無段階調節間欠ワイパーの作成
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コラムスイッチをバラしたついでに小ネタを仕込みます。
nitoさんが装着されたミツバのワイパーコントローラーが地元では見つからなかったので、自作しました。
写真はアルトの間欠ワイパー回路です。
回路はコンデンサーの充放電を利用した遅延回路ですので、コンデンサーに流れる電気の量を調整出来るようにすればOKです。
回路の詳細は割愛しますが、写真の○で囲った「273」とプリントされたチップ抵抗がそれです。
これを可変抵抗(ボリューム)に置換します。
ちなみに273は27×10~3→27kΩです。
基板の端っこに「VRアリ R1」とプリントされてますので、アルトには間欠時間調整機能がついたグレードがあるのでしょうか?
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まずは「273」の抵抗を撤去し、そのパターン上にある端子に適当なリード線をハンダ付けします。
ハンダ付けがブサイクなのは気にしないで下さい^^;
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こんな感じで配線を取り出し、端っこにギボシ端子を圧着しておきます。
それと、こんなに太いリード線を使う必要は全くありません。
あまり物でつくってますから。。。
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用意する部品は、以下の通り。
可変抵抗B100kΩ×1
固定抵抗13kΩ×1
適当なつまみ×1
と電気工作に必要な道具類です。
可変抵抗は「Bカーブ」(抵抗値の変化が回転角度に比例している)が使いやすいでしょう。
「Aカーブ」は抵抗値の変化が二次曲線的ですので、少々違和感があると思います。
「Cカーブ」のは「A」を裏返した感じでこれも使いにくいでしょう。まぁ、一般的には手に入れにくいですが。
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100kΩのボリュームだけでは、一番開けた時に「0Ω」になってしまい、「間欠ワイパー」でなくなってしまいます。
ので、こんな感じに抵抗とボリュームを直列に繋ぎます。
ボリュームには3つ端子がありますので、ハンダ付けする端子に気を付けてください。
まぁ、どっちにつないでも問題なく動きますが、、、「方向」だけの問題です。
27kΩの抵抗のときに約4秒で間欠動作を行いますので、
ボリュームをいっぱいに開けたときは
約0Ω+13kΩ=13kΩで27kΩの半分→2秒で動作
ボリュームをいっぱいに絞ったときは
100kΩ+13kΩ=113kΩで27kΩの約4倍→16秒で動作
こんな計算で抵抗値を選んでいます。
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熱収縮チューブをかぶせて、こちらのリード線にもギボシ端子を圧着しておきます。
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あとは、コラムスイッチ側の配線とボリューム側の配線を繋げば出来上がりです。
インパネやコラムカバーにボリュームを埋め込めば完成です。
が、コラムカバーがないので、仮設置のままです。。。うぅぅ
実際の作動時間は約1.5秒~15秒の間で可変できました。好みで固定抵抗の値を調整すればいいと思います。
個人的には固定抵抗を17~8kΩにしたほうがいいかなって感じです。
可変抵抗を極端に抵抗値の高いものにしても、無限に間欠時間は長くなりません。
調整回転角度が狭くなって使いづらくなりますのでご注意を。
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このままでは「アルト」の整備手帳になってしまうので、キャロルではどうしたらいいのか。
写真はAAキャロルのコラムスイッチにある間欠ワイパーの基板です。
○で囲った抵抗を抜き取って、同じように手順2番目以降の部品を仕込めばOKです。
ちなみに抵抗値のカラーコードは
赤→2
紫→7
橙→10~3
で27kΩでアルトと全く同じです。
金の帯は抵抗値の誤差を示すもので±2%をあらわすものです。
使用する抵抗は1/4Wタイプで十分です。ボリュームは小型のほうが仕込み易いと思います。
くれぐれも、ショートさせないように気を付けてください。
また、年式やグレードで回路が異なっているかもしれませんので、よく確かめてください。
いじょ、お粗末でした。
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