
四万十後にお会いしましょう。と書いてあって忘れてました。
完走しました。アハハは
ええ。。もう24時間テレビで走っている芸能人ランナーバカにできません。24時間かかっても走りきる根性。すごいと思います。
今まで「そんなことをして無理やり感動させようとして」「ん?85km??歩いてもゴールできるじゃん」
なんて言っていた自分が恥ずかしいです。本当に走りきることの大切さ。応援のありがたさ。人の温かみをわかったウルトラマラソンでした。
まず最初に、応援に来てくださったアミノバリューランニングクラブのメンバーの方々。ありがとうございました。言葉では言えない位の勇気とパワーを貰いました。完走が出来たのも皆さんのおかげです。ありがとうございました。
また、大会を運営していた方々、ボランティアスタッフの方々。本当にご苦労様でした。
0~10km
2010年10月17日朝5時30分。待望の四万十川ウルトラマラソンのスタートです。
号砲が鳴ると同時に猟犬のように人々が勢い付けて走り出していく・・なんてことはありません。緩々のスタートでした。さすがウルトラって感じでした。うわさに聞いていた、2km続くろうそくを見ながら快調な滑り出し。一緒に走っているKさんとペースを気にしながら走る。ペースは5分30秒~6分。でも油断するとすぐにペースがあがってしまう。気をつけないと。
10~20km
靴の紐が解けたので結ぶためにコース脇に。ここでKさんとお別れ。
お腹の調子も悪かったため、途中トイレに。タイムを気にするあまり並んでいてもあまりにも遅かったらそのトイレはパス。結局時間を無駄にして、トイレによる。
いよいよ最初の難関峠越え。これでもかと言うほど、上る。登る。昇る。ただここは毎週末峠練習をしていた、実力を発揮する。キロ5分と言う無謀とも言えるペースで駆け上がっていく。途中他のランナーから「アミノのシャツの人いいぺーすだぞ~」と言われる。さすがアミノパワー!
この5分ペースがとんでもないことを引き起こすとは・・・
20~30km
最初の給食!お腹が痛かったけど、めいっぱい食べました。アミノ酸も補給。さぁここから下りです。ペースを落としてゆっくり下りましょう。先ほどまで抜かした人たちがくだりで勢いを付けて下っていく。「そんなんじゃ四頭筋がだめになるだろ」と心の中で思いながら下っていく。するとどうだろう・・峠を下りきったところで、自分の四頭筋が終わっていた。あれ?こんなはずじゃない?おかしい?と思いながら現実が受け入れられない。とにかく被害が大きくなる前に、ストレッチで回復させる。
30km~40km
峠を下って、脚が全く上がらない。ペースもじわじわ下がっていく。くねくね道に気持ちもやられていく。お腹も痛い。左脚の腸脛靭帯が引っ張られているらしく、ストレッチをしないと痛くてしょうがない。30分後とのストレッチでだましだまし走っていく。この時は気持ちが負けていて痛いんだと自分に言い聞かす。
40km地点でアミノのメンバーに会う。MさんSさんMさん。
これはメチャメチャ嬉しい。もうパワー倍増。いっぱい勇気を貰って走り出す。
40km~50km
アミノのメンバーの応援を戴いて、走り出す。60kmの部もスタートしたみたい。先頭集団が尋常じゃない速さで駆け抜けていく。がんばれよぉ~~ってオマエモナー(=゚ω゚)つ)゚∀゚)グァ
正直40km~50kmの記憶が薄い。だれか覚えている人がいたら教えてください
50km~60km
待ってました沈下橋。沈下橋までアミノのメンバーに会ったおかげか、ペースが上がる。痛んでいた左足とも折り合いがついて(我慢できるようになって)5分40秒ペースで走りぬく。途中マリオブラザーズのマリオの仮装をしている100kmランナーに出会う。すごい!!あれで100km走り抜く気なのか?考えただけで恐ろしい。沈下橋を渡ったらランフォトポイント!めちゃくちゃ元気に手を振って写真を撮ってもらった。そしてまたも小さいが峠超え・・・もう歩く。戦略的ウォーキングって奴です。最初の峠ののぼりでハムストリングスを使いきってストライドが狭くなる一方。練習だとこんなことは無かったのに。おかしいじゃん。でもこれも現実。
下りでは膝が痛くて走って下ることなんて出来ない。トボトボ下る。
途中私設エイドにもおせわなりました。Rさんの所属するクラブがコーラをエイドで出していたので、遠慮なく戴きまた。ご馳走様でした。
60km~レストステーション~
するとどうだろう??ウォーキングをしたおかげか、少しだけ足が軽くなる。そして日差しも出ていて暑い。でも夏場の50km走り効いているのか。。苦にならず快適だ。ここで気持ちの変化が・・なぜか走っているときに感情がこみ上げてくる。解らない?突然走っていることや応援が無性に嬉しくなったり、涙がこみ上げてくる。男泣きがバレないようにサングラスをかける。
レストステーションでは60kmの部さんかのYさんHさんそしてSさんと一緒に記念撮影。
そして前日に激励に来てくださったAさんも
皆さん遠いのに本当にありがとうございます。
