タービン(TD04-19t)換装後、ようやく目標にしていた加給圧でエンジンが吹けるようになったので記録として上げておきます。
長くなりそうなので興味のない方はスルーください^ ^
後で読み返しておかしな所、分かりにくい所は修正と更新を繰り返します。
いや~(;^_^A いろいろと問題が起き過ぎてブログを上げるタイミングを失わさせてくれます…泣
1、助手席ドアが開かない…ドアキャッチャーがリリースしてくれない…
2、JB4MAP2以上での失火…吠えそうで~吠えないエンジン…
3、重すぎるインタークーラーの脱落…
4、冷却水ワンタッチジョイント抜けによる大量お漏らし…
5、海外購入部品(怪しい)の取付、評価、返品手続き、返金確認、再選定、発注、取付、評価…、
6、車体購入直後からいまだにひきずってる冷却水乳化現象(エンジンオイル混入)…
ほんと問題を抱えるとブログを上げる元気もなくなります…(;^_^A
さて、本題に入ります。
今回の目標(目的)
世界中から部品をかき集め今どきのチューニング?携帯アプリやPCを駆使してDIYでどこまでセッティングが出せるのかです。
ひとまず目標としていたのは、加給圧 1.5barで一般道、高速道路からサーキットまで普段乗りできる車づくりです。
正直なところ途中、泥沼にはまり…心が折れてどこかのショップに駆け込みたい時もありました。
初期のテストドライブでは一般道ではJB4 MAP2まではエラーなし、サーキット(FSW)ではMAP1までエラーなしで走行できていました。
しかし、それ以上のMAPではどうしてもエラーが出てしまいます。
国内外のブログ、フォーラムYoutube等で同様の問題を調べてそれらを参考に試行錯誤を繰り返しながら対策を施していきました。
エラーは主にミスファイヤー、他は下記のようなものと考えられます。初期の頃は多重エラーでどれが本当の原因か分かりにくいものです。
これをひとつひとつつぶしていきます。
・オーバーブースト(1秒以上)
・燃圧高圧側低圧異常(6mPa以下)
・点火プラグギャップ広すぎによる失火(高加給時によくある)
・点火プラグの適正外又は品質不良
・点火コイル負荷増大による失火(高加給時に発生)
・直噴インジェクター容量オーバーにより失火(DME内トランジスタの負荷増大でパンク)
・直噴インジェクター自体が壊れる
セッティングとテストドライブの順序:
JB4 MAP1→2→7→6
各段階での問題点:
1) MAP1 (1.03bar, 15psi)
→問題点:なし
初期設定:
・NGK OEM N20プラグ
・ギャップ : 0.022”(工場出荷時0.7mm→0.56mm)
・JB4: Hybrid初期設定
・MHD: BEFマップ
・PI: なし
2) MAP2 (1.17bar, 17psi)
→問題点:失火問題に突入
対策:
・Precision power点火コイル投入
・NGK 純正 N20 プラグ投入
・プラグギャップ: 0.020”(0.51mm)に変更
・MHD: BEFマップ カスタム変更(V1)
・PI: なし
3) MAP7(1.38bar, 20psi)
→問題点:失火問題に再突入(燃圧高圧側低圧異常→セイフティーモード突入)
対策:
・プラグギャップ: 0.018”(0.46mm)
・JB4: 設定値調整
・MHD: BEFマップ カスタム再変更(V2)
・PI: なし
4) MAP6 (1.45bar, 21psi)
→問題点→なし
各設定はMAP7と同じ
表題と上記のグラフはJB4のデータログをバーチャルダイノに喫わせて3回分を重ねたせたものです。シャシダイでの実測グラフではないのでご注意ください。
青線:MAP7、3速べた踏み(2800-6500rpm)
緑線:MAP6、3速べた踏み(2800-6500rpm)
赤線:MAP7、4速べた踏み(2800-5100rpm)
注意:
・ログ3回分を重ねたもの
・フルパワーは4速ベタ踏み6500rpmまでのデータが必要ですがまだ良いログが取れてないです…💦
・数値も表示していますがあくまでも参考値です。
・セッティングはグラフの線を相対的に比較しながら変更していきます。
