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うみもぐらのブログ一覧

2025年06月01日 イイね!

【薩摩半島最西端のAコープで間食】川辺広域農道ツーリング


 ハヤブサが復活したので,梅雨前にツーリングに行こうと思い立ち,お気に入りコースのひとつ,「川辺広域農道」を走ってきました。
 この広域農道を走ること自体が目的ですが,目的地は南さつま市大浦町。行くからにはメヒルギ群落を目指します。
 川辺広域農道は「広域」の文字通り,旧川辺町(現南九州市川辺町),旧加世田市(現南さつま市),旧大浦町(現南さつま市大浦町)と旧1市2町(現2市)を結ぶ広域農道です。また,鹿児島市街から旧川辺町の起点までの道も,山間を抜ける高規格道路「川辺道路」等走りを楽しめるルートになります。


 旧川辺町小野の県道27号線から川辺広域農道に入ります。
 この画像は帰路に川辺広域農道の起点に近い,万之瀬川にかかる橋の上で撮影したものです。撮影地点のすぐ近くに県本土でバナナ栽培を行っている「神バナナ」の本社があります。
 画像の奥側の上り坂が大浦町に続く広域農道です。


 道なりに快走していくとT字路に突き当たります。この県道29号線を右折します。この画像も帰路に撮影したもので,奥が進行方向です。


 右折してすぐに振り返って撮影した画像です。案内標識の広域農道とあるのが旧川辺町の起点から走ってきた農道です。


 県道29号線を道なりに走ると,国道225線との交差点に出ます。信号機に「勝目麓」という看板が取り付けてあります。「麓」とは,江戸時代に地頭仮屋が置かれ行政の拠点・武家集落があった地です。
 交差点をそのまま直進します。直進すると右カーブになるので,道なりに大きく右に曲がると広域農道のロードサインが現れるので,表示に従って左折します。


 二級河川万之瀬川支流の加世田川のそのまた支流の立神川に沿った山間のワインディングを走ります。センターラインのある片側1車線道で,ミドルペースで走る楽しい道ですが,割と忙しくバイクを操るので画像は無しです...m(_ _)m

 今回は立ち寄らなかったですが,途中に陰陽石等の名所がありますので,時間があれば休憩がてら立ち寄ると面白いです。駐車場完備。トイレは確か無かったと思います。
 道なりに楽しく走り,次第に標高を下げていくと内山田の集落に出ます。立神川が加世田川と合流する地点近くで国道270号線に突き当たりますので,信号交差点(丁字路)を右折して国道270号線に乗り換えます。
 加世田川を跨ぐ橋を渡ってすぐに「鹿児島トヨタ加世田店」や「ナフコ加世田店」が右手に現れますので,その十字路を左折し,集落の細い道に左折します。
 一つ手前に集落に向かって斜めに入る道がありますが,こちらから入る場合は,集落に入ってまたすぐに十字路があるので,十字路を左折したら同じ道になります。
 集落内は細い道です。道なりに西方向へ走ります。集落を抜けるとセンターラインのある片側1車線道の道に変わり,右上方向に曲がりつつ登る上り坂となって台地まで上がっていきます。台地は畑地になってるので道なりにしばらく走ると下り坂になり,加世田川支流の武田川に沿った武田集落に入ります。
 上の画像は,武田集落入り口付近で,下ってきた広域農道を振り返って見たものになります。


 道を直進すると橋があるので,橋を渡って武田川を越えます。するとT字路に突き当たります。


 案内標識にしっかりと「広域農道」の記載があるので分かりやすいです。もちろん右折です。


 同じT字路をハヤブサ後方から撮影しました。


 T字路を右折して150mほどで十字路に着きます。


 左折しました。


 ここからがメインディッシュです。何度来てもワクワクしますね。


 トンネルを抜け,武田川支流の内布川に架かる橋を渡って直進します。
 内布集落の手前にX字の交差点があるので,まさに交差して右手の道を進みます。


 今回のツーリングのまさに山場!!!
 旧大浦町まで,山地を縫って走るセンターラインのある片側1車線路です。最高地点で標高240mちょいと,指宿スカイライン(標高500m超)と比べると低いですが,気持ち良く走ることのできる良路です。


