2016年03月15日
目標馬力と燃料ポンプ
今回は、目標馬力から燃料ポンプを選定してみようと思います。
燃料ポンプは、吐出量が多いとリターンするガソリン量も増え、リターン配管の熱によりガソリン温度が上がりやすくなります。
ガソリンは温度が高いと気化しやすいですが、温度が高いとパーコレーション(気泡を含む現象)が起きやすくなり、ガソリンが空打ちとなり非常に危険になります。
また、燃料圧力も高くなるのでガソリンホースの破裂、配管からの漏れの原因となります。
なので適正なガソリン吐出量の燃料ポンプを選ぶようにした方が、トラブル回避に繋がります。
では、簡単な計算を。
目標馬力×気筒数×60(分を時間に)=燃料ポンプ吐出量(cc)
例えば、200馬力、4気筒エンジンの場合、
200×4×60=48000cc
になります。
一般的に燃料ポンプ吐出量は時間(h)表示なので、×60は分を時間に直す必要があります。
48000cc÷1000で48L/hになります。
これは1時間に48Lのガソリンを吐出する必要があるということです。
では、280馬力、6気筒エンジンの場合は、
280×6×60=100.8L/h
になります。
直6 GT-Rのスペックでもこれだけしか燃料ポンプ吐出量は必要ないんですね。
計算してて意外でしたが、燃料ポンプ余力が無いと常に燃料ポンプ性能を使ってしまうので、純正燃料ポンプは大体2~3倍の吐出量のようです。
では、1600ccNAエンジンで目標200馬力を作る時、燃料ポンプ吐出量は幾らの物を選びますか?
電圧降下、ポンプ性能の余力を考えると…
今日は頭が働かないのでこの辺で。。。
では。
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Posted at
2016/03/15 22:08:40
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