
休みも明日まで、今日は見たいテレビジョンもないので、ツーリングに出かけることにした。
10時過ぎ伊東を出発。
冷川峠はいつでも行けるので、ここは中伊豆バイパスへ迂回し時間を稼ぐ。
冷川から県道59号線を国士峠を湯ヶ島へ抜ける。この辺りは山葵田が多い。
幅員の狭い道が集落を抜け、趣きがある。すれ違い不可能な場所も多いが、マーチでは恐い物はない。こうして考えると、取り回しの良さは全幅より全長に左右されるのだなと思う。マーチは後ろをふり返ったときの視界が驚くほど広い。

写真を撮ろうとしたら、kissにSDカード入れるのを忘れていた。ハンディカム(日立だけど)にスチル用カードが刺してあったので、そちらで撮影することにしたが、考えてみたらカードはサラにしてあったので、それをkissに刺してもよかったかも知れない。512MBしかないし、マイクロSDカードをアダプタで噛ませてるけど、画質を最低にしたら十分だったろう。画質最低じゃないとブログでそのまま使えないし。
車は国士峠を下り、湯ヶ島から(井上本家前とか通ったが、そのへんの散策は次の機会に)風早峠を目指す県道59号線のコース。

年中風が吹いてるから風早峠。西伊豆の海が遠くに霞んでいる。

火山跡独特の高木のない高原。箱根峠や伊豆スカイラインに似た風景だ。少し南に進むと仁科峠がある。逆に来たに進んで行くと、やがて船原峠だ。船原峠(トンネル)と達磨山は行ったことがあるので、今回は別経路で進むことにした。
それでも西伊豆・南伊豆は結構抜けるのに時間がかかるので、船原峠から136号線を道なりに行こうかと考えたが、まだ11時過ぎだったので、そこまで急ぐことはないかと思い直した。
それで県道410号線から宇久須に抜けるつもりでいたが、途中で道を間違えてそのまま59号線を西伊豆仁科へ降りてしまった。確かにこっちの方が愉しそうな道だったけど。ただ、国士峠もだが、枯れ木と落葉の清掃がまったくされていなくて、路面が狭まっている。別に落ち葉の上を走っても良いのだが、結構細かい落石が多くて、うっかり落ち葉を踏むと砕石が混じっていそうで恐いのだ。

つづら折りの道をぐんぐん下って、仁科川沿いの道を行く。それにしても大きな岩の多い川だ。
ふと見ると、怪しい構造物が。
よく見ると、水力発電所のようだ。

もう少し下流に行くと、また発電所が。こちらはナビにも表示されていたし、バス停もあった。仁科川第三発電所。地図を見るとさっきのが第二発電所らしい。
朽ちかけた木製の停留所標が二本も立っていた。
いよいよ西伊豆海岸に入る。予定よりもだいぶ南に出てしまった。堂ヶ島を遠くに見ていたら、あっという間に松崎だ。

側道にトンネルを見つけて思わずハンドルを切る。扁額が取れて名は判らないが、現道が室岩洞トンネルなので、たぶん同じ名前と思われる。
しばらく進むと美しい集落が見えてきた。

岩地温泉だ。これは本当に見とれてしまった。
そういえば、つぐみは西伊豆が舞台だが、夏にこんなところに泊まりに来たら、とても良いと思った。
波勝崎も行ったが、猿苑は時間がかかりそうなので、トイレだけ借りて引き返す。
この辺は以前、ニューサマー号で通ったが蛇石峠の方を下田方面へ突っ走ったので、今回は海岸線をひたすら行く。
そろそろ昼ご飯にしたいが、なかなか適当な店がない。海鮮が食べたいけど生ものはちょっと、という気分なのだが、海鮮どころかカレー屋とか海が見えるカッフェーとかばかり目につく。
石廊崎まで行けば何かあるだろうと思ったら、どうも駐車場で金を取られそうなのでとんぼ返り。

ただ、景色はすごく綺麗だ。東伊豆以上に火山帯特有の絶景が続く。なんとなく足摺岬にも似ている。石廊崎は相模湾、駿河湾と外洋の境。黒潮に近く、波は猛々しい。

またまた、へんてこりんなトンネルを見つけた所で、その入り口にやっとこ磯定食屋を見つけた。すぐ先が弓ヶ浜だ。

みだレストハウスってすげえ名前だな。地図には「みだ」で載っているが。
店内に入ると座敷を案内される。こんな日に限って脱ぎづらいショートブーツを履いている。ちなみにこのブーツ、車内でもフットレストからクラッチに移動させようとした時に足が引っかかったりする。思うにマーチは俺より太い人は運転しづらいんじゃないかね。
座敷にはジジババ父母チビチビみたいな家族連れが3組ばかりいたのだが、見事に靴がとっちらかっている。子供ののみならず、大人のも。子供だって幼児もいれば、青少年もいるのに、そろいもそろって(困)。最近は父母もゆとりなら祖父母もゆとりなのか。昔は表へ出たら、家の中以上にうるさく言われたものだが。この間、NHK(家族に乾杯)に出ていた長岡の子供っちはしっかりしてたけどね。やらせだったりして・・・

それはともかく・・・・ほとんど迷うことなくエビフライ定食(1700円)を頼む。
じゃーん・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・ちょっと思ってたより(1700円)地味だったかも。
エビは太くて良い感じ・・・・あ、あたたかいけどあつあつぢゃない・・・・
でも味噌汁はアツアツで美味しい。いい出汁だ。

シジミかと思ったら、シッタカが入ってた。
勿論、爪楊枝でいただきます。食べ方、地元の人じゃないと判らないかも、ていうか地元の人じゃなきゃ味噌汁のシッタカは食べないかも。高知でも食べるけど名前が違うんだよ。なんだっけかな?
中々、アジのある店で、店から出る自動ドアのスイッチが室内灯とかと同じシーソースイッチで、みんな一瞬固まる。パチンとやって戻さないと開きっぱなしになる。外は普通のセンサーなんだけど。
おなかいっぱいになった所で、更に海沿いに走る。まだ日が高いので、竜宮公園の方へ足を伸ばした。

田牛(とうじ)という集落にある。

階段を降りて洞窟の門をくぐると、

磯が現われるが、更に洞穴をくぐらないと外海へは出られないので二穴洞窟と呼ばれている。それにしても、如何にも豚のアジトみたいな場所だ。
今度誰かラジコン浮かべてくれ。

近くにはサンドスキーができる浜があり、そり滑りをする人たちも。蟻地獄みたいになってる方もおりましたが・・・
さて、とって返して下田に向かう。日没まで間があったので港の周りをぐるりとまわった。

だいぶ日も傾いている。港の先の岬をぐるりと回ると海中水族館の方へ出られるようなので行く。途中までは県道なのだが、それをすぎるとガッタンガッタンで、もしかして遊歩道か私道かもという、水族館の職員のものらしき駐車車両があったりして、内心焦りながら進んだ。
ひとまず行きたい所へは辿りついたので、あとはひたすら伊東までクルージングだ。河津までの道も余り通ったことないのだが、非常に美しい景色だ。
今日はもう一度、人の運転で来てみたい。そんなツーリングだった。