 交通量はとても少ないですが,海沿いの集落から登ってくる道が途中途中で接続しておりクルマが出てくることがありますので,スピードの出し過ぎに注意して安全運転で走ります。


 久しぶりのハヤブサでのツーリングですが,アルティメットスポーツを名乗っただけのことはあり,ワインディングを軽やかにクリアしていきます。


 乾燥重量215kgはデビュー当時クラス最軽量(ZZR1100:233kg,CBR1100XX:225kg)でしたが,うちのはヨシムラ製フルエキのお陰で,さらに9kg強も軽くなっていて,乾燥重量205kg台です。
 ホイールベースも3車中で最も短い1485mm(ZZR1100D型:1495mm,CBR1100XX:1490mm)。ずんぐりとした見た目から,デカくて重いイメージがあるかもしれませんが,ハヤブサってメガスポの中では軽くてコンパクトなバイクなんです。
 重心が低めということも相まって,低速~中速のワインディングが得意なバイクだと思います。とにかく転ぶ気がしない(Uターン除く)。


 目的地の旧大浦町の集落が見てきました。画像は集落が視界に入ったのでUターンして撮影したものです。大浦は戦前から大規模な干拓が行われた町で,早場米の産地です。


 旧大浦町に到着しました。山岳路の出口です。県道272号線と交わりT字路となっています。


 T字路を南側(市街地側)から見たところ


 T字路を北側(海岸側)から見たところ


 まずはマングローブ植物群落(メヒルギ群落)を見物します。


 メヒルギがしっかりと根付き,胎生芽から成長した幼木の姿も見えます。


 幼木はカワイイですね。


 対岸にも幼木が育っています。


 広域農道は市街地を抜けてからもう少し続きますが,県道に接続して終わるので,今回は大浦町の中心市街地に有る,いつもの休憩スポットで折り返しました。
 それは...Aコープ大浦店です。薩摩半島最西端のAコープです。
 休憩スポットとなる理由は・・・駐車場が広いのと,店外に複数のベンチがあるので,休憩にピッタリなんです。 
 加えて,店外にトイレがあるのもバイク乗りにはポイント高いです。

 もちろん,休憩のお供を購入します。
 何を買おうかな・・・と品揃え豊富な店内をウロウロしていたら・・・


 ロールちゃん(チョコクリーム)の半額シール付きが1個残っていました!!!!
 外のベンチに座って糖分と脂肪分を補給しますw
 お供のドリンクは鹿児島茶を使用したペットボトルのお茶。甘味にはお茶ですよね。
 カロリーも水分もきっちり補充され,ツーリングの疲れが癒されます。
 まぁ言うほど疲れていないわけですがw

  お気に入りのコースなので,来た道をたどって帰りましたが,旧川辺町の起点近くで信号待ちをしていたら,右手の看板が目に留まりました。
 「樹齢千二百年 大クス 飯倉神社」とあります。
 以前行ったことがあるかもしれませんが,記憶に残っていません・・・。
 これもご縁と右へ舵を切りました。


 神社へ向かう参道の鳥居です。境内までは100m以上の距離があり,鳥居前町となっています。


 境内前です。お目当ての大きなクスノキが目に入りました。


 境内に入りました。静謐な空間にクスノキ以外にも大木が屹立し,美しい景色です。


 こちらが推定樹齢1200年の大クスです。鳥居の右手,すぐそばにありました。
 説明書きを読むと,落雷で3つに裂け,真ん中が枯死してしまったため,2本の木に見えるそうです。鹿児島県指定文化財(天然記念物)に指定されています。
 ネット検索してみると・・・かつては国の天然記念物(1941年指定)だったようですが,1956年に指定解除されています。落雷のダメージが原因のようです。

 あとはほぼ来た道をたどる感じで帰路につきました。
 半日のショートツーリングでしたが,色々寄り道したりでとても楽しめました。
Posted at 2025/06/13 00:19:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | ツーリング | 日記
2025年05月25日 イイね!

ハヤブサ復活!