現状仕様と設定:
タービン:TD04-19T
吸気:DCI(ダブルコーン)、50㎜φシリコンホース、インタークーラー:190㎜厚(7.5"D)、76㎜φチャージパイプ
排気:ダウンパイプ、バルブ付きマフラー
燃料ポンプ:Walbro450LPHx2基(現設定は1基運転)
JB4: MAP6(1.45barカスタムブーストマップ)実測値最大:1.59bar
MHD: BEFマップ改V2
xHP: Stage4
燃料ポンプ:
その他仕様変更に関してはパーツレビューを参考にしてください。
注意点:
・現状の加給圧、ガソリンオクタン価(96以上)ではPI(ポートインジェクション)は不必要のため作動させていない。
・海外フォーラムではよく「Index12インジェクター」に交換と話が出てますが…BMW公式リコールに掛かっているインジェクターは交換したほうがよさそうですが…
うちのは「Index01」で今のところ問題なく使えております。
また、ebayから「Index12インジェクター」を購入したが中国でRemanufacturedしたものが台湾経由で送られてきた。
2/6本が動作不良で他もコーディングしてテストしたが不安定だったので1週間で撤去し中国のRemanufactured元に返品しました。
・OEMプラグはコピー品?のような怪しいものもあるので注意ください。(NGK正規品と比較して電極部の作りが悪く失火の原因となる)
・トルクリミットはxHPで1000Nmまで上げてます。
・駆動系(トランスミッション含む)の限界は600Nmと言われています。335iの場合は最前期はラージデフ(リングギア210㎜)それ以降はミディアムデフに変更されている。
特にミディアムデフの車体は要注意です。Youtube等にも上げられていますがドライブシャフトジョイント部が壊れます。
セッティング方法:
本来はシャーシダイナモ等で調整していけばよいのですが...高価なシャシダイ持ってないし設置する場所もない…毎回予約してお金を払ってデータを取りに行くのも現実的でない。
それで今回は実走行で調整することにしました。また、調整をしていくうえで一定の基準を設けました。
JB4アプリで実走行のデータログを取り比較検討します。ログは2800-6500RPM、3速べた踏みです。(当初は4000-6500RPMでやっていましたが低中速のつなぎも重要で変更しました)
参考までにログのグラフとcsvデータを貼っておきます。
このcsvデータを海外フォーラムやBMSに送って粗方の検証してもらいます。ある程度の基礎知識がないとチンプンカンプンです。(下記に各パラメータの説明資料があるサイトを貼っておきます。)
また、Virtualdynoで数値化グラフ化を行ってセッティングを詰めていきました。設定値変更→実走行ロギング→ログレビュー・グラフ化→比較検討→設定値変更(これを夜な夜なひたすら繰り返す)
下記にVirtualDynoソフトのショートカットを貼り付けておきます。PCからだとソフトウエアがダウンロードできます。携帯からだとAndroidアプリのダウンロードページに行ってしまうようです。
参考資料:
JB4 Logging Parameters:
http://jb4wiki.99percent.com/index.php?title=Logging_Parameters
Virtual Dyno
www.virtualdyno.net
https://barnhill.bitbucket.io/
20210404追加:
冷却水乳化症状でオイルフィルターハウジングのシール交換しました。
シールの馴染みを兼ねてテストドライブを行いました。その時に4速のデータを取ることができました。
map6 設定1.45bar(実測値最大1.59bar)4速、4000-6800rpm、DTCオン(切るの忘れてました)

488whp@5945rpm
702Nm@4450rpm
JB4ログ(4速、5速、6速)
そろそろ車体の限界です。デフ(LSD)、ドライブシャフトを含めリア周りを一掃します。
ダラダラとまとまりのない文書に最後までお付き合い頂きありがとうございましたm(_ _)m