レックスさんが今年車検です。
と、いうことでディーラー様からお借りしましたのがこの、
プレオ プラス 。
当初、
「フォレスターで宜しいですか?」
と云われて思わず、
「いえいえ、とんでもない。小さな車を車検に出すのだから、小さいクルマにしてください。万が一ぶつけたりしたら責任取れないですし…。」
とまあこんな小心者が贅沢行ってお借りさせて頂きましたプレオプラス。
新しい車なんて早々乗ることのない私。せっかくだからインプレションしてみました。
基準はもちろん我が家のレックス。およそ30年差がある現在の軽四はどれだけの進化を遂げたのでしょうか?
◎外装
これはもう本当の意味でダイハツのOEM車です。
スズキや三菱から日産へOEM供給するときは若干の意匠変更があるのですが、これはもうまったくありません。
ホイールキャップもデザインはまったく同じ。
違うのはエンブレム類の表記類だけ。
極めつけはコレ。
左Bピラーに表示されているコーションプレート。
堂々と「ダイハツ」と記載されています。
車体型式も「LA300」と同じ。「F」がメーカー区分なんでしょうな。恐らく。
今回驚いたのはコレ。ドアがなんと車体に対し90度垂直に開くギミック。
従来車であればたいてい70度くらいなんですが、コレだけ開くこの技術は何気に凄い。
◎エンジン
KFエンジン。これもダイハツ形式と同じのようです。
本家のものは判りませんが、カバー類にも一切「ダイハツ」表記はありません。
あったとすれば、ベルト類のマーキングくらいでしょうか。
◎内装
インパネ周りも本家と何ら変わりありません。違うのはステアリングのマークだけ。
しかしながら、流石はダイハツ。
使いやすい操作性や車格以上の造形処理は軽自動車と思えないくらいのしっかりした造りです。マーチなどのリッターカー顔負けです。
座席も硬すぎずやわらかすぎず、適度な硬さ。
しかも、天井が高いから広く感じます。
足元から座面までの高さが、椅子に座っているみたいに高く感じるのは最近のデフォルトでしょうか?
トリムもフルトリムでパワーウィンドウ装備。
パワーウィンドウのスイッチ類も乗用車同様アームレスト一体型になっており、自然な感じです。軽自動車にパワーウィンドウが付きだした頃は、別体構造のものが多く、手動のクランクハンドル部付近に「取って付けました」感が丸だしでしたから、この部分でも完成度の高さが伺えます。
荷室は乗用仕様のためか、面が狭く感じます。
ホイールハウスが車体長ギリギリにあるのとトリムカバーがあるからなのでしょう、横幅が狭く、大物を載せるにはちょいと無理そう。
残念だったのはヘッドレスト。取り付け部のステーが「く」の字状に前かがみに曲がっていて、首から頭を常に前かがみしたような感じで運転せねばならず、非常に圧迫感と疲労感を感じます。
コレはマジで改善してほしい。
◎運転・操作性
車体感覚は非常に取りやすく。視界も良い車内。
現代車特有のでぶっちょな車体なわりに限界位置がつかみやすいです。
ボンネット部が見えないのは国の施策なので割愛。
スイッチ部も一箇所に固めてあるので判りやすいです。
このクルマには近年標準装備の「アイドリングストップ」や「スマートアシスト」機能が付いており、その辺の機能もそれぞれ手元で簡単に解除できます。
ただし、駐車などでキーでエンジンを切り、再度始動させると、この機能が自動的に働きますので、その都度操作しないといけません。
メーター周りは中央に「これでもかっ!」といわんばかりの大型7セグ式のスピードメーター。
両脇には液晶モニタで、右側にオド、トリップ、アイドリングストップ時間(トータル/積算)、燃費(km/l)がボタンを押すごとに表示切替が出来ます。左側は外気温、航続可能距離などが表示されます。
上のオレンジに点灯している照明は「エコドライブアシスト照明」で、何が基準か良くわかりませんが、燃費の良い運転をすると緑に変わるという、なんとまあ近年世間の騒ぐ「エコ」てんこ盛りなメーターパネルです。
アナログメータ慣れしているワシにとって言えば、照度能力を弱にしても眩しく、どでかいスピードメーター、「エコアシスト照明」やらがめまぐるしくチカチカ変わるのがうっとおしくて仕方ないです。走り方云々を表示されるより水温計をメータ式にして欲しいってのが個人的意見。
走行性能については驚きました。エアコン入れて走ってもパワーダウンしない。したとしていても気が付かないくらい。車内は静かだし、パワステのセッティングも軽すぎず重すぎず、自然な感じ。
これはもうレックスとは比較になりません。
レックスの場合、クーラーはやっと冷えたかと思いきや、坂道では必ず失速。ですから登坂時はクーラーを切って走行せねばなりません。
パワステについては近年あまりにも軽すぎて操作している感触が全くなく、まっすぐ走れないことが多々ありましたがこのクルマだったら安心して乗れそうです。
しかしながら燃費の件になるとこれまた面白い。
例によってISS機能解除で走行するわけですが、両者共クーラー使用状態で18.0km/Lと変わらず。
550ccから660ccと110cc排気量が大きくなった分燃費も悪くなるのがごく普通ですが、
「最近のエコカーですから燃費も30km/Lと抜群に向上しています。」
あの誇大広告は大げさなのではないか?
ISS機能解除したら、約30年前のクルマとそんなに変わらんのですが。。。
そもそもエンジンカットで燃料供給ストップさせ、燃費が向上するのは当たり前であって、それは天下の西○バスが証明してます。それを販促目的で利用するのは反則技なような気がするんですがねぇ~。
やるんだったら正々堂々とエンジンかけたままの状態で燃費勝負してくださいよ。メーカーさん?
◎おまけ
家に着いて、荷物を降ろしていたら近所のおっさんが中古屋で自転車買って、新たに鍵をつけたらしいのですが、金具が車体に合わなかったのかネジ止めできず、針金で固定してました。それをさらに強く締め付けたいからとプライヤーを貸そうと車内工具を拝借しようとトランクを空けたら…。
な、なんじゃあこりあぁぁぁ~?????
入っていたのは、パンタジャッキと牽引フック、ホイールレンチだけ。
それとスペアタイアの代わりに空気入れと応急修理剤。
その中にはプライヤーはもちろん、ドライバー、オープンレンチすら入っておりません。
こんなんで、本当に修理できるのか?
釘刺され位ならいいかも知れんけど、バーストだったらどうするんだろ?
普段工具を持たない人は、バッテリ交換とかどうするんだろ??
高速道路で異物踏んだことによる大バーストなんて結構聞くけど、そんなときどうするんだろ?
非常に恐怖感を感じた私・・・。
とはいえ、スペアホイールを載せるスペースはあったので、オプションで注文するようなんでしょうな。
◎総評
至る所に「ダイハツ」の刻印を見かけたとき、「もうスバルは軽自動車づくりを完全にやめちゃったんだなー。」と寂しさを感じてしまいました。
半面、走行性能は流石ダイハツ!乗用車と遜色ない走りには感動しました。
それと内装!初代L55Vミラの内装同様「コレほんと軽四?」と思わせる豪華さは今もなお健在で、ダイハツ車の人気を改めて実感しました。
クーラーも寒いくらい効きますし、お値段も90万円台と下駄車にするには最高な1台。
今回乗ったグレードは我が家と同じ「F」。一番低グレードですが、我が家のレックスの「F」と比較すると雲泥の差!時代の流れを感じたのでした(笑)。
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レックスコンビ | クルマ
Posted at
2014/07/15 17:42:43