 長らくドック入りしていたハヤブサが復活しました。
 バッテリー上がりが頻発し,レギュレータを素人作業で交換したものの再発...。
 やはり専門家の判断を仰ぐこととなり,かれこれ20年以上お世話になっている鹿児島随一のバイク屋さんに修理を依頼。 
 結局,原因はACG(交流ジェネレータ:発電機)のパンクでした。



 長くドック入りしているうちに車検も切れたので,車検も通してもらいました。
 修理完了&車検完了の連絡があり,5月下旬の土曜日に届けていただきました。
 久々に3台が勢ぞろいしたので撮影w
 自分が乗るのは,もっぱら白いPCXで,妻はT-Cross。稀に乗るのが青銀のハヤブサとなります。稼働率低いのに金のかかる憎い奴ですw



 自分は単気筒(カブ50&90,SRX250F),二気筒(CB125T),四気筒(バリオス,Z2,ハヤブサ),六気筒(CBX)とバイクは三気筒以外は全て乗ってきましたが,我が家のクルマは三気筒ターボ。妻のクルマですが,1~6気筒は全て乗ったということでw



 翌日(日曜日)に修理&車検代金の支払いにハヤブサでバイク屋さんまで往復しましたが...やっぱりハヤブサの走りは最高です。久しぶりに乗りましたが,正直乗り換える気にならない(バイク屋さん泣かせw)。
 就職した年に販売が開始されたハヤブサ。20世紀末最後の10年間に勃発した国内3社による最高速パワーウォーズ祭に夢中になって,うっかり買っちまったハヤブサなんですがねぇ...。良いバイクなんですよ。
 よく考えたら,ヤマハだけが20世紀末~21世紀初頭の最高速競争に乗らなかったですね。その代わり、大排気量バイクに新たなとんでもなくヤバいジャンルを作りました。そうです。1998年にデビューしたYZF-R1がSSの始祖です。
Posted at 2025/05/29 17:09:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイク | 日記
2025年05月05日 イイね!

【舗装林道?!】山越え棚田ツーリング

 激務!な本店勤務のH氏からお誘いを受け,原付2種ツーリングに行ってまいりました。以前からツーリングにお誘いいただいていたものの,休みの都合が合わなかったり,お天気に恵まれなかったりで実現していなかったのですが,念願かなっての日帰り旅です。
 今回のコースはH氏セレクトの北上ツーリング。鹿児島~熊本~宮崎~鹿児島と3県を股にかけたもので,日帰りルート(下道のみ)としてはなかなかのロングコースです。

【鹿児島】県道25号→県道40号→県道55号→県道53号→国道268号→県道422号→県道421号→県道15号→【熊本】県道15号→国道219号→国道445号→国道267号→国道219号→国道221号→【宮崎】国道221号→国道268号→【鹿児島】国道268号→県道55号→県道40号→県道25号

 目的地は、球磨村の棚田。H氏と自分がともに好きな狭隘クネクネ峠越えルートをたどり,山深い里を目指します。

 旅の相棒のバイクは...H氏の愛車はスーパーカブ110(JA07)!
 1966年発売の2代目鉄カブから43年の時を経てフルモデルチェンジを果たした完全新設計のスーパーカブです。


 (photo by Hossy)

1)フレーム
 それまでの丸断面の鉄アンダーボーン(バックボーン)フレーム+燃料タンク一体型の鉄プレス最中合わせフレームから,角断面アンダーボーンフレーム+鋼管フレームに刷新。
2)フロントフォーク
 それまでのボトムリンクサスから一般的なバイクに用いられる,テレスコピックサスに刷新。
3)リヤスイングアーム
 それまでの鉄プレスモナカ合わせから角断面パイプに刷新。
4)エンジン
 ピストンバルブ式の強制開閉キャブレターから電子式インジェクション(燃料噴射装置)へと大進化。
 1.排気量がそれまでの85ccから109ccと約1.3倍。
 2.馬力は7PSから8.2PSと約1.2倍。
 3.トルクは0.79kgmから0.86kgmと約1.1倍

と,クラシックバイクから一気に現代のバイクに大進化したモデル。
 一方でフォルムはC50からの伝統的デザインを守りつつ、現代的にリファインしたデザイン。誰が見てもスーパーカブ。だけどスタイリッシュでお洒落感がありますね。
 風防のスポーティーバイザー(ショートバイザー)とヘッドライトアクセサリーのライトバイザーがきまっています。また,リヤキャリアもウィルズウィン製とおぼしき大型のもので強化し,アイリスオーヤマ製RVBOXを搭載することで全天候型の積載能力を確保。完成形と言ってよいのではないでしょうか。

