TOP FUEL(トップフューエル)
ガソリンではなく90%ニトロメチレン+10%メタノール混合燃料を使用。通常のレース用車両と異なり、直線走行性能を最優先させた専用の細く長い車体、細いフロントタイヤ、最大5000kg重のダウンフォースを発生させる大型リアウイングが特徴。1/4マイルの直線でタイムを競い、ゴール通過まで4.5秒、速度は530km/h程度。0から160km/hまでの加速は0.8秒、加速Gは5.7G。
エンジンはクライスラー製OHV8.2Lの90°V型8気筒HEMI。ボア106mm、ストローク114mm、圧縮比6.5:1。鍛造アルミブロックからの削りだし、ライナーは鋳鉄製。燃料の蒸発潜熱でエンジンを冷却するため水冷ジャケットは無し。出力は推定8000馬力以上。排気ガスは残留未燃ガスの燃焼によりオレンジ色に輝く。(上向きに噴出する排気ガスだけで370kg重のダウンフォースが発生)レース毎にエンジンは分解されオーバーホールされる。
スーパーチャージャーはルーツタイプ、最大5.0Bar、消費動力は400馬力、ケブラー繊維の布で覆いブローした際の安全性を確保。燃料は42個の500PSIのインジェクターで供給、通常はスーパーチャージャーの上流側に10本、吸気マニホールドに16本、各シリンダに2本、最大流量は4700L/分。