
劇場へ足を運ぶため宮城県まで行く機会は数年に一度あります。
特別的な記念公開などはこちらでは滅多にやらないから。
秋田市から仙台市まではそれなりに時間や旅費もかかるけどね。
最近では2023年に35周年を記念して公開されたトップをねらえ1と2のため、遠征(尚この時は高速バス)
勿論1は誰しも認める不朽の名作であるのに対し、2は放映当初から賛否両論強く鶴巻監督のクセも色濃く反映されかなり好き嫌いが別れる作品だけども、ラストはこの時も人目をはばからず泣いてしまった以来です。それはともかく今回はとある映画がリバイバル上映されるので、およそ二年ぶりに向かいました。
ところで皆さんはカルト映画と聞くとどんなのを思い浮かべますか?
もし個人的に邦画で三つ挙げるとすれば
太陽を盗んだ男(沢田研二主演。行くぞ9番ね
ゼイラム(B級感がたまらない。
森山祐子が色っぽい
そしてあと一つが今回紹介する
狂い咲きサンダーロード
カルト映画というワードで検索すると、多くがその名を挙げるであろう本作。
公開は1980年、今年で45周年。
しばらく前にDVDで観たっきりなので、今回は是非ともスクリーンでという次第。
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10月19日
まだ陽も昇らぬ早朝4時に出発。
いくらなんでも早すぎる気もしないでもないが、L275VはETCも無いため下道バスター。
上映は12時10分からの1日一回こっきりだからね。
もし間に合わなければ、何をしに行ったのかわからなくなるため時間的余裕はどれほどあっても良い。

オーディオを組んでから初の長距離。
前日までせっせとSDカードに女性ボーカルを詰め込んだ。
搭載するFOCALは高音のクリアさが特徴なのである。
行きの道程は至って順調。
しかしフルバケなんでとにかくお尻が痛い。

時間調整しつつ無事目的のフォーラム仙台に到着。
趣のあるいかにもな外観です。
本作のあらすじを簡単に紹介すると

暴走族“魔墓呂死”の特攻隊長・仁は、「市民に愛される暴走族」を目指す同輩や自分たちを取り込もうとする政治結社に反抗を試みた末、ボコボコにされ遂に街の奴ら全員ぶっ○してやると幻の街サンダーロードで最後の決戦に挑むのだった。
とまあ、こうして書けば3行で終わるが、本当にただそれだけの内容なんである。
監督は石井聰亙。
当時まだ大学生でもちろん予算も全然無く、ほとんどノリと勢いだけで撮ったような映画だが、多分こういうのはもう一回作れといわれてもできないだろう。
迸るような若さと衝動。
この映画はマッドマックス2よりも先なのだ。そういう映画が我が国にもあった。
それが長く伝説となった一因だと思う。
あと人生のどの時期に触れたかにも影響の度合いが異なると思うけれど、令和の今観ても仁は輝いていた。
その後は名取市の宿に向かう途中、痛セブンに。
車イベント見るとカスタム熱が燃えるよね(次はロールゲージ入れたい
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10月20日
翌日は七人の侍を観に利府のイオンまで足を伸ばす。
207分の超大作(なんと途中で休憩がある)かつ最新の4Kリマスター版なので、聞き取りにくいセリフもかなりクリアになっているとのこと。
本作のあらすじは野武士集団の襲来に対抗し、百姓達が腕利きの侍に依頼してムラを守るというわかりやすいものだが一つ一つの描写がとても心に染みる。
三船敏郎演じる主人公菊千代は七人目の侍(実際は百姓)として参加するのだが、登場人物中行動が全く先読みできない役であり、以前観た黒部の太陽でじゃあガンはどうですかあれは?という問いに人間に知恵と金と時間があれば乗り越えられると返す北川のイメージが強かったせいだろう。本作の役どころにはかなり驚いた。
もちろん実際は演技なのだが、これが演技だとするならばこの時代の役者というのは本当にすごいものだ。
そしてこれだけの長尺にもかかわらず、無駄なシーンが一つもなく日本人の美学というか誇りのようなものを演じきった映画です。
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帰りは寄り道して

実はずんだもんグッズはここ松島にある土産でしか手に入らないものです。
また面白い映画あれば
行ってやろうじゃねえよ!
Posted at 2025/10/21 17:21:49 | |
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超長距離旅行 | 日記