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2012年09月21日 イイね!

VOLVO V60 T4 R-DESIGN インプレッション 3



走出して100日、このタイミングでVOLVO V60 T4 R-DESIGN 「走り」のインプレッション。


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最初に結論。

「意外と走るね、新世代VOLVO!」

歴史を刻むVOLVO というブランドを好み、
自分なりに理解し、エントリーモデルの心臓を持つ特別限定車を購入した者にとって、
VOLVO V60 T4 R-DESIGN の「走り」は、長年の呪縛から解き放たれたかのように自由で、
そして十分に満足を得られるクルマだと感じさせてくれます。

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メインblogにて「怒涛の試乗シリーズ」と題して偏りの激しいクルマ試乗記をエントリーしていますが、
VOLVOも有難いことに過去にC30からS80、XC90まで、もれなく試乗させていただきました。

その中で、各シリーズ共にエントリーモデルは、「走らない」という印象だけが残り、
「VOLVOだから」・「ゆるさこそVOLVOの味」と、納得させられてきましたが、
エントリーモデルの心臓部・1.6リッター直列4気筒直噴ターボエンジンに、
シャーシーから始まる特別装備で武装されたVOLVO V60 T4 R-DESIGN の走りは、
「VOLVOだから」から一転、「VOLVOなのに」へ嬉しくも大変貌です! 

私的には、「VOLVOのくせに」(笑)



初試乗での出来事。

T4 R-DESIGNベース車両であるV60 drive との「骨格の違い」を簡単に確認する方法があると、
波乗り支店長さんが両車を並べて実演してくれたので、私も同じ行為を・・・

両車のルーフレールを握り同等のチカラでそれぞれの車体を揺らしてみると、
走らせずとも簡単に両車の差が明確にわかり、
その骨格・足腰を持つR-DESIGNの走りへの期待が、高まったことを思い出します。


1.6リッター直列4気筒直噴ターボエンジン
最高出力132kW(180ps)/5700rpm 最大トルク240Nm(24.5kg-m)/1600-5000rpm
6速デュアルクラッチ 車両重量1560kg



走出しは、懐かしのドッカン系の「唐突トルク」を感じさせますが、直ぐにアクセルワークで解消。
慣れてしまえば、不満のない快適な走行が可能です。

低回転・低速域から、それなりのトルクが出るのでVOLVOの中では珍しい、
「出足からグイグイ系の予想外タイプ」

「VOLVOのエステート=落ち着いた出足=もっさりした出足」というイージーイメージと、
実際1,560kgもある車重を知れば、尚更、一般道での試乗や、
チョイ乗り試乗では、瞬時でイメージ払拭!
「え?こんなに元気に走っちゃうの?」
と、好印象を刻むケースが多い、街乗りメインの仕上がりかと。

特に現VOLVOオーナーさんなら、「結構走るね!」・「意外と走るね!」
というVOLVO を知っているからこそ、想像よりも高いスピード感を感じると思います。

でも、もっとスムーズに快適な出足に調整可能だと思うのですが、あえて確信犯的な香りも・・・
この懐かしのドッカンターボ系にも似た「唐突トルク」は、今までのVOLVOとの違いを明確に、
そして「チェンジ!」・「新世代VOLVO」を瞬時の植え付ける「したたかな手法」の1つではないのか?
と、妄想大爆発で考え過ぎてしまうぐらいです(笑)

でも、この雑なところが VOLVO らしいともいえますが。。。



「唐突トルク」と「駆動方式」から、苦手がクローズアップされる場面が多少あります。

1例は、「交差点内でのハンドルを切った右折待ち停止状態からの発進・・・」

右折専用の信号機がある場合は問題ないのですが、普通の信号機の場合、
「イケる」と思った瞬間に、速度を乗せないといけないのでギクシャク感が出たり、
時に軽いホイルスピン・スキル音が。。。

驚くほどの深い踏み込みでもないのに、敏感なのか?それは起きます。
同じ駆動方式で同じようなスペックのクルマでは、起きないのですが・・・
でも後続車クラクションを気にせず、焦らずゆっくりと安全に右折すれば、
この問題は起こりません(笑)


スピードに乗れば、その走りは快適そのものです。
一般道、高速道路のETCゲートからの本線合流等、
制限速度内での加速性能も特に大きな不満はなく、日常使いでは支障なしと思われます。
その範囲内での「安全に曲がる・止まる」も問題ないと思われます。
そして高速安定性等、重要ポイントも、しっかりと継承されています。

ただ、厳しくみると残念ながら常に余裕のある走りではありません。
スペック的に天井が低いので、「いざ!」という時の余力が小さく「無謀」は出来ません。
ですので、スピード面で「ゆとりのある走り」と「レスポンス」は望めません。 高速走行時は特に。


これも安全最優先ということで(笑)


まぁ~高速運転時は、ACC( アダプティブクルーズコントロール)が楽しくて楽チンで、
「出来る範囲での無謀」など、する気にはなりませんけどね。



期待が高まったR-DESIGNの足は、「硬い」と言われていますが、
ドライバー感覚ではそれは大きく感じず、スポーティ。
乗り心地の良さと「ふわっと感」が同居する不思議な感じではありますが、総じて良好♪
フロント・リア共に同乗者には、乗り心地重視のコンフォートが望ましいようですが、
ワガママは言わせません(笑)

