ドライブ＆ドリブンプーリーO/H

　前回作業でトラブル時にスムーズに分解出来る様、駆動系の仮バラしをしたが、クラッチアウターのセンターナットが手作りプーリーロックレンチの破損で緩まず断念した。

　今回そのリベンジに車用のバンド式オイルフィルターレンチを使ってクラッチアウターを固定して外してみる事にした。

結果は難なく取り外しに成功。

　折角なのでドリブンプーリーもO/Hしておく事にしました。クラッチセンターナット（３４mm）はV100の時と同じなので、3４mmボックスレンチとフィルターレンチで分解。

　一度バラしておけば、次回は出先でも車載工具で作業可能です。なんせ出先のトラブルで一番多くて現場対応が厄介なのは、駆動系トラブルですから。

トルクカムのグリスは真っ黒タラタラ状態。

　分解清掃、します。

トルクカムのスライドローラーもシャフトとローラーを分解して清掃点検。

車載のトイレットペーパーで綺麗にグリスを拭き取り、摩耗等点検。まだ8000キロ弱なので、まったく問題なしでした、と言うより、まだ動きに渋さが残って居る。

　今回は初期のグリス交換ですね、此の部分は定期的にグリス交換を実施した方が駆動系を良好に保てます。10000キロごと位には実施して行きます。

すべてのパーツを清掃脱脂後、新しいグリスを塗布し組み立てて行きます。

　はみ出したグリスはトラブルに成りますので、丁寧に除去しておきます。

ドリブンプーリーのトルクカムを組み立て後、遠心クラッチをドリブンプーリーに合体させます。

　後は車両に組み込み作業は終了です。

　作業時総走行距離　6253Km

組み立て時の注意として

　フィックスプーリーに有る合わせマークとトルクカムプーリーの合わせマーク及びセンタースプリングシートのスプリングストッパーホールを合わせて組まないと、クラッチの切りかけが合いませんので、注意が必要です。

　ちなみにスライドローラーホールを120°ずらして組、切りかけに近い方にセンタースプリングをひねって組み込んで使って見ましたが、正規組み込みより可なり低ギャー度となり、エンジン回転が50キロ付近で約500回転程高く成りました。高回転でエンジンを引っ張る為、加速感は上がりますが、燃費は悪く成ると思います。

　最高速は確認しませんでしたが、１０％は下がると思われます。