(追記)
 こうしてみると,カブはCVキャブ時代を経ずに,インジェクション化したのねぇ。。。まぁ小排気量はそうだよなぁと軽い気持ちで思ってググってみたら...
 あったのね。CVキャブモデル...びっくりしましたw
 1980年代初頭に,歴史上最高燃費モデル,最高出力モデルがあり,不思議に思っていましたが,そういうわけか。おそるべしホンダ...。

 自分はメインバイクのPCX(JK05)です。
 実に万能で、これ1台でほぼなんでもこなせてしまい,完全にメインバイクを喰ってしまうヤツです。


 (photo by Hossy)

 まずは鹿児島市街地から空港方向へ県道25号→県道40号とつないで北上していきます。その途中,県道40号線沿いの姶良市姶良町下名に山田という集落があり,「凱旋門」があるので立ち寄りました。


 (photo by Hossy)

 見事な石造りの凱旋門です。
 凱旋門の道路向かいの山田集落は「麓」と呼ばれる郷士集落だった地で,今でも石垣に武家門,石柱門を持つ家々が立ち並ぶ姿を見ることができます。


 (photo by Hossy)


 (photo by Hossy)

 凱旋門の奥には急な石段があり,上ると招魂社がありました。結構高さがあるので上り下りは要注意です。

 さて,今回のツーリングは目玉づくしの素晴らしいコースでしたが,クネクネ狭路好きにはたまらなかったのが,熊本県への越境ルート。
 伊佐市(旧大口市)市街地は川内川支流の羽月川が南北に流れていますが、そのまた支流の山野川沿いに県道421号線を駆け上り、県をまたぐ県道15号線で峠を越え,球磨川支流の芋川沿いの道を駆け下ります。


 (photo by Hossy)


 (photo by Hossy)


 (photo by Hossy)

 林業の盛んな地ですので,美しく伸びた杉林の道を駆け下ります。県道ですが,ほぼ舗装林道といった風情でした。


 日隠の棚田に到着。こちらは芋川の対岸側に橋で渡ったところです。
 田んぼには未だ水は張られておらず,田植えはもう少し先のようでした。
 しかし,谷に石垣を築き,細く狭い田んぼを段々に作っていった先人たちの努力を目の当たりにすると,すごいなぁと感動しました。現代の機械を入れるのは大変でしょう。それでも畦がしっかりと農政の事業でコンクリートで補強されているのを見て,現役なんだなぁと,そこにも感動しました。


 PCXとスーパーカブ110


 スーパーカブ110(JA07)


 スーパーカブ110(JA07)

 Hossy氏はSHOEIのフルフェイスヘルメット(QWEST?)を愛用されています。自分もスクーターに乗る際はAraiのフルフェイスヘルメット(XD)です。
 万一の際に頭部を守るのはヘルメット。安全装備は一流の製品を選ぶ。大事なことです。

 しばし,散策しまして,再び走り出しました。球磨川沿いの一勝地を目指します。水害で被災したJR肥薩線の一勝地駅があります。そこで昼食の予定でしたが,目当てのお店がお休みだったため,さらに歩を進め,人吉に向かいました。


 (photo by Hossy)
 人吉市の青井阿蘇神社(国宝)を参拝。
 茅葺の楼門があり,社殿も茅葺なのが特徴です。


 (photo by Hossy)
 こちらは神社の博物館(宝物殿)。

 食事処をどうしようかと二人で悩みましたが,グーグル先生に相談。するとループ橋で有名な加久藤峠に向かう途中に良さげな洋食屋さんを発見。


 (photo by Hossy)
 「赤い屋根」で遅めの昼食を済ませました。


 (photo by Hossy)
 まさにテッパンメニュー!熱い鉄板の「ハンバーグステーキ」です。ライス,スープ,サラダが付くセットメニューにしました。
 期待通り,いや期待以上に美味しかったです。

