
ハヤブサが復活したので,梅雨前にツーリングに行こうと思い立ち,お気に入りコースのひとつ,「川辺広域農道」を走ってきました。
この広域農道を走ること自体が目的ですが,目的地は南さつま市大浦町。行くからにはメヒルギ群落を目指します。
川辺広域農道は「広域」の文字通り,旧川辺町(現南九州市川辺町),旧加世田市(現南さつま市),旧大浦町(現南さつま市大浦町)と旧1市2町(現2市)を結ぶ広域農道です。また,鹿児島市街から旧川辺町の起点までの道も,山間を抜ける高規格道路「川辺道路」等走りを楽しめるルートになります。

旧川辺町小野の県道27号線から川辺広域農道に入ります。
この画像は帰路に川辺広域農道の起点に近い,万之瀬川にかかる橋の上で撮影したものです。撮影地点のすぐ近くに県本土でバナナ栽培を行っている「神バナナ」の本社があります。
画像の奥側の上り坂が大浦町に続く広域農道です。

道なりに快走していくとT字路に突き当たります。この県道29号線を右折します。この画像も帰路に撮影したもので,奥が進行方向です。

右折してすぐに振り返って撮影した画像です。案内標識の広域農道とあるのが旧川辺町の起点から走ってきた農道です。

県道29号線を道なりに走ると,国道225線との交差点に出ます。信号機に「勝目麓」という看板が取り付けてあります。「麓」とは,江戸時代に地頭仮屋が置かれ行政の拠点・武家集落があった地です。
交差点をそのまま直進します。直進すると右カーブになるので,道なりに大きく右に曲がると広域農道のロードサインが現れるので,表示に従って左折します。

二級河川万之瀬川支流の加世田川のそのまた支流の立神川に沿った山間のワインディングを走ります。センターラインのある片側1車線道で,ミドルペースで走る楽しい道ですが,割と忙しくバイクを操るので画像は無しです...m(_ _)m
今回は立ち寄らなかったですが,途中に陰陽石等の名所がありますので,時間があれば休憩がてら立ち寄ると面白いです。駐車場完備。トイレは確か無かったと思います。
道なりに楽しく走り,次第に標高を下げていくと内山田の集落に出ます。立神川が加世田川と合流する地点近くで国道270号線に突き当たりますので,信号交差点(丁字路)を右折して国道270号線に乗り換えます。
加世田川を跨ぐ橋を渡ってすぐに「鹿児島トヨタ加世田店」や「ナフコ加世田店」が右手に現れますので,その十字路を左折し,集落の細い道に左折します。
一つ手前に集落に向かって斜めに入る道がありますが,こちらから入る場合は,集落に入ってまたすぐに十字路があるので,十字路を左折したら同じ道になります。
集落内は細い道です。道なりに西方向へ走ります。集落を抜けるとセンターラインのある片側1車線道の道に変わり,右上方向に曲がりつつ登る上り坂となって台地まで上がっていきます。台地は畑地になってるので道なりにしばらく走ると下り坂になり,加世田川支流の武田川に沿った武田集落に入ります。
上の画像は,武田集落入り口付近で,下ってきた広域農道を振り返って見たものになります。

道を直進すると橋があるので,橋を渡って武田川を越えます。するとT字路に突き当たります。

案内標識にしっかりと「広域農道」の記載があるので分かりやすいです。もちろん右折です。

同じT字路をハヤブサ後方から撮影しました。

T字路を右折して150mほどで十字路に着きます。

左折しました。

ここからがメインディッシュです。何度来てもワクワクしますね。

トンネルを抜け,武田川支流の内布川に架かる橋を渡って直進します。
内布集落の手前にX字の交差点があるので,まさに交差して右手の道を進みます。

今回のツーリングのまさに山場!!!
旧大浦町まで,山地を縫って走るセンターラインのある片側1車線路です。最高地点で標高240mちょいと,指宿スカイライン(標高500m超)と比べると低いですが,気持ち良く走ることのできる良路です。

