
諸用で大阪に出かけた際、奈良への移動のためyoutubeで有名な暗峠を走行しました。
※安全優先のため、坂道での画像は撮りませんでした。
使用した車両のスペック
2012年式 50系プロボックス ガソリン1300cc 5MT 10万キロ走行車
ヒルアシストコントロール無し
貨物用タイヤ(7年間使用)
前後タイヤ空気圧3.0(ちなみに指定空気圧は2.2)
乗員2名
ほぼ空荷
ガソリン70%
たまたま昼時だったせいか序盤の住宅街の急坂は車がいませんでしたが、住宅街が終わり山に入ったあたりで、いきなり対向車が3台連なって下りて来ました。狭路なのでかなりやばいです。
先方さん達は全く下がる雰囲気が無いので、自分のやや後方にギリギリ回避できるかも?的な場所があったので、左の側溝に脱輪しないよう気を付けながらバックしましたが、急勾配でMTゆえ、ブレーキ緩めた瞬間に下がりすぎてしまいました。
再び前方に出ようとサイドブレーキで坂道発進しましたが、さらに下がってしまいました。
通常の坂道発進スキルは全く役に立たない事が判明しました。
今度はエンジンをフォーンとかなり吹かし気味にしてなんとか坂道発進。かわせる位置に移動します。
かなりギリギリでしたがなんとか3台をやり過ごし、再びエンジン吹かし気味で坂道発進。
クラッチにまあまあのダメージあったと思いますが、幸いこのあと対向車が来たのは道路幅のある場所ばかりだったので止まらずに済み、クラッチへのダメージはこの2回のみだったのはラッキーでした。
やがて本格的な激坂ゾーンに突入。
のけ反るような激坂とカーブが次々に襲ってきます。
youtubeの動画ではわからなかったですが、登りカーブを実際に目前で見ると、路面も若干よじれているように見え、不思議な感じです。
なんだか平衡感覚がおかしくなります。
止まったら終わりだと自分に言い聞かせ、ただただアクセルを踏み続けます。
自分的には例の最大傾斜ポイントより、50mほど手前の左カーブや「お玉大神」の上の左カーブのほうがなぜか恐く感じました。
最大傾斜ポイントの橋を過ぎたすぐ右に、数か月前に起きた事故でステップワゴンがバックで突っ込んだガードレールが無残に曲がっているのが生々しかったです。
激坂と狭路ばかりで撮影できる場所が無く、ここでやっと一休み。
右に棚田を見てから先は民家があり、300mほど5ナンバーギリギリの狭路が続きますが、2人の歩行者さんとすれ違ったのみで対向車がいなかったのは運が良かったです。
峠の石畳はプロボックスの硬い足でも不快なほど揺れるという事は無かったのは意外でした。
石畳から短いトンネルに下る所も運転席からのぞき込めば前方の路面は確認でき、心配するほどではありませんでした。
奈良側はどこにでもある峠の下りという感じで拍子抜けでした。
今回、タイヤグリップ的にかなり不安ある状況でのトライでしたが、ひっくり返りそうな急勾配を全くタイヤが鳴る事も無く、非力な1300cc5MTプロボックスは赤ちゃんがハイハイするようにゆっくり登ってくれました。
終始1速ほぼベタ踏みでした。
大阪側の激坂部分は今時の道と違って手作り感があるというか、生き物のように躍動感ある曲線を描きながら上へ上へと急角度で続いており、あたかも天に登る龍の背中を走っているような感じでした。
こんな素敵な道を造ってくれた先人たちに感謝です。
良い思い出になりました。
Posted at 2024/11/14 08:47:37 |
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