 食事後は熊本県側のループ橋をグルグル登り,国道221号の加久藤トンネル(1808.7m)の途中で県境を越え,宮崎県側のループ橋をグルグル下って,えびの市
に入りました。
 あとは国道268号線で鹿児島県を目指し,湧水町で往路で通った県道55号線に合流。往路をなぞる形で帰りました。途中ポツポツと雨に降られましたが,幸い本降りにはならず,なんとか合羽を着ずに帰宅することができました。

 走行距離約250kmと下道ツーリングとしては結構な距離を走りましたが,H氏のコース選択,休憩場所の選択が素晴らしく快適に走ることができました。
 とても楽しいツーリングでした。またご一緒させてください。
Posted at 2025/05/17 09:03:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | ツーリング | 日記
2025年04月29日 イイね!

【快走路づくし】南薩ツーリング

 4月最後の休日(祝日)。お天気が良かったので南薩にソロツーリングに出かけました。


 お気に入りの快走路「南薩東部広域農道」で指宿市まで南下し,県道236号線に乗り換え,池田湖に向かいます。池田湖の手前で定番の県道28号線に乗り換えずに,そのまま県道236号を走ります。タイトなクネクネ道路を走っていき,トンネルを過ぎてしばらく行くと道が広くなり,広域農道「南薩パノラマライン」との交差箇所に至ります。南薩パノラマラインは高架で県道236号の上を走っているので,一旦高架をくぐり,すぐに現れる右手の道路に右折すると南薩パノラマラインに乗り換え可能となります。
 南薩パノラマラインは日本一の荒茶生産量を誇る鹿児島県の中でも特に生産量の多い南薩の茶畑を東西に貫く広域農道で,左右に広大な茶畑を見ながらの快走となります。
 南九州市頴娃町,南九州市知覧町という有名な茶の生産地を通過しながら西進すると鰹節で全国的に有名な枕崎市に至ります。枕崎市の山手は頴娃。知覧同様に茶の一大生産地になっています。


 はい。快走路を気持ちよく走り,枕崎市に到着。枕崎漁港の外港です。はるか遠洋の赤道周辺,場合によっては南半球まで出漁しカツオ・マグロ類を漁獲する漁船2隻が係留していました。
 向かって右手が地元の枕崎市漁協所属の遠洋カツオ一本釣漁船の「第八旭丸」(499トン),左手は神奈川県三崎市所属の海外まき網漁船の「第七岬洋丸」(760トン)です。


 主に刺身用のカツオやキハダ等を竿釣りで漁獲する漁船です。


 鰹節用のカツオも釣りますが,竿釣モノの鰹節は最高級品となります。


 ポンプで汲み上げた海水を海面に吹き付け,あたかも餌となる小魚が水面でバシャバシャ跳ねている状況を作り,そこに実際に活餌のイワシ類を投げ,集まって狂奔状態になったカツオやマグロを釣竿で一本釣りする漁船です。
 釣りあげたカツオ,マグロは魚倉に向かってスロープを滑っていき,魚倉に落ちます。魚倉には氷点下20度のブライン液と呼ばれるとても冷たい塩水が張ってあり,カツオ,マグロは極めて短時間でショック死あるいは凍死します。操業が終わるとブライン液で凍ったカツオ,マグロを引き上げ,超低温の冷凍庫に収めます。
 

 海外まき網漁船の「第七岬洋丸」(760トン)です。こちらはFADsと呼ばれる水面を漂う浮魚礁を海面に浮かべ,そこに集まったカツオ,マグロを巨大な網で一網打尽にする漁法です。この第七岬洋丸は空から魚の群を探すためのヘリコプター用甲板をブリッジ上部に設けており,実際にヘリコプターが載っていました。
 主にカツオ節の原料等の加工用のカツオやマグロ類を漁獲する漁法ですが,鮮度管理技術を向上させ,刺身用のカツオ・マグロ類も多く漁獲しています。


 パプアニューギニア政府の許可を持っている記号,ナンバーが見えます。


 船尾がスロープ状になっています。これは搭載艇の発着用です。旋網はもともと2隻の漁船で魚群に網を円形に掛けまわして漁獲する漁法です。海外旋網漁船は単船操業のため,網を掛けまわす専用の搭載艇を積んでいるわけです。


