2013年11月24日
WRC Rallye de France 2013 ss1
週に一回フットサルをやっている後輩が人数が集まらずに中止になったから遊んでと電話がかかってきた。
彼は19歳の頃知り合って現在28歳のインプレッサ乗り
運転やセッティングに関しては色々教えているがそろそろ下剋上をしたいと考えるやる気のある男
速いと言われる人をやっつける気持ちって大事ですよね
本人曰く服がサッカー用なので恥ずかしくてファミレスにも行けないので電話してきたらしい
自宅で一寸した問題定義で今年の WRC Rallye de France 2013 ss1を見せてみた。
はたして彼は気が付くのか?
ユーチューブで探しても問題のシーンは無いのだが以前CS放送でローブの引退レースと言う事で生放送をしていたのを録画していたモノを見せた。
WRCにはプロダクションカーと言って極めて日本のチューニングカーに近い車と湯水のようにお金をかけたWRカーが走っている。
それがターマックで比較映像で見れるなんてなかなかない
タイム差も出るしね
一番見せたかったのが元F1ドライバーのロバートクビサのドライビング
格下のマシーンでWRカー数台を食ってしまうタイムを出している
そしてWRカーと一般チューニングカーとの違い
そして操作の違い
見るべきポイントは
まるでノーマルカーのような動きをするWRカーとよくサーキットで見るガチガチの車のような動きをするプロダクションカー
(名前は忘れたが解説の日本ラリーのチャンピオンも「僕たちの車がこんな所を走るとガチガチにしか出来ないんですよね WRカーは柔らかいですよね」とコメントしている)
ロバートクビサのブレーキのつめ方
等実はすごく勉強になる
車はノーマルが一番運転しやすい動きをする
ノーマルの動きとは柔らかく足が良く動くが腰砕けになる前に硬くなる
只、この動きがある程度までと言う部分が皆気に入らないから硬く硬くなっていく
テクニックで曲げる事は出来るが突き詰めればテクニック無しにハンドル切るだけで曲がる方が楽で速い
テクニック無しでハンドルを切るだけで曲がれる典型として今年のDTMを見せた
ドライバーの差が全く出ないとは言わないがそれに近いクレームが出ている問題の今年のDTM
歴代チャンピオンが皆低迷している
来年は車の性能を落としてドライバーの戦いに戻す方向で調整しているらしい
曲がり易さのヒントは皆古典にある
イニシエ(古)の技術を馬鹿にしたらいけない
変な話古の技術を現代風にしていモノやそのまま使うなんてものは沢山ある
とても柔らかいがスピードが上がるなり入力が大きくなる事に対して硬くなるバネなんてモノは百年前からある
俗に言う可変レートのバネですよね
それは今ではトラック等で使われている板バネ
あれは柔らかい板バネと硬い板バネの集合体
ストロークと共に硬くなるんですよね
ポイントは唐突に硬くならない事
以前このブログにも書いたがアクティブサス禁止の頃のDTMではトリプルスプリング(メイン+テンダー+ヘルパー)が主流だった
エアロパーツによってダウンフォースが増えてもバネが潰れきらないサスペンションが必要
丁度インプのフロントが八キロのバネだったので
ダブルで八キロになるバネって何キロ何キロと言うなぞなぞが始まりました。
お前の車はカナードもGTウイングも付いているんだし岡山国際みたいなサーキットを走ったらダウンフォースがマトモニ効けば百キロ近い力がかかる
その力を八キロのバネにかけてしまったらフルストロークしてしまい足が動かなくなってしまうかもよ~
トリプルは計算が面倒なのでダブルで計算してみよと電卓を使って計算大会が始まりました。(笑)
(a×b)÷(a+b)=8k
悪戦苦闘しつつ
結果は
(24k×12k)÷(24k+12k)=
288÷36=8
本人が一番驚いていましたが・・これが正解と言う訳ではないんですよね
この数式も当てはまると言うだけで・・
みんからでも何人かダブルスプリングに挑戦されている人が居ますが唐突に硬くなると言う事を書かれている
しかしトリプルスプリングをこの世に発表したアイバッハは唐突に硬くならない事がメリットと二十年前に言っている。
つまり見せ掛けだけのダブルしか存在しない
か・・
メインとテンダーのつもりでメインとヘルパーを使っているか?
二つのスプリングの片方が潰れきってしまわない事が正解なんですよね
しかし考えてみてください
一本二万円としてそれが三本で六万円それが四つで二十四万円
それが恐ろしく沢山の組み合わせ何百回もセットしてテストして完成するような代物を日本の弱小メーカーが本気でテスト出来る訳が無い
バネだけで何百万かかるのか?
現在DTMはフォーミュラーに近いので使っていませんがWRカーは現在でもトリプルスプリング仕様です。
予算が何億もあるような状況でなければ使いこなせないだろうし仮に完成したとしてそのバネレートなんて絶対に公表しませんよね
でも車の動きは突き詰めればノーマルに戻るというのは正解だと思いますね
WRカーはそれを証明している
後輩曰く
「お金かかるんだから作ってよ」
と言うが・・
案外商売になるかもね
全てのバネを買ってオーナーと納得いくまで作る
セットが決まればそのセットの新品をオーナーに買ってもらえば良いわけですからね
しかし慈善事業に近い趣味の世界だね・・
完成したら乗り心地が良くトラクションが高くコーナーも気持ちよく曲がれる凄いモノが出来るんですが・・・
一年で作れるようなモノではないよね・・・
しかしこんなくだらない話で明け方まで話せるのは楽しいね
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Posted at
2013/11/24 15:03:24
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