J'S RACING(ジェイズレーシング)の社長に
無罪判決!!
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「無罪」の垂れ幕を掲げるJ'S RACINGの梅本社長(右)とオージ
昨年の1月、新聞に、
「ミナミでひき逃げ。100メートルひきずって死なす」
という大きな見出しと共に、下記のようなセンセーショナルな記事が掲載された。
「大阪府警は、自動車部品販売会社社長・梅本淳一 容疑者を殺人未遂の容疑で逮捕した。府警によると、梅本容疑者はミナミの繁華街をワゴン車で走行中、歩いていた男性の腕にワゴン車のドアミラーを接触させたのに停止せず走り去ろうとしたため、男性がワゴン車のドアノブをつかんで停止させようとしたところ、梅本容疑者はそのまま逃走。男性を100メートル以上ひきずって転倒させた。男性は意識不明の重体。」
J'sJ'S RACINGの梅本社長やないかい!!
J'S RACINGと言えば、チューニングカー好き、それもホンダ車ユーザーの間では知らぬ者はいないほど有名なホンダ車専門ショップ&パーツメーカー。
ホンダ車専門メーカーとしては昨年、売り上げでSPOONを抜いて日本一にもなっている。
S2000のノウハウもずば抜けているため、PRINCEの創業当初から技術提携して頂き、色々とお世話になっている。
その新聞記事の2日後、新たなニュースが飛び込んで来た。
「男性が死亡したため、府警は容疑を殺人未遂から殺人に切り替えて捜査中。」
このニュースを受けて、みんカラではもうお祭り騒ぎ。
「J'S RACINGの社長が商売道具である車を使って人を殺した!!」
「J'S RACINGのパーツなんて死んでも入れたくないわ!!」
「繁華街でひき逃げ? 絶対、飲酒運転だったに違いない。飲酒で捕まりたくないから逃げたんだ。アルコールを抜くために日をおいたに違いない」
といった誹謗中傷のブログが実に130件以上もUPされ、挙句の果てには、J'S RACINGのパーツの不買運動まで起こる始末。
( 注:現在は私がカービュー(みんカラ運営会社)に法的措置を取ったため、上記のような誹謗中傷ブログは順次削除されています。カービューの迅速な対応に敬意を表します。)
しかし、私はどうしても腑に落ちなかった。
あの梅本さんがそんな事をするだろうか?
あり得ない。これは何か裏があるに違いない。
梅本さんの人柄を知る者として、そして、マスコミ報道の実態を知る者として、とても報道内容を鵜呑みにすることが出来なかったのである。
早速、J'S RACINGと連絡を取り、刑事事件の対処法をアドバイスすると、ほどなくして梅本さんの奥さんから電話を頂いた。
梅本さんの奥さんもJ'S RACINGの社員から私のアドバイスを聞き、ぜひともアドバイスして欲しいと依頼してきた次第である。
奥さんと連絡を取りながら、獄中の梅本さんに手紙や差し入れを送り、様々なアドバイスをし続けた。
そして、梅本さん本人から事件の真相を聞いたところ、その内容は驚くべきものだった。
事件の真相はこうだ。
ミナミの繁華街で深夜、梅本さんが友人2名を乗せた日産エルグランドを運転中、道路の真ん中で酔っ払い数人が騒いで通行できなかったため、クラクションを鳴らしたところ、酔っ払い(入れ墨の入ったヤカラ)が逆ギレし、
「降りてこい!」
「 殺すぞ!」
などと怒鳴りながらエルグランドの窓ガラスを割らんばかりの勢いで殴りまくり、ドアを殴る蹴る、リヤワイパーを引きちぎる、エルグランドに路上の自転車を投げつける等々の暴行・脅迫行為を実に100メートル以上にわたって執拗(しつよう)に繰り返したことから、身の危険を感じた梅本さんは何とかその場から逃れようと必死に車を走らせたところ、ドアノブをつかんでいたヤカラが転倒し、翌日死亡したというものであった。
一体なぜ、これが殺人罪に問われなければならないのか?
