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山花開似錦　澗水湛如藍　出典「碧巌録」

「山花開いて錦に似たり
　澗水湛えて藍のごとし」

春の訪れに
草木が一気に花開き
まるで錦のようだ。
雪解け水で湛えた谷川は
青く深く藍のようだ。　（意訳）

仕事で田舎に向かうと
遠くの山並みは桜色、
田んぼにはレンゲソウ、
道にはツツジ、
あたり一面の春色に包まれる。
野に生気が満ちている、
一年で一番いい時期だ。

春を詠む禅語として
上記の句を思い出す。

禅的な思考をすれば

万物は生滅流転し、
永遠に変わらないものは一つもない。
己の命も又しかり。
だからこそ、
（野に咲く花のように）
この一瞬一瞬を精一杯
生きなければならない。　（意訳）


コロナによる難局も
きっと乗り越えられるはず。

追伸
田んぼに咲くレンゲソウ＝「レンゲ農法」
昭和30年代中頃まで、
日本のいたるところで行われてたが、
第二次世界大戦後の食料不足で
化学肥料を使用した大量生産に移行し、
「レンゲ農法」は衰退した。
昭和末頃
「安全な米を食べたい」需要から
伝統的な「レンゲ農法」は再評価され
今日に至る。

太陽は輝度を増し
周りの景色を
鮮やかに写します。　
新緑は瑞々しく
風は爽やか
オープンで走ると
心地良い季節になりましたね。




薫風自南来
殿閣生微涼　　出典「全唐詩」

薫風は南より来たりて
殿閣は微涼を生ずる　

茶の湯では馴染み深い禅語で
私の好きな句です。

さしずめ私にとっての
殿閣はＺ４でしょう。

幌修理も完了したのでドライブに出かけました。
夏は日差しが弱くなる午後4時過ぎからがオープンタイム。
夕暮れ時のシャンパンゴールド色の景色。
頬を抜ける風が心地よい。
オープンカーならではの贅沢な時間。
マツダはロードスター開発のコンセプトに「人馬一体」を掲げましたが
オープンカーで実際に経験できるのは「人馬一体」だけではなく
自然とも一体になれます。駆け抜ける喜びを満喫できます。

GWラスト、静岡県SLで有名な大井川鉄道沿線、川根茶産地で茶摘み体験して参りました。
茶摘みは新芽が伸びだす立春から八十八夜（5月2日）が良いとされますが今年は発育が遅くて茶摘みは始まったばかりだとの事。葉の先端の新芽である柔らかい部分、一芯二葉を摘みます。爽やかな空気の茶畑で茶葉を摘む楽しい経験が出来ました。茶摘みした茶葉は製茶して自宅に届けてくれます。お店の中でできたての煎茶を頂くと出汁のような旨味を感じました。

朝晩涼しくなってきたこの季節。
茶道稽古の帰り道はちょっと遠回りしてドライブします。
この時期楽しみにしているのが虫の音。
夜の田舎道、屋根を開けて走ると沿道にはコオロギ、鈴虫、キリギリス、クツワムシの大合唱がずっと途切れることなく聞こえてきます。流れる風が心地よい。「秋が来たな～。」と実感する瞬間です。