本業のブログ一覧

ここんとこバタバタしていて、すっかりと忘れていた
「七人の侍 4K デジタルリマスター」
の上映・・・
なんと!!!!
地元での上映が終わっていた・・・・・・・・・・・・・・・
しかぁーし!!
隣県の宇多津で４日迄・・・
で行って来ました

うーん、技術の進歩って凄いなぁ!!
今まで何度も観て来たけど、観る度に映像が、音声が・・・落ちていく・・・
DVDボックスが出るって解ったとたんに、嫁さんに頭を下げて買った物も・・・
勿論モノクロなのだが、色の感じ方が鮮やかになって、台詞もしっかりと聞き取れる

実はわたくし黒澤ファンでして・・・
よく言われる黒澤映画の「リアリティー」論に異を唱えているんです
黒澤映画のストーリーってリアリティーの欠片も無いのがほとんど・・・
あの「羅生門」だって、あの時代にあんな心の葛藤が起きる価値観なんて無いんです
「七人の侍」だって、侍を雇うなんて価値観は無い!!
元禄頃からの価値基準なんです。
そのリアリティーの無さを、本物に感じさせる為に、その外のものを細部にわたって
リアリティーを追求して行ったのです。
そのリアリティーが俳優のリアリティーを尚一層引き出すのです。
５・６間も有る街道なんて、江戸の一部だけにしか無いのです
村の平坦な土地に家なんか建ってません
田に出来る土地なのに
でも・・・
そこの場所や時代に居て観ている錯覚を起こすほど違和感無く引き込まれます
そう、黒澤映画に一貫して在るのは
「ヒューマニズム」
なんです。
登場人物の心の葛藤や時代に関わらず噴出して来るのです
是非一度ご覧あれ