ドアークロージングサポートシステム修理

W140の上級グレードにオプション装着されている半ドア防止の為のクロージングサポートシステム。。。

国産車とは違い、バキュームでアクチュエーターを引っ張りドアを吸い込む方式です。

よって、、、クロージングサポートポンプのトラブルも多いですが、、、
システムのエア漏れ等も定番です。。。

それ以外にもシステム動作の条件判断に用いられるセンサースイッチ等もシステム故障の一因になることがあります。

今回は、、、

トランクリッドを閉めた状態で各ドアのクロージングサポートを動作させてみると数回のクロージングサポートシステム動作でクロージングサポートが停止してしまいます。。。

トランクリッドを全開でクロージングサポートを動作させていればクロージングサポートは問題無く動作します。。。

この場合は、クロージングサポート機能がトランクリッドにも入っている為にトランクリッドの全閉状態であることをシステムが検知していないと言うことになります。
トランクリッドのアクチュエーターにはサポートポンプのエア圧力が正常にかかっているのでトランクリッド自体のクロージングサポートは動作して、トランクリッドが閉まったことを検知してクロージングサポートポンプがOFFになるべきなのですが、、、
トランクリッドの「閉」状態が検知出来ておらずクロージングサポートポンプが回転し続け、システム規定のエア圧力以上になるのでシステムがエマージェンシーを捉えてシステムを停止させていました。
エマージェンシーからの復帰はポンプのコネクターの抜き差し、又はトランクルーム右側のヒューズの抜き差しで一旦復帰します。。。

で、、、この場合の原因はトランクリッドの全閉を検知しているこのスイッチ。。。

W140初期モデルでは特に壊れやすいスイッチです。。。

部品は8000円位ですが、交換作業はトランクリッド内のバキューム格納式ハンドルAssy脱着、キャッチロックアクチュエーター脱着の上でスイッチ交換ですが結構知恵の輪作業なので難儀する上に無理すると二次災害に見舞われることもあります。。。

素人さんが手を出すにはお奨め出来ない部分ですね。。。

スイッチ交換後はドアクロージングサポートシステムは正常動作を維持してくれました。。。

これにて一件落着。。。

今回はついでにクロージングサポートポンプもO/Hして故障対策を講じておきました。。。