ここでKさんが6時間21分で60kmを通過していることを聞き、早いなぁ~と思う一方で「40分のビハインドなら後半で逆転できるかも」なんて思いながら早々にレストをあとにする。これまた大きな勘違い。
62km~70km
レストステーションには悪魔がいる・・って誰が言ったか言ってないか・・前日部屋が同じだった千葉県のベテランランナーに教わりました。レストの使い方一つで後半が変わってくる。
ええ。。ワタクシ悪い方向に使ったみたいです。完走がなんとなく見えたので気持ちも切れ気味に。さっきまでのKさんに追いついてやるなんて意気込みは1kmで消え去りました。あとは痛みの増す左足とどう折り合いを付けていくか考えなくていけません。チンタラ走っていると60km部参加のTさんとお会いしました。疲労困憊した私に優しく「i-pod」を貸してくださいました。自分だってあと30km走らないといけないのに。。ありがとうございます。
また「i-pod」に入っている曲が素晴らしい!「モンキーマジック」「ミスチル」
そして、「奥華子」モウ最高。
気がついたら痛みも忘れて「あなたは友達~~♪今日からただの友達~♪」と歌ってました。いやぁ~悲しい曲なのに勇気を貰いました。
次からは僕も「i-pod」持参で行こうっと。選曲頼みましたよTさん。
70km~80km
もう走れない。50km地点の峠の登りは戦略的ウォーキングだったけど・・今度はマジウォーキング。足が出ない。走れたとても1km。気持ち的に切れてきた。でもリタイアの文字だけは出てこない。頭の中には「絶対ゴールしてやる」「何が何でもゴールしてやる」「ゴールには応援している人たちがいるじゃないか!」と言い聞かせながら「奥華子」を歌うって(゚Д゚ )ゴルァ!!
四万十川を見ながら「何で自分は走っているんだろう」「リタイアしちゃえよ」「脚いたいんだろ?」などとモウ一人の自分がつぶやく。
確かに脚は痛い。左足は走っているけど痛くて着地したとき体重が支えきれず、躓きそうになる。ただ痛みに合った走りをすればいい。この辺でのタイムはキロ8分。いつもキロ8分なんて遅すぎて無理だ。と思っていたのにこれが精一杯なんて。。。
80~90km
正直エイドの水、、お世辞にも美味しいとは思えないグリコのCCDにはあきました。
そんなときに噂のビールを出してくれるエイドが!!さすがにビールを飲むことは出来なかったが、川海老を戴く。塩気が効いていて疲れた体に染み渡る。
ゴールタイムはこのとき12時間30分を逆算してみた。だから急がないと後ろ髪が惹かれるが・・ゴールが待っている。そうだゴールしてからここに戻ってこよう。と
言っている意味が解らない思考になっている。ウルトラってある意味ボジティブシンキングじゃないとだめですね。
90km~100km
もう、走ってもキロ9分歩いてもキロ11分。。あんまり変わらなくなってきた。ここまで折り合いを付けてきた左足は限界を超えている。そしてとうとう右足までも、膝がメチャメチャ痛い。ストレッチをしていても回復はなしない。
でも、残りは一桁。ゴールタイムは95km地点で13時間。自分の予想からどんどん遅れている。でもゴールできる。自分もウルトラランナーになれる。タイムは来年狙えばいいじゃないか!タイムが出なくて悔しがっている自分がもう一人の自分と話し合っている。そんな中体を前に進めていく。
そしてゴールの中村高校が見える。上り下りとも歩く。下りは痛くてまっすぐ降りられない。かに歩きで横向いて降りる。
そしてゴール。懇親の力でガッツポーズ!もう走らなくていいと思った気持ちと同時に来年はリベンジだ!と現金なものです。
みなさん本当にお待たせしました。応援ありがとうございました。
一夜明けて。反省と来年のへの意気込み
正直11時間ぐらいでのゴールを予想してました。練習から行くとそれぐらいは逆算できました。タイムへのこだわりってのがありましたから。でもそれよりも仲間の応援で走りきれる喜びのほうが大きかったです。本当に応援やサポートをしてくれた仲間の皆さんがいたかゴールできたと思います。皆さんにとっては「えっ?そんな事。当たり前だよ」って思うでしょうけど、それがランナーにとってもこの上なく嬉しいのです。それがゴールへと導きます。来年も参加しようと思いますが、運悪く抽選で外れた場合は惜しみなく参加される皆さんをサポートしようと思います。だからこのレポート見て「ウルトラっていいなぁ」って思ったかた是非参加してみてください。実を言うと私もレポートを見て参加を決めた一人です。走暦1年で走れます。私がそうでしたから・・レポート読んでいた去年の今頃はフルマラソンも走ったことが無かったのですから。ウルトラは自分との戦いです。弱い心と戦わなくてはいけません。でも勝ってゴールしたらなんともいえない気分です。
反省として、練習でこれぐらいいけたからといってもそのペースで走ってはいけません。ソレよりも10秒から20秒遅いペースで走るべきだと思います。抜かされても腹を立てません。焦りません。人生修行の場です。
長文読んでいただきありがとうございました。
最後に、家族にありがとうと言わせてください。
次回は愛媛マラソン後にお会いしましょう~~