が繋がったので取り急ぎ妻にメッセージを。
ブログでこの苦しみをアップしようかと文字を入力し始めたら、途中でブラウザが落ちたりして一気にやる気ゼロ。
徐々に燃料計も残りが少なくなってきてるものの、開いてるGSもありません~。
そんな事よりもとにかく帰路を急ごうと再度走り出しました。
その後北上を続けると、そーやんさんのブログで知り、数時間前の昼食時でもその話題も出ていた「谷瀬の吊り橋」の近くまで来ておりました。
が、既に周りは真っ暗な上、トンネルが続いたり山陰になる影響かナビの調子も不安定。
しかも土地勘が全く無く「大塔」「五條」方面と地名は出ているものの、何となくこの道で合ってるのか、かなり不安で、それどころではありませんでした。
「道の駅吉野路大塔」を超えた辺りでは、進むべき道を間違えて引き返したりして精神的にも一番キツかったです。
それでもどうにかR309へ抜け大淀町役場まで残り僅かの紀ノ川手前まで来た時、ふとナビの画面を見て唖然呆然。
それまで全く気付いてなかったのですが、地図を見ると一目瞭然ですけど、奈良県大淀町の西隣は五條市でその数km程東隣は和歌山県橋本市、しかも橋本市の西南隣は昼過ぎに来た九度山町・・・(大粒滝汗)
今まで数時間かけて酷道を一生懸命走ってきていたけれど、それなら龍神温泉からUターンしてスカイラインで高野山に戻り、そこからR24で帰ってた方が断然良かったのかも(呆笑)
21時半頃、大淀町内でR169を更に北上しながら走り出して間もなく、心配してるだろう妻へ電話連絡。
状況説明等を済ませ、改めてまだもう少し時間がかかる事を伝える。
その後は「壺阪山」「飛鳥」等を抜けて橿原市内の「大和八木駅」付近で給油して残りの道中はガス欠を免れて一安心♪
距離的にはこの後、R165で桜井や宇陀、名張や青山を越えて行くのが一般的ですが、この期に及んでは一刻も早く帰宅したかったので、天理からR25で帰る事に。
天理市内では、彩華ラーメンの屋台を横目に今回は立ち寄る気力も無く素通りし、R25で関まで進み、そこからは下道で何とか無事に自宅へ帰り着きました~~~~~!
帰宅したのは丁度0時直前だったので、6時間程ほぼ走り詰めでした(アホ)
いやはや、今となっては笑い話ですが、十津川辺りを走行中は、タヌキやキツネに化かされているんじゃないかとホントに思ってました(汗)
当初から行き当たりばったりの予定だったので、思わぬ珍道中になったのはブログネタにもなるし、それはそれで良かったのかなと(笑)
また逆に自分一人だったから良かったけど、これが家族で出掛けてたりした時でなくて良かったなと心底思いましたね~。
最後に、想定外のロングドライブになってしまったけど狭い酷道等も問題無く走ってくれたFitに深く感謝です!!
あと、カーナビは出来れば自律走行機能が付いてるのが欲しくなりました(爆)