カムチェーン異音対策・改造

カムチェーン異音対策の最終兵器。６Vモンキーの手動調整式パーツ一式です。
Cubyのソリッドカムテンショナーキットです。
今回はこれを、JA10カブに無理やり取り付けます。
Youtubeに同様のスライドショーが見つかりますが、少し違ったやり方で行います。

先ず確認。アジャストボルトBのみをねじ込んで、何処まで入るかチェックします。
理想はネジの頭が、機械加工面から1ミリ程度入り込む必要があります。

アジャストボルトBが、規定位置まで入りませんでしたので、M14×1.5（細目）のタップを買ってきて、雌ネジを深くします。
これが、一つ目のポイント。

細目ねじのタップ追加工は、経験のない方が行うと、失敗する恐れがあります。くれぐれも、二重ネジにならないようにお願いします。

アジャストボルトBが、規定値まで入り込むようになりましたので、テンショナーロッド、スプリング2本を入れて、アジャストボルトをねじ込みます。スプリングの順番を間違えないこと。テンショナーロッドの加工面を、アジャストボルトAに向けて挿入すること。
取説が付いているので、よく読んで組み付けます。

これが、アジャストボルトAです。モンキーとカブでは、これを取り付けるネジ部の深さが違うので、平行ピンで長さを稼ぎます。
ホームセンターのφ5×12Lの平行ピンを追加工し、外形をφ4.99に、長さを11Lにします。

M6タップの下穴径がφ5なので、少し細くしたφ4.99のピンを挿入します。市販の平行ピンは、締りバメ公差の為、そのままでは入らないし、無理に入れると抜けなくなります。

放り込む平行ピンの長さは、このスケッチからご自身で決定して下さい。再び取り出すことを考えているならば、S45C製とか、センターに雌ネジを切っているタイプをお勧めします。
私はSUS304製を買ってきたので、もう抜くのは無理かも。

平行ピンを放り込んだら、アジャストボルトAをねじ込みます。Oリングがネジ入り口のザグリ部分に来ていたら、長さはオッケーです。これが二つ目のポイント。

私の場合、平行ピンは12Lのまま放り込んで、アジャストボルトAの、ネジの先を削って長さ調整しました。

最後にロックナットで固定しますが、不完全ネジ部にナットが掛かる事も考えられる為、平ワッシャーを一枚入れてます。

2020/07/05追記
最後に調整の方法です。
１、クランクを圧縮上死点にします。
２、アジャストボルトAロックナットを緩めます。
３、アジャストボルトAを半回転緩め、締付けます。緩めた瞬間にテンションロッドがスプリングに押し上げられ、適正な張り具合に調整されます。
４、アジャストボルトAロックナットを締め付けます。
正しく調整出来ているか不安な場合、ヘッドカバーを開けて張り具合を指で確認すれば良いです。