左後輪インシュレーターアッパー等交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
後輪のインシュレーターアッパーのヒビが気になるので、思い切って交換しました。
前回ショックアブソーバーを交換した時、ゴム類はそのまま移植したので気にはなっていました。
写真は、ショックを外してゴム類を交換し、再び組み上げたところです。
作業は、修理書に従い、次のとおり進めました。
1 ラゲージトリムを取り外す。(後ろ、奥、左の順)
2 後輪をジャッキアップしてウマをかませ、タイヤを取り外す。
3 スタビライザーリンク下側ボルトナットを取り外す。
4 キャンバーアジャストカムとサスペンションアーム№2に合わせマークを付ける。
5 サスペンションアーム№2のメンバー側のナットを緩める。
6 アクスルキャリア側のキャンバーアジャストカムとナットを取り外す。
7 ボルトナットを外してショックの下側をサスペンションアーム№2から切り離す。(ボルトの取り外しが難しい場合は、ジャッキでアクスルキャリアを上げ下げしてポンチとハンマーなどでたたき出す。)
7-2ショックアブソーバーの車体への固定ボルト2本を外す。
8 サスペンションサポートロックナットをある程度まで緩める。(外さないこと。)
9 サスペンションサポート上部のナットを外してショックを取り外す。(組み立てが容易なように同定用の印を付けておく。)
10 ショックのスプリング部分にスプリングコンプレッサーを掛けてスプリングを縮める。(なるべく広く180度の間隔で掛ける。)
11 スプリングがショックアッセンブリー内でがたつくようになったら、サスペンションサポートロックナットを外す。
12 ショックをバラして対応する新しい部品に交換し、ロックナットを中途まで締める。
13 スプリングコンプレッサーを緩めて同定用の印を確認し、間違いないようなら更に緩めて外す。
14 後は逆手順でショックを戻すが、リアサスペンションアーム№2の固定ボルトナットは1G締めを行う。
追記
令和4年4月30日に右側の交換作業を行いました。
右側は、リアサスペンションアーム№2に使用しているボルト・ナットのナット側が左手側に来るので、何とも作業がしずらい感じでした。
また、リアサスペンションアーム№2のメンバー側のボルト頭をメンバーブレースが邪魔しているので、これを外す必要がありました。
どうした訳か、右側はリアサスペンションアーム№2のキャンバーアジャストカム穴とアクスルキャリアの穴とがなかなか合わず、下からジャッキで上げ下げしながら、アクスルキャリアの穴にピンポンチを突っ込んで手前に引き寄せ、プラスドライバーを突っ込んで手前に引き寄せして穴合わせをし、やっとキャンバーアジャストボルトを嵌めることが出来ました。(ナットは指でかなりのところまで回して締めることが出来ました。)
鉄骨をボルトナットで締結するときの穴合わせに使うテーパー状のこじり工具がありますが、これがあれば楽だったような・・・。
2
トランク内のトリムを外したところです。
写真の左から右へと外しました。
一番左のもの(金属のクリップとプラスチックのものとでボデーに固定されています。)は金属のクリップが車体側に残ったままになったものがあったので、ニッパーで夾んで外し、車体からこちら側に付け換えました。
3
ジャッキアップしてウマをかませ、左のタイヤを外したところです。
ホント、インパクトがあると楽です。
4
リアサスペンションアーム№2のスタビリンクのボルトナットを緩めて外しにかかっているところです。
5
キャンバーアジャストカムに同定用の印を付けたところです。(右側の作業の時にはカムに穴が開いているすぐ下側のカムの腹側とリアサスペンションアームの突起部分に付けましたが、これだとより正確に印が付けられるように思いました。)
ナット側にも付けましたが、構造上(キャンバーボルトの側面に溝が切ってあり、ナット側のアジャストカムが突起でその溝にはまり込むようになっているので、キャンバーボルトの頭側と一緒に回るため。)これは不要でした。
6
メンバー側のナットを緩めているところです。
薄いボルト頭(左側)にレンチを掛けて回り止めをしないと回せませんでした。
7
ショック下部のナットを外し、アクスルキャリア下部にジャッキを掛けて上げ下げしながら、ボルトはピンポンチとハンマーで抜き取りました。
8
ボルトナットの抜き取りが終わったリアサスペンションアーム№2です。
ナット側のキャンバーアジャストカムが張り付いていますが、すぐに外れました。
9
気になるリヤコイルスプリングインシュレーターアッパーです。
ヒビが目立ちます。中もかなり押しつぶされているものと思います。(切れはありませんでした。)
10
ショックのボデー側固定ボルトを外したところです。(この部分は落ち着いてやらないと、特に締結する時、雌ネジ穴をなめてしまいます。)
11
サスペンションサポートロックナットをある程度まで緩めているところです。
完全に外すと悲惨なことになってしまいます。
12
ショック固定ナット3個を外したところです。
13
リアサスペンションアーム№2を下げて、ショックを抜き取ろうとしているところです。
14
抜き取ったショックです。
15
再度組み上げしやすいように、同定用の印を付けておきました。
同定用の印は、大きめに付けておく方が後で分かりやすいです。(特にスプリング上部とサスペンションサポートアッシー)
コイルスプリングコンプレッサーのグリスが付くので、大きめの段ボールがあると作業が楽です。
16
中華製コイルスプリングコンプレッサーをセットし、ある程度までスプリングを縮めたところです。
スプリングコンプレッサーは、初めのセット時のベスト状態を探すのに多少時間がかかりますが、それが決まれば後は均等に縮めるだけです。(ボルト頭が22㎜なので合うソケットがあると作業が楽と思います。)
このコンプレッサーは無骨ですが、案外役に立ちます。
スプリングを縮める作業自体は、前輪の方より後輪の方が楽な感じです。
17
ガタが出る程度にスプリングが縮まったので、ロックナットを外しているところです。
既にある程度まで緩めてあるので、簡単に回ります。
18
ロックナットが外れたので、ショックをバラしたところです。
一番上のゴム部品は、シリコンスプレーを吹きかけて小型のプライバーでこじり外しました。
上側にあるのが古い部品のパーティーラインです。
ワッシャーの向きはゴム部品の跡で判別出来ます。
19
トヨペットで購入した、交換用の純正部品です。
一部同時に揃わない部品がありました。(サスペンションサポート内部の部品。)
20
ショックを戻し、ナットで固定して、ロックナットを締めているところです。
21
ショックをボデー側にボルトで固定しているところです。
この部分は片方の雌ねじ穴がなめやすいので、先ず、左右均等に指でねじ込むことが必要と思います。(必要ならプライバー等でこじり、ネジ穴位置を合わせます。)
22
ジャッキで上げ下げしてキャンバーアジャストカム№1を入れ、同定用の印を合わせてナットで締めているところです。
かなりのところまで指で締めることが出来ます。
23
ジャッキでアクスルキャリアを持ち上げ1G状態(車体がウマから浮くか浮かないかの状態。)にしてリアサスメンバー側のナットを規定トルクで締めているところです。(110Nm)
24
同様にしてキャンバーアジャストカム№1のナットをトルク管理しているところです。(110Nm)
続いて、ショック下部のボルトナット、スタビリンクのトルク管理を行いました。
25
ショックの取り付けが終わったので、トランクのトリムを一部戻したところです。
この作業は、トリムをある程度変形させないと元に戻せませんが、変形したままになってしまうことはありませんでした。
紫外線が当たらないからか、クリップはまともで、すべて再使用出来ました。
右側の作業が残っているので、暫くこのままにしておきます。
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