レクサス不振！？

　まずはYahoo!のニュースから引用を。

＜レクサスを一部改良　トヨタ、販売にてこ入れ＞
　トヨタ自動車は２４日、高級ブランド「レクサス」について、現在販売している「ＧＳ」「ＩＳ」「ＳＣ」の全３車種を一部改良して発売した。レクサスの販売車種を一斉に一部改良するのは、昨年８月の販売開始以来初めてで、低迷する販売のてこ入れを図る。
　ＧＳに、ドアロックに連動してドアミラーを自動的に格納する機能を採用。ＩＳには、座席のオプション設定を増やしたほか、ＳＣには、より安全性が高いエアバッグを標準装備した。
　価格は一部改良前より、ＧＳが２万円高、ＳＣが３万円高。ＩＳは据え置きで、「ＩＳ３５０バージョンＳ」が４９５万円。
（共同通信） - 7月24日18時25分更新

　うーん、、、結局コレって、特別仕様車を標準に持ってきました、みたいな感じに受け取られてしまう気がする。

　なんで、レクサスが不振なのか。アメリカのレクサスに対する信頼性、プレミアム感がそのまま日本で通用しないのはなぜか。

　これは後者から考えたほうが解答が導けるような気がします。そもそも、アメリカ市場におけるレクサスおよびトヨタ車への高信頼性は、アメリカ車への低信頼性からきていることを考えなければならないのではないのでしょうか。
　アメリカ車があまりにも燃費が悪く、故障しやすい。それに比べて、レクサスは車としての質も高く、燃費がよく、故障しにくい。だから、アメリカで顧客満足度ナンバー１をとるようになったと思うんですね。
　しかしこれは、日本市場では通じない。なぜか。当たり前だからですよ。品質が高くて、燃費がよくて、故障しないのは、日本車は当たり前。そこに、当たり前の性能を持った車を、ただレクサスの名前を冠してプレミアムだといって価格を高く設定したとしても、売れるはずがない。
　現状は、レクサスになって高くなった、くらいにしか受け止められていないのでは？

　もとから日本車の質が高かったから、それに加えてさらにいい材質を使ったとしても、要は目に見えるところの変化が少なければ、それを見た消費者は「あんまり変わらないんじゃ？」となるわけです。日本車がよかったおかげで、日本人の車に対する目が肥えたのかもしれません。

　じゃあ、レクサスが不振を脱出するにはどうするか。
　目に見えるところの変化を求めるしかないでしょうね。
　今、レクサスの公式サイトで紹介されているコンセプトモデル、「L-finesse」シリーズをできるだけ早く市販すること。
　トヨタ車のラインナップがレクサスに移った、と思わせるのでなく、レクサスでしか手に入らないデザインの高級車。これが必要なのではないでしょうか。

　ちなみに僕は、LF-Sがお気に入りです。