
先日、今年3回目のオイル交換でした。
銘柄はSUNOKOのQualia 5W-30です。
エステル配合の化学合成油。量販店では見かけない中々高級なオイルです。
エステル系のエンジンオイルは「潤滑油」としての純度が高く、配合される割合(比率)が多くなるほどエンジンオイル側が持っている「洗浄効果」も強まっていく点が特徴とのこと。
実際銘柄にそんなにコダワリがあるわけではなく、単にワるちゃんが行くショップが扱っているオイルだからなんだけどね。
それでもL275系のミラが搭載しているKF-VE型エンジンには適していると思ってます。何故か?それはズバリ洗浄効果!
ミラやタント、エッセに搭載さていたオイル消費で有名な初期KFですが、これはピストンのオイルリングの固着が原因で燃費向上のためピストンリングの張力を弱めに調節したせい。(フリクション低減のためだとか)
そのため、ピストンリングの隙間から燃焼室にエンジンオイルが侵入しやすくなって燃える(いわゆるオイル上がり)結果1000Kmかそこらで約1リッター消費するのは珍しくなく、シリンダーブロックやピストン上部周辺にこのようにスラッジが溜まる(冷間時の打音の原因ともなる)こうなると添加剤など入れても気休めでしかなく、根本的な解決には対策済みのショートブロックに載せ換えるしかない。


画像は拾い物です。
そういえばゼロ年代のダイハツ車ってめっきり見なくなりました。エンジン下ろすよりクルマ買い換えたほうが早いから?
それでも7代目ミラは2006年12月~2018年3月の12年間に渡り生産されました。
その中でもL275Vの後期モデルはABSが標準装備化され3ATを廃止し、CVTを搭載した2011年7月以降といわれています(ダイハツ曰くマイチェンではなく一部改良)
ところで、対策済みのKFを載せるようになったのは、2010年2月以降の生産車とのこと。新車購入後ディーラーで毎回交換してるにも関わらず、オイル消費の激しい車両はサイレントで保証期間を延長して対応していたようです。
しかし2010年2月以降であっても未だ対策が不十分であり、その改良には続きがありました。
オイルリング溝の改良やシリンダーブロックへのオイルジェット追加が含まれた、2013年7月以降に製造されたエンジンが最終改良仕様とされています。
またどこかのタイミングでパワステが油圧から電動へと変更されています。
正式な時期はググってもよく分からなかったので、ダイハツの相談センターへ問い合わせしてみました。すると
CVT車が2011年7月
MT車が2013年2月
このタイミングだったとのこと。
MTの場合ですが、この2011~2013年式のABS有りの油圧パワステ仕様を後期の中期と呼んだりするようです。
一般的にパワステの電動化は油圧と比べて、オイル循環時のエンジンパワーロスを無くすことができるため特に軽自動車にはメリットが大きい。あとは省スペース化などでより軽量化が期待できますがL275Vに関してはほとんど変わらないようです。ここはちょっと残念でした。ミラバンの美点のほぼ全ては軽量であるそのことに尽きるからです。
MOMOステに変更して大分応答性が変わりましたが、電動のフィーリングは全然良くないです(笑)参考までに。
まとめると
2011年ABS標準化
2013年2月以降の油圧→電動パワステ採用後で
かつ2013年7月以降に生産された最終改良型KFエンジンで車体番号が1018528~の車両。
上記に該当するのが、L275Vの中でも後期の中の後期なんですね。
ワるちゃん号は2016年9月登録で車体番号は上記プラス約16000の数字
この件はダイハツにも車体番号を伝えて聞いてみましたが
お客様のお車は、リコール、サービスキャンペーンの対象車両ではなく、保証期間延長の対象車両でもございませんでした(原文ママ
ということでした。
んで冒頭に戻るんですが、最終改良型KFエンジンといってもオイル管理は超重要なので3000Kmもしくは半年経過でフィルターも毎回交換してますね。
あと走行距離が15000Kmに達したので単にわかりやすかったから。
オイル消費が激しいと交換量や始動時の油圧なんかも低下するハズなんで、Defiの油圧計で監視してますね。
とはいえ、かなりシビアなエンジンであることには変わらないので、やっぱり普段のメンテナンスが重要なんですね。
いずれにしてもこの時代のKF-VE車を購入する際は知っておくべき歴史ですね。
Posted at 2025/11/09 15:45:05 | |
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L275V | 日記