
セドリックが帰ってきてから数日後、
ある日の昼間、エンジンが掛からなくなってしまった。
(因みに、私のせいではない。)
元々寒い時はエンジンは掛かりにくく、セルだけでは掛からないので、吹かしながら掛けていました。
なにげに取説にもその様にかいてあるし~。
で、言われて私も掛けてみた。
エンジンが全く掛からない。
セルは回る。セル回しながらアクセル踏んで吹かしてもかからない。全く手ごたえなし。
これはマズイと青くなって、修理の方に連絡して。
急遽、当日出張で来てくれました。(遠いのにメチャ有難かったです)
どうやら、
オートチョークが完全に塞がっていて空気とガソリンの混合比が変わり、うまく着火しなかったのでは。
と…
これだけだと「???」な感じなので順を追って説明を。
実はうちの車はチョークがオートです。どちらかというとセミオートっぽい感じです。
(えっと、チョークとはエンジン始動時に空気量を少なくする為の装置)
更に、オートチョークは熱で鉄が変化する事を利用していて、
冷えていると鉄が小さくなりチョークが閉じる。温まって鉄が膨張するとチョークが開く。
という構造らしいです。(ちょっと不思議な感じも…)
チョークが閉じている、開いているという事がどうエンジンの掛りに関わっているかというのは、
まず基本的にキャブ車という所で、なんですけどね。
エンジンかけ始めは、空気を少なくし、ガソリンが多い状態にして、燃料を気化しやすくしたい。
↓
なので、エンジンのかけ始めはチョークを閉まった状態にして、空気の量を少なくする。
*ここで鉄の熱変化を利用し、始めは冷えているので、チョークは閉まっている
エンジンが温まってくると通常のガソリンと空気の混合比で爆発しやすくなるので、空気量は通常で良い。
↓
エンジンが温まってくると熱で鉄が膨張し、チョークが開き、空気量が通常になり、燃料の混合比も通常になる。
と、これが正常な動きなのです。
ところが、うちのはオートチョークは壊れていて自動で完全に閉じなくなっていた為(2/3位まで閉じる)
キャブの調整において、ガソリンと空気の割合をガソリン多めで設定していたそうです。
それが、今年の寒さのせいで、最低気温が10度を割ったせいか、チョークがしっかりと閉まった状態に。
写真はエアクリーナーの蓋を開けて真ん中のチョークを確認したところ閉まっている状態。
指でチョークを開けた状態
で、元々ガソリン量を多めで設定してあった+空気の量が少ない=必要以上にガソリンが多く空気が足りない→酸欠状態で発火できない。
結果、不燃焼でガソリンだけがプラグにかかり、プラグの着火の邪魔になった。
これを繰り返し、悪循環になり、
着火しない
↓
エンジンがかからない、
↓
不燃焼の繰り返し。となっていた。
(繰り返しになりますが、これは私ではないです…)
他に
・この過程で6個のうち1個のプラグの電気の流れが変わり流れてはいけない方へ流れる様にもなっていた。?
・コイルから放電されてしまっていて、プラグへの電気量が少なくなっていて、着火力が下がり、掛かりにくい原因の一つに。
という事で、その日は
①プラグの清掃
②アクセルを全開にすると閉まっていたチョークが少し開く。
→アクセルを全開にしてセルを回しエンジンを始動させる様に。
③とりあえず5気筒でも掛かることは掛かったので、(無理やり)エンジンの回転数を上げて回すことで、流れが変わってしまっていたプラグの流れを元に戻せた。
一度かかれば次も掛かる様になっていたので、コイルの交換は部品取りよせてから、プラグ交換もその時一緒に。という事になったのですが、
ただ、次の日にはやはり不燃焼の様で、排気音に交じってパンパンという音がかなりの回数出てしまったので、プラグ交換までは動かさず、安静に…となりました。
(マフラーからパンパンという音が出るのは、エンジンで燃焼できなかった燃料が排気に出た時に引火して音が出ている様子)
急に気温が下がると、当然エンジンの掛が悪くなるのはいつもの事で、
回転数も調整効かなくなる事もあったり、調子悪くなることは度々あったのですが、
こんな仕組みもあっての事だったのですね。
次回のブログは実際に修理の様子を書いてみます。
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Posted at
2017/12/31 09:25:33