入れ墨の入ったヤカラから、いわれなき暴行を一方的に受けたから必死に逃げた。
そしたら、ドアノブをこじ開けようとしていた犯罪者が転んで死亡した。
これは完全な正当防衛ではないか。ヤカラが梅本さんの車に執拗に暴行を繰り返していた事実は、街頭の防犯カメラによって撮影・録画されており、動かぬ証拠として証明されている。
にもかかわらず、これが罪に問われるのであれば、梅本さんは一体どうすれば良かったと言うのであろうか。全く理解に苦しむ逮捕である。
理解に苦しむといえば、マスコミの報道もそうだ。上記の通り、マスコミは
「ミナミで歩行者をひき殺し、100メートル以上ひきずって逃げた。」
などと報道している。
しかし、これは全くのデタラメであって、真相は「100メートル以上ひきずって逃げた」のではなく、「100メートル以上にわたって暴行・脅迫行為を執拗に受けたため、身を守るために逃げた」なのである。
結局、防犯カメラの映像や目撃証人の証言等々により、警察・検察は暴行の事実を認め、殺人罪に問うことを断念し、傷害致死(←殺すつもりはなかったが、わざと車でひいた結果、相手が死亡してしまったという罪)で起訴(←梅本さんを裁判にかけること)した。
しかし、裁判所は「これを傷害致死というのは無理があるのではないか。」と指揮したため、検察は「たとえ故意ではなくても、道路交通法違反(ひき逃げ)に当たる。」として、この罪名も予備的に追加した。
かくして、傷害致死or道交法違反を主張する警察・検察と、正当防衛で無罪を主張する弁護側との激しいバトルが繰り広げられることとなったのである。
負ける訳にはいかない。梅本さんは全く悪くないのだから。
唯一、期待できるのは、本件が裁判員裁判であることだ。
裁判員とは、一般市民の中から抽選で選ばれた人が裁判官と一緒に事件を審理し、有罪・無罪を決める制度のことである。
これなら、一般人の感覚で裁いてもらえる。一般人の普通の感覚なら、本件は誰でも正当防衛と判断するだろう。
かくして、期待と不安の入り混じる1年間の闘いが始まった。
裁判で最も重要なのは「証拠」である。証拠が無ければ勝てないし、逆に証拠があれば勝てる要素が出来る。
その点については、S耐ドライバー「みみや」ちゃん達が証拠を集めて回ったお陰で、梅本さんの正当防衛を証明する証拠がたくさん入手できた。彼の功績は非常に大きなものがある。
そうして迎えた3月16日の判決公判。
裁判長が判決文を読み上げる。
「被告人は無罪」
私は法廷で飛び上がりたい気持ちを必死に抑えながら、判決理由に聞き入った。
裁判所は梅本さんが相手から執拗かつ悪質な暴行・脅迫を受けていた事実を挙げ、
「相手からの尋常ではない攻撃から逃れるための、やむを得ない行為だったのであるから正当防衛が成立するのは明らかである。」
と認定し、その上で、
「相手は違法かつ悪質な攻撃行為に出ていたものであり、自ら危険な状況を作出し、自らの落ち度で死亡したものであって、梅本被告人を責めることは出来ない。」
と認定した。
当然の判決であり、健全な市民感覚が反映された裁判員裁判ならではの判決と言えよう。
ただし、
「このような事故が発生した以上、警察に報告する義務があったのに、梅本被告人は報告しなかった。」
として、道路交通法の報告義務違反のみ認定され、その点は罰金5万円とした(ただし、5ヶ月以上勾留されていたので、1日当たり5000円に換算して「既に5万円分支払っている」とされたので、実際には5万円の罰金は支払わなくて良い。つまり、事実上の免罪)。
判決の言い渡しを終えて法廷を出ると、みんなで涙を浮かべて抱き合った。
正義は勝つ!!
