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2014年12月30日 イイね!

『インターステラー』

一昨日、クリストファー・ノーラン監督の映画『インターステラー』を観てきた。
今日もまた全然眠れないし、ちょこっと感想を書きたくなってきたのでダラダラと書き殴っていくよ。
ほとんど独り言なのは御容赦を。
ネタバレをたくさん含むので、まだ観ていない人はスルーしてね。



①上映時間

上映時間を知り、観る前から尻込み。
な、なんと約3時間!
も、保つのか、我が膀胱よ?
尿意との戦いが幕を開ける。
長丁場なので、上映前にトイレに行って膀胱を空っぽにしておいた。コーヒーなどの利尿作用のある飲み物はひかえる。途中でトイレに行くとしたら中盤で行くのが吉。終盤には怒涛の展開が待ち受けているので、席を離れるなんて不可能だ。



②終末の地球

映画のジャンルはSF。
舞台は外挿法的に導かれた近未来の地球。
雨は降らず、たびたび猛烈な砂嵐に見舞われる。どうやらアフターホロコーストっぼい。何が原因でそうなったのか作中で語られることは無かったが、どうせまた人間が愚かなことをしでかしたのだろう。

人間はいつだってそうだ。



③人類滅亡の危機

この頃の地球では、小麦が伝染病で全滅。代替作物のオクラにも伝染病が流行り始め、トウモロコシも危ない。

作物が育たない→空気中の酸素濃度が下がる→酸欠で人類滅亡!

オイオイ、なんじゃそりゃそりゃ〜。
こんなトンデモ論理が作中で大真面目に語られ、人類を救うため、移住先の惑星を求めて主人公は宇宙へ旅立つ。

行ってらっしゃ〜い!



④ワームホール

主人公たちを乗せた船は宇宙を進む。目的地は土星の近くに現れた“宇宙の虫食い穴”ワームホールの入口だ。その出口は他の銀河系に繋がっている。

作中の“ワームホールの形”についての説明には唸った。なるほど、球形なんだね〜。

ワームホールとは、ブラックホール(入口)とホワイトホール(出口)をつないだ時空のこと。でも今作ではそのようには扱っていないようだ。さもありなん。土星近くにブラックホールが出現した日にゃ〜、惑星軌道がメチャクチャになったりして、太陽系はおしまいだもんね。
それにしても土星は遠いよ。もっと近くにワームホールを設置してくれればよかったのに、超存在ってばイジワル〜。




⑤人工冬眠(コールドスリープ)

この近未来では人工冬眠の技術が確立されている。土星まで2ヶ月の航宙期間は寝て過ごすわけだ。
ん? 土星まで2ヶ月? そんな短期間で行けたっけ? 核融合エンジンでも搭載してるのかな? いや、それでも2ヶ月じゃ着かない気がする。何か技術的なブレイクスルーがあったのかな? 反物質エンジンかな?

ま、どーでもいいや。



⑥時間の遅延効果(ウラシマ効果)

この映画は相対性理論を少し知っていると面白さが増す。文系人間の私だが、以下の2点は知っていたので助かった。

・運動する物体は時間の進み方が遅くなる。運動速度が光速に近づけば近くほど時間の遅れは顕著になる。
ちなみに、運動する物体といえば自動車。我々が普段使っているGPSは、この時間の遅れ効果を計算して補正し、正確に位置を割り出している。でなければカーナビは役に立たなくなってしまう。相対論さまさまだ。

・強い重力場に近づくことでも時間の遅れが発生する。急勾配の重力井戸を持つものの代表格が「中性子星」と、なんと言っても「ブラックホール」だ。
ちなみに、我々も地球の重力場の影響を受けている。地球上でも海抜ゼロメートル地点と山の頂上では時間の進み方が違う。

作中で、ブラックホールの周りを巡っている惑星にちょこっと滞在し、母船に戻ってみたら20年以上経過していた…ってのは、ブラックホールの巨大な重力場の影響による時間の遅延効果なわけだ。
まさに浦島太郎。日本では時間の遅延効果
を別名“ウラシマ効果”と呼ぶ。もちろん外国では通じない。



⑦ブラックホール

ブラックホールかっけぇ〜!
たまんねぇ〜!
私的には、このブラックホールの映像を観れただけでチケット代の元は取ったわい。

(思わぬ長文になってきたし、この項は手抜く。ブラックホールについてはメッチャクチャ長くなるんで…)



⑧潮汐力

主人公の乗る船がブラックホールに落ちていくシーン。
科学的な間違いがあるぞー!
ブラックホールの“事象の地平面”に近づくにつれ、物体はスパゲッティのように細く細く引き伸ばされてバラバラに破壊される現象が起こる。これは強烈な潮汐力によるもので、どんなに強固な物体でも持ちこたえるのは不可能だ。もちろん人間なんてあの世行き。でも作中ではそんな事は起こらない。このあたりから、作品はSFからファンタジーへとシフトする。

そうそう、事象の地平面に近づくにつれ、光の波長も引き伸ばされて赤方偏移を起こすはずだが、その描写も無い。

ブラックホール内部は『2001年宇宙の旅』を想起させる。



⑨TOE(万物理論、Theory of Everything)

物語終盤、ブラックホール特異点を観測して得られた量子データを基に、なんだか難しい理論が確立され、人類は救われる。
人類滅亡を回避する解決策はスペースコロニーを作っての移住だった。

って、なんじゃそりゃそりゃ〜!
TOE確立によるスペースコロニー建造?
わけわからん。



⑩シンギュラリティ(技術的特異点)

ワームホールを設置し、主人公を宇宙へと導いた謎の五次元存在……それは超進化してシンギャラリティに到達した未来の人類だった。

おお、それはめでたい!
人類は自らを滅ぼさず、いつの日か愚かさを克服するのですね!
今現在の人類を見る限り、そんな日が来るとは到底思えないんだけど…。



【まとめ】

他にも書きたいことが沢山あるが、なんせ書き疲れてヘトヘトなので、このへんでザックリとまとめちゃう。


父と娘、家族愛の物語。
いや〜泣ける泣ける。
素晴らしい映像と音楽。
そして終盤、伏線を回収しまくる疾風怒涛の展開。一本背負い決まりまくり。
映画館で観てホント良かった〜。
ただし、膀胱がヤバかったけどね。
途中でトイレ休憩が欲しかったよ。
少々ダメ出しも書いたが、総じて良い映画だった。理屈抜きに楽しむぶんには満点。
理屈をも含めて楽しみたい私のような人にとっては70点ってところかな。


Posted at 2014/12/31 03:04:03 | コメント(0) | トラックバック(0)

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