2016年12月06日
プロボックス(1300MT)の実燃費
購入して4年以上たちましたが、あらためて燃費を計ってみました。
新車のころに計った時はたしか16~17 km/Lくらいだったと思いますが、それ以来めんどうなのでまったく計ってませんでした。
ただ、なんとなくガソリンが減るのが遅いからたぶん燃費が良いんだろうな~とは思っていました。
プロボックスには燃費計が付いていないため、すべて満タン法でなるべく正確に計るため給油口からガソリンがちょっと溢れるまで入れて計測しました。
大人二人乗車、空荷、タイヤ空気圧3.0、スペアタイヤやジャッキなど要らない物は積んでいません。車両重量はほぼ1tです。
さて、いまどきのエコカーと違い一昔前のローテクで作られてる、DUAL VVT-iじゃないしアイストも充電制御も無いMTのプロボックスがどのくらい健闘するか?
ちなみにカタログのプロボックス1300cc5MTのJC08モード燃費は16.8 km/Lです。
3回測定しました。
①7割が高速道路(平均120km/h)
3割が一般道(バイパスあり、2~3kmの市街地渋滞あり、長い山坂道あり)
とくにエコ運転を意識せずアクセルは踏んだ。
走行距離 687.0 km
燃費 17.59 km/L
②7割が流れが良く信号も少ない郊外の一般道(平均60km/h)
3割が普通の市街地走行。
エコ運転を意識してアクセルを踏んだ。
走行距離 59.0 km
燃費 28.37 km/L
③5割が流れの良いバイパス(70~80km/h)
5割が普通の市街地走行。
エコ運転を意識してアクセルを踏んだ。
走行距離 101.0 km
燃費 20.08 km/L
3回測定してみて、①の高速道路主体だと意外に燃費が伸びないという事実に驚きました。
そして②の燃費が28.37 km/Lだったのにも驚きました。たしかにガソリンは溢れるまで入れて給油口にガソリンの水面を確認したので計測ミスではないです。
高速道路より一般道やバイパスで60km/hで流したほうが燃費が良いようです。60km/hを超えると空気抵抗によるパワーロスが徐々に増大するのでしょう。
そういえば昔のカタログでは「60km/h定地走行燃費」が「10・15モード燃費」の約2倍でした。
プロボックスは貨物車のためギア比が低く、時速60キロで1862回転、100キロで3103回転、120キロで3724回転になります。100km/hで2000回転前後である今時の乗用車と比較するとかなり不利ですが、そのわりに健闘しています。
空気抵抗は速度の二乗に比例するため100km/hで走った時はエンジン出力の半分以上を空気抵抗で失います。プロボックスはフロントグリルやフロントウインドが立っておりアンダーフロアも全てむき出しで空気抵抗が大きく、100キロ時の風切り音もかなりうるさいです。120kmを超えるとダウンフォースが効いてないのか乗り心地がフワフワしてタイヤがしっかり接地していないような感じがします。
高速走行時の空気抵抗のため①のパターンがもっとも燃費が悪かったのではないでしょうか。
スイフト・デミオ・フィットのMTは空気抵抗的にもギア比的にもプロボックスより有利ですからもっと燃費が伸びるはずです。
今回のことで思いましたが、MTの軽量コンパクトカーはエコ運転をすればCVTやAT以上に実燃費が伸びるのではないでしょうか?
伝達効率も100%に近く、CVTやATのようなミッション内部の滑りが無いです。厳密に言えば変速時の一瞬はクラッチが滑っていますが。
少なくともJC08モード燃費を超えることは簡単でしょう。そもそもJC08モードがMTに不利な測定方法ですから。
諸所の事情により、自動車メーカーもあえてMTの燃費の良さをアピールしないのでしょう。
たしかにMTは両手両足で操作するため市街地走行では常に忙しいです。
しかし、嫌でも運転に集中せざるをえないため「ながら運転」できない、操作が忙しいので眠くなりにくい、クラッチペダルが存在するため誤操作が少ない、など安全面のメリットもあります。
MTでも乱暴な走り方をすれば当然危険ですが、私のように燃費重視で運転するとアクセルやクラッチを慎重に操作しゆっくり加速するのでゼロスタートはおばちゃんの軽より遅いくらいです。
イージードライブ化により「誰でも運転ができる」「運転に余裕が生まれる」ことに潜む「落とし穴」は、ハイテク技術だけで解決できるのでしょうか?
じっさい最近そのような事故が多いので気になります。
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Posted at
2016/12/06 22:43:35
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