個人的には、もっと硬くガチガチを望みたいところですが、
その場合は同様にもっと元気なエンジンを望んでしまうので、
このクルマであれば今のバランスが、ベストなのかもしれません。


通常の走行以外に特殊な一般道のギャップ・石畳やキャッツアイ、
高速道路の継ぎ目等を踏む走行でも、乗り心地はフロント・リア共に許容範囲です。
VOLVO 5気筒エンジンの振動を深く刻まれた身としては、
このエンジンでの停車中の振動は低レベル。

ただ渋滞中の低速走行中や、ショッピングセンターなどの駐車場で、
ハンドルを切りながら低速で階層を登るシーンで必ず、走行中に細かな振動が、
ステアリングに継続的に伝わってきます(汗) 

それと VOLVO 伝統の小回りが苦手なのは、最小回転半径がやや小さくなったとはいえ、
しっかりと継承されていますので、常にアタマに入れておく必要があります。



私が初めて VOLVO 850に触れたときからVOLVOに抱いているキャラクターは、

「大切な家族や友人・荷物等をA地点からB地点まで安全かつ確実に届ける荷車」

と考えているので、

荷室を犠牲にしたデザイン最優先のスポーツワゴンV60であっても、
無理に他社と同じ土俵に登らず、その役割をしっかりと継承しているところは、さすがです。

総合的に現在と過去におけるVOLVOラインナップのエントリーモデルの中で、
トップクラスの元気で快適な走りをするクルマだと思います。

エントリーモデルだから大したことないだろう!と思って試乗したら・・・
予想外に走り、そして旬な安全装備と良いクルマ感も相まって、コロリと・・・
みたいな方が多いのが頷けます。


ただし、それはVOLVO の中だけの話。


「VOLVO の中だけ」・・・コレが大事。

そして、「結構走るね!」・「意外と走るね!」の褒め言葉はあっても、
「結構速いね!」・「意外と速いね!」は、ない事実。


これこそが、VOLVO




走りに特化したダウンサイジングエンジンを考えるのならば、
1.4リッターでパフォーマンスと燃費に優れているエンジンもあれば、
軽並みに小さく875cc 2気筒で奏でるエンジン音とその走りに魅了されるクルマもあるわけで、
T4 R-DESIGNに搭載されているフォード製1.6リッター直列4気筒直噴ターボエンジンとミッションは、
優秀ですが他ブランドも含めて乗り比べてみると、秀でた輝きを放っているわけではありません。

スピード面に加え、R-DESIGN の見栄えのするマフラーからのサウンドやエンジンサウンドは、
期待ハズレで大人しいものです。
「惜しい」とか「これはないよなぁ~」のマイナスポイントがあるのも事実。
ハンドリングや足回りもワインディングなどで少し強引に走ってみると、
R-DESIGNであっても、「やっぱりVOLVO のワゴンボディーだなぁ~」と感じてしまいます。
6速デュアルクラッチに関しても書きたいことはあります。


全ては想定内!


でも、それで良いのです。
上を望めば、キリがありません。

それに、ステアリングを握り、アクセルを踏み込んだ瞬間、アドレナリン大量分泌♪
目を吊り上げ、手に汗を滲ませ、背中に汗を感じながら、クルマが奏でるサウンドに興奮し、
日々トキめく楽しい走りを求めるクルマでは、そもそもないのです。
大らかな気持ちで、「お先にど~ぞ!」的な、ココロにゆとりのあるクルマなのだから。

不満な箇所が小さく肥大さえしない項目なら良いのです、許せる範囲なら良いのです。
チカラ加減というか、チカラの抜き所というか・・・

「大切な家族や友人・荷物等をA地点からB地点まで安全かつ確実に届ける荷車」

最初に「出足からグイグイ系の予想外タイプ」と評しましたが、
「出足からグイグイ系」であっても大人気ない信号ダッシュで喜ぶキャラクターではなく、

「意外と走るね、VOLVO!」

という新キャラクターなのだと思います。



アグレッシブにみえても根本は、ブレのないVOLVO そのものなのです。

どれだけスタイリッシュなボディーラインで、快適&安全装備満載でも、
私が知り得る過去のエンジンを搭載していたら、まず買うことはありませんでした。

「意外と走るねVOLVO!」を実現させた1.6リッター直列4気筒直噴ターボエンジンの
「チェンジ!」・「新世代VOLVO」への貢献度は、静かに大きい。


特に良くもなければ、悪くもない。
それでは普通なのかと聞かれれば、それも違う・・・なんとなくイイ♪・・・それがVOLVO。
走りはなんとなくな平均点でも、それを凌駕する素晴らしきポイントを持ち、
楽々と平均以上へと押し上げ、なんとなくイイから♪、かなりイイ♪へ進化した新世代 VOLVO。

それこそが新しい VOLVO。

走りを中心に考えるのなら他のブランドが選ばれるべきですが、
VOLVOは走りで尖がるのではなく、ブレなく「快適 & 安全装備」を常に追及するクルマ!

メインは、快適 & 安全装備♪

こそ、VOLVO V60 T4 R-DESIGN でも最大の魅力となっている事実。

「快適 & 安全装備」のインプレッションへ、つづく
Posted at 2012/09/21 16:29:08 | コメント(4) | トラックバック(0) | クルマ

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