当然の判決ではあるが、こんな当然のことが罪に問われて5ヶ月もブタ箱にぶち込まれるのが今の日本の司法の現実である。
無論、
「車で人をひき殺して100メートル以上ひきずって逃げた」
などとデタラメな報道をされた梅本さんの名誉は地に落ちたままだ。しかも、ネットニュースを始めとする一部のマスコミは、この判決すら正しく報道せず、「傷害致死は無罪だが、ひき逃げは認めて罰金5万円を命じた。」などと間違った報道をタレ流しており、中には「人をひいて死なせた会社役員が無罪」などというタイトルを掲載するマスコミもいる始末である(←このタイトルには悪意すら感じる)。
梅本さんは闘いに勝ったが、名誉回復にはまだまだ遠い道のりが待っている。
しかし、その点も私の出番である。私の持てる人脈をフルに発揮して、著名なジャーナリストに真実を報道してもらい、かつ、不当な報道をしたマスコミ各社を名誉毀損で片っぱしから提訴し、ネットで誹謗中傷したり、いわれのない不買運動をしているサイトを徹底的につぶす次第である。
という訳で、私は今後の闘いの打ち合わせ&ジャーナリストから取材を受けるために、今日からまた大阪に行くのであった(^^)
なお、このブログはアメブロに引っ越す予定です。
↓↓
http://ameblo.jp/autoproduce-prince/entry-11233902316.html
【追記 】
このブログに対して批判的なコメントが数件ありましたので、正々堂々とここに掲載します。
もちろん、この批判コメントに対する皆さんからの意見も受け付けます。
今後も批判的なコメントを頂いたら、順次掲載します。
① まずはFC2ブログ時代に頂いた匿名の方からのコメントです。
現場は宗右衛門町かな?
タクシーならまだしも夜のミナミをエルなんかで入っていく方も悪くないですか?
100%相手が悪いように書いてますが所詮よっぱらい。
正常な判断も出来ない人たちでしょう。
夜のミナミでクラクション鳴らせば当然絡まれるかと(苦笑)
あなたも武勇伝みたいに声高々に無罪を勝ち取った、正義は勝つみたいな書き込み、いい大人が恥ずかしいよ。
相手は亡くなったんだから多少の哀悼の意は示すべき。
通りすがりですが朝から嫌な気持ちになったので書き残します。
オージの反論
おっしゃる通りです。夜のミナミをエルグランドで走行し、酔っ払いにクラクションを鳴らせば、絡まれるのは当然です。
その点は梅本社長の関係者全員が声を大にして梅本社長に厳しく注意し、梅本社長も真摯に反省しています。
この点をブログに書いていないことはよろしくないですね。私も反省しています。
しかし、上記の梅本社長の行為は決して 「悪い」 ことではありません。軽率ではあるけれども、決して 「悪い」 ことをしている訳ではないし、それをしたからといって、
「降りてこい!」
「殺すぞ!」
などと脅迫しながら車を殴る蹴る、路上の自転車を投げつける、といった暴行(犯罪行為)をして良いことにはなりません。やはり 「悪い」 のは 「相手」 です。
ですから、「梅本にも原因がある」という非難があるのは甘んじて受け入れますが、「梅本も悪い」という意見には同意できません。
「原因の一旦があるかどうか」 ということと 「悪いかどうか」 ということとは全く別の問題なのです。
ですから、「100%相手が悪いように書いてますが」 云々というあなたのご主張は、少し論点がずれていると思います。
また、濡れ衣を着せられた冤罪(えんざい)被害者が無罪を勝ち取ったことを、支援者である私が声高に書き、不当に貶められた梅本社長の名誉を回復することが悪いことなのでしょうか?
あなたは 「いい大人が恥ずかしいよ。」 などと言っておられますが、いい大人が他人の正当な行為に論点のズレた難癖を付けて匿名&タメ口で非難することの方がよほど恥ずかしいです。
いい大人が…と言うのなら、正々堂々と名乗った上で、タメ口ではなく、礼節を持って主張するべきではないでしょうか。
ブログ一覧 |
示談交渉レポート | ニュース
Posted at
2013/01/19 04:05:34
② 次にみんカラユーザー「ホリスペ」さんからの批判コメントです。
2013/01/21 23:38:15