 枕崎漁港で遠洋漁船を見た後は進路を北西にとり,南さつま市坊津町は丸木崎の展望台に向かいました。


 この展望台は現在の国道226号線を道なりに走ってもたどり着けません。226号線の旧道で向かいます。


 展望台から南側の坊泊地区を見た様子です。坊泊は坊浦と泊浦の2つの入り江の総称で,いずれも大昔から港がある地区です。同地は旧坊津町ですが,「津」とは港を指す古語で,町名自体が「坊の港」なんです。
 手前に見える入り江は泊浦です。その奥の岬が峰ヶ埼で,坊浦はその陰になっていて写真では見えません。
 坊津は飛鳥時代の遣唐使船の寄港地であり,古から海で栄えた地域です。鑑真和上も琉球,屋久島を経て,旧坊津町秋目で日本本土に上陸しています。
 現在も海で栄える町で,泊浦に見える丸や長方形のものは大型の養殖イケスで,現在はクロマグロ養殖の基地となっています。

 
 この景色を唐に向かう大昔の先人たちも見たかもしれないと想像するとロマンを感じます。


 展望台から北側をみた様子です。向かって右手に美しいビーチが見えます。丸木浜です。鹿児島本土でも有数の美しい海水浴場です。キャンプ場もあります。
 丸木浜の奥側に見える建物は,玉川大学の鹿児島久志農場です。玉川大学の創設者は旧坊津町の出身で,出身地に大学のブランチと付属高校を設立しました。高校は閉校しましたが,大学の試験農場は現役です。
 正面に見える大きな建物はマルハニチロの養殖技術センターです。養殖に用いる人口種苗の生産開発を行う拠点になります。


 マルハニチロの養殖技術センターの左手に小振りなビーチがありB&G海洋センターの建物が見えます。その左手には岩場が広がっています。この小振りなビーチから岩場の沖合は鹿児島県本土のスクーバダイビングのポイントの一つとして良く知られています。初心者の講習の定番の場所であり,少々の時化でも潜ることができるポイントとしても有名です。自分も学生時代はダイビングをしており,何度も潜った懐かしい場所です。


 薩摩半島南部をぐるっと巡る国道226号線を北上して,南さつま市の旧笠沙町,旧大浦町を経て旧加世田市に向かいますが,旧大浦町に寄り道しました。
 世界最北の天然のマングローブ林は国の天然記念物にも指定されている種子島北部は湊川のメヒルギ群落ですが,旧大浦町にもメヒルギが各所に自生しています。人の手で持ち込まれたものか?はたまた南方から胎生芽が流れ着いたのか?さだかではありませんが,大浦川とその支流の複数個所でメヒルギ群落を観察することができます。
 自分はマングローブ林,特にヒルギ類を見るのが大好きで,寄り道の理由はメヒルギ群落を見るためでした。
 その後は鹿児島市に進路を取り,ノンストップで帰宅。
 気持ち良いソロツーリングでした。
Posted at 2025/05/18 23:08:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | ツーリング | 日記
2025年04月27日 イイね!

ガレージミラー取り付け


 妻からクルマを車庫から出す際の左右確認用に鏡を付けてほしいと頼まれたので,さっそくガレージミラーを購入して取り付けを行いました。
 樹脂製の凸面鏡で,とても軽く,貼付済の両面テープで簡単に取り付けができました。某業者向けサイトで安価に入手しました。


 取り付けたのは,車庫の出入口上部の左右です。


 車庫から見て右側に取り付けた状態です。凸面鏡となっているので,左手奥の様子が良く見えるようになりました。


 車庫から見て左側に取り付けた状態です。右手奥の様子が良く見えます。
Posted at 2025/05/06 12:49:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 安全性 | 日記

プロフィール

「[整備] #PCX エンジンオイル交換(3回目 9,375km) https://minkara.carview.co.jp/userid/1696234/car/3209643/8278898/note.aspx
何シテル?   06/26 11:35
エンジン付の乗り物をこよなく愛するオッサンです。
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ホンダ(純正) フィットRS用パフォーマンスロッド 
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ホンダ PCX ホンダPCX125 (ホンダ PCX)
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