交通量はとても少ないですが,海沿いの集落から登ってくる道が途中途中で接続しておりクルマが出てくることがありますので,スピードの出し過ぎに注意して安全運転で走ります。

久しぶりのハヤブサでのツーリングですが,アルティメットスポーツを名乗っただけのことはあり,ワインディングを軽やかにクリアしていきます。

乾燥重量215kgはデビュー当時クラス最軽量(ZZR1100:233kg,CBR1100XX:225kg)でしたが,うちのはヨシムラ製フルエキのお陰で,さらに9kg強も軽くなっていて,乾燥重量205kg台です。
ホイールベースも3車中で最も短い1485mm(ZZR1100D型:1495mm,CBR1100XX:1490mm)。ずんぐりとした見た目から,デカくて重いイメージがあるかもしれませんが,ハヤブサってメガスポの中では軽くてコンパクトなバイクなんです。
重心が低めということも相まって,低速~中速のワインディングが得意なバイクだと思います。とにかく転ぶ気がしない(Uターン除く)。

目的地の旧大浦町の集落が見てきました。画像は集落が視界に入ったのでUターンして撮影したものです。大浦は戦前から大規模な干拓が行われた町で,早場米の産地です。

旧大浦町に到着しました。山岳路の出口です。県道272号線と交わりT字路となっています。

T字路を南側(市街地側)から見たところ

T字路を北側(海岸側)から見たところ

まずはマングローブ植物群落(メヒルギ群落)を見物します。

メヒルギがしっかりと根付き,胎生芽から成長した幼木の姿も見えます。

幼木はカワイイですね。

対岸にも幼木が育っています。

広域農道は市街地を抜けてからもう少し続きますが,県道に接続して終わるので,今回は大浦町の中心市街地に有る,いつもの休憩スポットで折り返しました。
それは...Aコープ大浦店です。薩摩半島最西端のAコープです。
休憩スポットとなる理由は・・・駐車場が広いのと,店外に複数のベンチがあるので,休憩にピッタリなんです。
加えて,店外にトイレがあるのもバイク乗りにはポイント高いです。
もちろん,休憩のお供を購入します。
何を買おうかな・・・と品揃え豊富な店内をウロウロしていたら・・・

ロールちゃん(チョコクリーム)の半額シール付きが1個残っていました!!!!
外のベンチに座って糖分と脂肪分を補給しますw
お供のドリンクは鹿児島茶を使用したペットボトルのお茶。甘味にはお茶ですよね。
カロリーも水分もきっちり補充され,ツーリングの疲れが癒されます。
まぁ言うほど疲れていないわけですがw
お気に入りのコースなので,来た道をたどって帰りましたが,旧川辺町の起点近くで信号待ちをしていたら,右手の看板が目に留まりました。
「樹齢千二百年 大クス 飯倉神社」とあります。
以前行ったことがあるかもしれませんが,記憶に残っていません・・・。
これもご縁と右へ舵を切りました。

神社へ向かう参道の鳥居です。境内までは100m以上の距離があり,鳥居前町となっています。

境内前です。お目当ての大きなクスノキが目に入りました。

境内に入りました。静謐な空間にクスノキ以外にも大木が屹立し,美しい景色です。

こちらが推定樹齢1200年の大クスです。鳥居の右手,すぐそばにありました。
説明書きを読むと,落雷で3つに裂け,真ん中が枯死してしまったため,2本の木に見えるそうです。鹿児島県指定文化財(天然記念物)に指定されています。
ネット検索してみると・・・かつては国の天然記念物(1941年指定)だったようですが,1956年に指定解除されています。落雷のダメージが原因のようです。
あとはほぼ来た道をたどる感じで帰路につきました。
半日のショートツーリングでしたが,色々寄り道したりでとても楽しめました。