近年、各チューニングメーカーから輸入A/F計(空燃比計)が安価にて販売されていますが、購入する時にどれにしようか迷うと思います。
今回はA/F計について考えてみたいと思います。
購入の参考になれば幸いです。
まず、A/F計の簡単な説明から。
A/F計とは、エアー/フューエルの事です。
日本語だと空気 対 燃料ですね。
エンジンに入る空気量に対して燃料が幾らかという割合を表したものです。
例えば、理論空燃比は
空気14.7に対して、燃料(ガソリン)1という事です。
14.7:1 と表します。
パワー空燃比の12.0:1は
空気12.0に対してガソリン1という事です。
インジェクション車(コンピュータ制御燃料噴射装置)にはO2センサーという物がついています。
これはA/F値を最適化するために必要なセンサーです。
O2センサーは0~1Vの低電圧出力センサーで、センサー出力が約0.5V近辺にて理論空燃比が計れる物です。
が、0.5Vを境に大幅にA/F値が変わる物でもあります。
一方、A/F計は0~5V電圧で作動し、電圧とA/F値の関係は比例いるので、
ほぼ正確なA/F値が測定出来ます。
また、A/F計は測定範囲が広くコンピューターセッティングには欠かせない物です。
では、実際にA/F計を購入しようと思うけどどれが良いの?ってなりますよね。
値段はピンキリで、性能もピンキリです。
値段差は性能差だと思って頂ければ良いと思います。
性能差はセンサー性能よりも、本体のマイコン性能差だと思ってもらえれば。
A/F値を表示するに辺り、重要なのは正確さと表示速度になります。
正確な表示はセンサーですが、センサーにはほとんどの物がBOSCH製センサーを使っています。
なので、センサー精度には大差ないと僕は思います。
表示速度は、センサーからの信号を演算するマイコン性能が重要になります。
本体マイコン部は表示速度、大気自動校正、外部出力(データロガー等)の頭脳的な役割をしています。
安いか高いかは、ファミコンとパソコンの違いだと思って頂ければ良いと思います。
他に気になるのはセンサー寿命があると思います。
A/Fセンサーは水分、オイル、衝撃、温度に弱いので注意が必要です。
BOSCH製センサーはメーカー公表値で10万キロ以上の寿命をうたっているので、正しい取り付けと取り扱いをすれば車両につけっぱなしでも問題ありません。
ただ、エンジン始動時の排気水分には必ずさらされるので、センサー取り付け位置を上側にすることが重要になります。
熱に対してですが、600~800度にて性能が一番出るので、取り付け場所も考慮しなければなりません。
結局のところ、A/F計はどれを選べば良いか?
僕なら↓
・BOSCH製ワイドバンドUEGOセンサーが付いている
・A/F値誤差+-1%
・外部アナログ出力有り(0~1V出力も有り。純正O2センサーの代わりになる)
・表示部がデジタル表示の見やすい物
・自動校正付き
こんな感じで選べば間違いないと思います。
あえてメーカーは書きませんので、あとはリサーチしてみてください。
*A/F計はセッティング終わったら見ることはほとんど無いので、デザインや固定位置はあまり考えない方が良いですよ。
つけっぱなしだと、メーターマニアみたいでそれはそれで有りですけど。
では。
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Posted at
2016/03/05 20:58:18