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当初はリコール選択せず＝品質改善修理申し出―国交省指導で変更・三菱自
時事通信 12月20日(木)5時13分配信

　三菱自動車がリコール（回収・無償修理）に消極的などとして、国土交通省から厳重注意を受けた問題で、同社が当初はリコールではなく、安全性に問題はないが、品質改善のため無償修理する「サービスキャンペーン」を申し出ていたことが20日、同省への取材で分かった。

　国交省や三菱自動車によると、同社は2005年2月に軽自動車でエンジンオイル漏れの恐れがあるとの不具合情報を入手。しかし08年1月の社内会議で「リコールは不要」と判断した。

　一方、国交省は独自に検証を行った後、09年10月と12月にリコールを実施するよう指導した。しかし、三菱自動車は当初、エンジンの異音や警告灯で使用者が異常に気付けるなどとして、リコールではなく、サービスキャンペーンによる措置を申し出たという。

　国交省の再度の指導を受け、三菱自動車は10年11月に最初のリコールを実施。明確な裏付けがないのに対象車を絞っており、その後の同社社員からの内部通報や同省の指摘で、対象を広げ、再度リコールを行うことになった。

　この不具合をめぐっては三菱自動車は計4回にわたり、10車種で計約176万3000台のリコールを届け出た。国内最多数という。