鹿児島県最南端の与論島に出張で行ってまいりました。もうすっかり真夏の暑さでした。気温はもちろん湿度も高く、歩くだけで汗が噴き出ます。
与論島は、西を見ると沖縄県の伊平野島、伊是名島が見え、南を見ると沖縄本島辺戸岬が見えるという正に県境で、同緯度の伊平野島に至っては、その北端は与論島より北にあるほどです。
出張が決まったのがホテルパックで予約が可能なギリギリだったため、空室があるのが、市街地から離れたリゾートホテルしかない・・・。
グーグルマップで調べると、プリシアリゾートは2.1㎞、ビレッジは1.6㎞。ただし、ビレッジは島の高台にあり、一方でプリシアはプライベートビーチもある海辺に立地。というわけで、徒歩でも行ける距離だし、チャリ借りればOKと「思い込んだ」プリシアに決定しました。

プリシアは、全室コテージタイプです。様々なタイプがあるようですが、ホテルパックなので、スタンダードです。スタンダードとは言え、2ベッドに2ソファー(ソファーベッド)で広々でした。
ただ、かつてのヨロンブームも今は昔。施設の古さは顕著です。
まぁ、出張のビジネスホテル代わりの僕にとっては、何も問題なしですが。
空港からホテルの送迎バスでプリシアに行き、フロントでレンタサイクルを申し込んで市街地にキコキコと向かいました。
失敗・・・。想像以上にアップダウンがあってハード。変速無しのママチャリだったこともあり、降りて押す場面も・・・。訪問先に着くころには、もう汗びっしょり。
レンタサイクル(ノンアシストママチャリ・電動アシストママチャリ)、レンタバイク(50㏄・100cc・125cc)、レンタカー(軽、コンパクトカー、ミニバン)と豊富に用意されている中で、一番安いノンアシストママチャリしたのが裏目に出ました。
せめて電動アシストにしておくべきでした(アップダウンが激しいため、島一周は無理で、予備バッテリーも付いてくるとのこと)。
まぁ、帰りは少し涼しくなったし、一人でプリシア内の和風郷土料理レストラン「ぴき」で「グルクン(たかさご)の唐揚げ膳」と飲んだオリオンビール生や有泉(20度の黒糖焼酎)のオンザロックが美味かったこと(笑)
プリシア内に4つあるレストランの中で、夜営業があるのは3つ。その中でも「ぴき」は予約なしで入れるのがいいですね。コロナ禍でお客が少なく、全く待たずに席も選び放題でした。

リゾートホテル内ということを考えると1500円は妥当な価格だと思います。美味しかったですし。メニューには魅力的な一品料理が色々と載っていましたが、あっという間に6000円位は軽くいっちゃいそうでしたので、ガマンガマン。
結果、生ビール中1杯(オリオン)、焼酎ロック2杯(有泉)つけて計3500円で済んだので、安めの居酒屋で飲んだ位の代金でした。
ちなみに、ちゃんとタカサゴ(カブクヤーグルクン)です。尾鰭の尖端が黒いのが特徴です。クマササハナムロ(ウクーグルクン)は尾鰭の上下に黒い線が入るので、そこで見分けます。
さて、翌朝、訪問先までの移動手段を今度はどうするか迷いました。
まず、ノンアシストママチャリと50㏄は没。電動アシストママチャリと100㏄、125㏄で迷いました。
・電動アシストチャリ:快適だし楽しいけど、家にあるし・・・。
・100㏄:想像どおりホンダのスペイシー100で。乗ったことないけど・・・。
・125㏄:ヤマハトリシティ125!おぉーっ、乗ってみたい。
ということで、トリシティに。

このトリシティ、前2輪、後1輪という変則的な三輪車です。前2輪のトライクとの決定的な違いはバンクする点です。
普通の三輪車であるトライクは、前二輪・後二輪の2タイプともタイヤが三個なだけで四輪車と同じ原理で向きを変えます。つまり車体は傾かず、四輪同様にハンドルを切ってスリップアングルをつけることで向きが変わります。
しかし、トリシティはフロントフォークにキャスター角がついていて、2輪バイク同様に車体が傾く(リーン)ことで、タイヤの向きが変わる仕組みになっています。つまり、トリシティは三輪バイクなわけです。
よって、トライクは四輪免許で乗れますが、トリシティは二輪免許が必要です。

2台ありますが、今回の相棒は白色です。
乗ってみるとスゴイですね。何がすごいって、フロントの安定感です。あくまで後輪駆動で、後ろから押しているのですが、まるでFF車のようなフロントの安定感。軽快さは少ないですが反面安定感は抜群で、まるで転ぶ気がしません。

フロントヘビーさはビシバシ伝わってきますが、フロントからグイグイと曲がる感じで楽しい乗り味です。

フロントに荷重をかけて、リア荷重が抜けても全然怖くないですね。急ブレーキ時や砂利道でリアがズルッといってもビビらずに済むのはスゴイ安定感です。
しかし、車重は相当に重いです。NMAXの軽さとは比較になりません。また、ハンドリングはNMAXの軽快さと違い、ズシッと重い安定感です。
どちらかが良いというものではなく、それぞれの個性ですね。
どちらも面白いですが、私は二輪が好きかな。とはいえ、トリシティもとても面白くて好きです。一度試乗あれ。
Posted at 2020/06/24 19:51:40 | |
トラックバック(0) |
インプレッション | 日記