今日は本当は、ジャガーSタイプ導入について書こうと思っていたのですが、思わぬトラブルがあったのでそちらを記事にすることにしました。
日常の足であるジャガーSタイプを購入してから納車までそちらを優先していたので今日は993に乗って出かけようと思っていました。
最近は日中汗ばむほどの陽気なので出発は朝の八時過ぎに。さて、と運転席に座ってキーをひねるもセルが回りません!
よく見ると、インジケーターのランプ類の光がどうも弱々しい。そう言えば最後に乗ったのはラッシュカップを見に行ったときだから約三週間ぶり。で、そのあいだ何もしていない。
「これはバッテリーが弱ってるな」、このときはまだまだ心の余裕はMAXです。充電すれば何とかなるだろうし、充電器も所持しています。しかも充電器はセルスタート機能付のモノなのでエンジンをかけてしまえばあとは走りながら充電すればいい。そう思ってました。
充電器を繋ぐのは何度もやっているので、ちゃっちゃと作業して再びキーをひねります。
ブツッ
……聞こえてはいけない音が聞こえた気がする。
(心の余裕が70%ほどに減少)
平静を保ちつつ車外に出ると、充電器の動作音が変化していたので調べるとヒューズが飛んでました。どうやらセルスタート機能使用時にスイッチを切り替えるのを忘れていた様子。大丈夫、ヒューズの予備はある。交換して再挑戦だ。
充電器のヒューズ交換なんてやったことがなかったので、手間取ったのは内緒です。
配線と各スイッチが正しいことを確認して、キーを回します。
バチバチバチバチ
…かからないな。
(余裕は60%に)
二、三回やってみますが変わりは無し。火花は飛んでるようなので何がいけないのか、必死に頭を働かせます。
ふと思いついて、レーダー探知機を起動させて付随機能の電圧計を見てみることに。
充電器を繋いで充電状態だと
13.6ボルト。そこから充電器を外すと
8ボルトに。 かなり弱ってます。いくら電気製品がボルトよりアンペアが大事とはいえこれだとアンペアも相当下がっていそう。しかも充電器のインジケーターの表示も要点検で怪しい感じが・・・
少々惜しいですが、バッテリーはもう駄目だと考えて新しいヤツ買ってくることにします。あ、ついでにお世話になってるショップに顔を出しておこう。
お休みだったはずSタイプをブロロロロ~と走らせてまずはショップに。去年の八月以来ですから久しぶりです。
丁度、銀の987ボクスターが積載車から降りている最中でした。
「バッテリーが駄目になっちゃったみたいで今から買いに行くところなんですよー」とと言うと、じゃあ中古でよければウチにあるのを持っていって下さい。差し上げますんで。とのお言葉。
もちろん有り難く使わせてもらうことにして、ついでにショップで使用しているの同じ繋ぎっぱなしOKの充電器を購入して帰宅しました。
帰宅したら早速交換です。すでにバッテリー見えた状態になっています。

ここからテンパータイヤを外さないと右下のバッテリーは取り出せません。
(画像は交換後のモノです)
先ずは車載工具達を降ろします。そうしたらテンパータイヤを出すのですが、燃料タンクに引っかかって真っ直ぐ上には持ち上がりません。
なので手前側を持ち上げるようにしてその場でタイヤを立てて取り出しました。

テンパータイヤを無事に外したら右下のバッテリーを固定するステーにアクセス出来ようになったの取り外します。
(画像は交換後のモノです)
そうしたらあとはセオリー通りですのでさくっと交換してしまいます。ついでに滅多に現れないトランクの底を拭き掃除しておきました。
タイヤを戻す前にまずはエンジンをかけることに。
運転席に乗り込んでキーを回すと朝とは違い、力強く燃料ポンプが作動します。これはいける!そう思ってキーを捻ると、
ブッ!
なんということでしょう、セルが回ることもなく沈黙してしまいました。しかも今度はインパネ全てのランプも消えてしまってます。
(よゆうが40%にまで減少)
ヒューズなのかと調べてみますがどこも切れてない。まさかコンピューター? 燃料ポンプ?? それとも点火系???
(よゆうが30%にまで減少)
バッテリーが合わなかったのか、と元の純正品に戻してみるとインパネが復活。ダメもとで試しにセルを回してみると、
ブッ!
えーー・・・・・・
(よゆうが20%に…)
ホーンやライトなど、電装品を操作してみますがまったく応答せず。またバッテリーをつなぎ替えると復活。
どうやらイグニッション前の段階まではこれているようで、セルを回そうとすると電気が遮断される模様。セーフティ? セキュリティ? 目に見えないところで起きていることなのでわかりません。
こういうときはインターネット大先生に聞くしかありません。早速、「993 バッテリー交換}で検索をかけるとそれっぽいのがヒットしました。
993はバッテリーを交換したらドアを閉め、キーを差し込んでロック、ロック解除しないと警報装置が作動します。
何件かでてきたこいつがそれっぽいですが、少し違います。警報が鳴るそうですがそんな動作はなく、いきなりの沈黙です。あと、うちのはRSなので他のモデルと同じセキュリティが装備されているのか分かりませんし、並行輸入なので正規輸入車と違ってイモビライザー装着ですから同じ回路なのかは分かりません。
しかし、出来ることはなんでもやってみないと先には進みません。モノは試しにやるしか選択肢はありませんでした。
頼む、かかってくれよー
そう思いながらキーを捻ってみると、
ブオーーーン!
おぉ-!やったね! セキュリティの動作でビンゴでした。
復旧できたみたいなので次は実際に走らせて確認しないと。テンパータイヤに車載工具を戻してカーペットを取り付けます。
いそいそと車庫からクルマを出して、随分と遅くなってしまったけど発進です。
走り出してしばらく5分くらい? して気が付きました。
エアバッグ警告灯がつきっぱなしです。あぁ、まぁ、こういう電気系のトラブルの後はよくありがちですから。エアバッグ警告灯は一度点灯すると異常が解消されていてもツールでリセットしないと消えない仕組みなので今度消してもらえばいいか。と自分を納得させます。
すると、その2、3分後に警告灯は消えてしまいました。まあ消えたのならいいか。
近所を走らせてみますがいつもの力強い走りで、どこにも異常は無さそうで一安心です。
途中で本屋さんに立ち寄ってPorsche Classics IIをチラ見したところ、珍しく993RSが出演していたので衝動買い。
そのときに駐車場で一枚撮影、

時間も夕方になっていたので、そのあとは給油して帰宅しました。
最後に本日新しく購入した充電器を繋いで終了です。
二回目、久しぶりのトラブルでしたがイージーレベルでの試練で助かりました。前回は納車一ヶ月後に出かけた先でオルタネータのベルト切れでした。
積載車を呼んだ前回に比べればましですし、三年で二回なら全然たいしたことない気がします。
ただ、どちらもバッテリー、電気関係だったので今後はもう少しバッテリーに気を使うことにします。