新潟長野県境

用事があり地震後、初めて長野県へと向かった

ほとんど報道されないので、忘れられている感じだが東日本大震災の翌朝、長野県北部を震源とする地震により県境付近は大打撃を受けている。

新潟県側最後の町である津南町の市街地を抜けると路面に亀裂や陥没が多くなってくる
信濃川の対岸を走る飯山線はあちこちで崖崩れが発生し不通だ

県境付近…倒壊こそないが赤い紙が貼られた家が数軒あった
危険判定で全壊と判定され住むことができなくなった家だ
長野県へ入るとすぐに道の駅がある
営業はしているようだ
秋にここで販売されているきのこ汁が大好きなのだが営業していなかった

ここを過ぎるといよいよ被害が甚大な地域になる
倒壊した家も多い

橋の付け根が激しく隆起して徐行しなければ走れない。
崖側は大きく陥没している
この橋の強度が不足しているために、大型車は通行止めになっている

橋の下を走る飯山線は崖崩れで線路が宙吊りだ


のどかな山間の農村の景色はすっかり変わってしまっていた

まだたくさん残る雪も復興を阻む
通常なら見られない亀裂もあり雪崩が心配だ
雪解けとともに土砂崩れを起こすかもしれない

これだけの被害で死者が一人もいなかったことが不幸中の幸いだろう

午後は別の用事で妙高を経由し上越市へ向かった。帰り道の新潟県松代地区や上越市安塚区の被害があった
よく行く温泉地の松之山地区も被害がひどいらしい

津南町の被害に遭われたかたが、ラジオのインタビューに答えていた言葉
『まさかこんなことになるとは思わんかったども、東北に比べたらどうってことねぇさ。家族みんな生きてるだけでありがてぇて。家はまた建て直せばいいんだ。津波の被害のほうが心配だて』

こんなになっても他人の心配ができるこの人達は本当に強いと思った…

普通なら毎日報道されるような災害 しかし東北の被害が大きすぎ、原発問題も悪化するばかりで忘れられてしまっている

国はこちらも忘れないで復興させてほしい

一日も早い復興をお祈りします