
シャンパンの続き、
シャンパンで連想する映画でもう一つ。
007です♪
ボンド・シリーズでは
シャンパーニュの名門メゾン
「ボランジェ」が頻繁に登場します。
また、007の中で個人的に思い入れが強い作品は
5作目「007は二度死ぬ」1967年♪
日本を舞台に丹波哲郎(1922-2006)や浜美枝さんが
(浜辺美波さんを浜美枝さんと間違えませんか、笑)
出演していましたね♪
そうそう、トヨタ200GTも♪
こちらの話もいづれ取り上げましょう♪
今日はショーン・コネリー(1930- 2020!)
主演007の2作目「ロシアより愛をこめて」1963年だ。
ショーン・コネリー氏は今年10月30日に
ご逝去されました。(享年90)
ショーン・コネリー氏扮する
「ジェームス・ボンド」は
知的でタフなモテ男のイメージ。
ホント憧れますね♪
「ロシアより愛をこめて」では
シャンパンがストーリーの重要な
小道具としてでてきました♪
オリエント急行の食堂車でジェームズ・ボンドと
タチアナ・ロマノヴァ(ダニエラ・ビアンキ美人ですね~♡)
と味方ナッシュ大尉に成りすました
スペクターの殺し屋レッド・グラントが
会食するシーン。
ボンド:舌平目のグリルをもらおう。
(グリルド・ソール)
家内もだ、ナッシュ、君はどう?
(ナッシュに化けた)グラント:いいですね。じゃ、わたしも
ボンド:それにブラン・ド・ブランをボトルで
(白ブドウ(シャルドネ)の白ワイン=スパークリング・ワインを意味する)
(ここではテタンジェ コント・ド・シャンパーニュ ・ブラン・ド・ブラン)
グラント:わたしはキャンティを
(イタリアの安価な赤ワイン)
ウェイター:白のキャンティですか。ムッシュ?
(魚料理でまじ赤にするの?白でしょ?的なニュアンスで)
グラント:いや、いや、赤だよ。
(キャンティは赤に決まってんじゃん!的なニュアンスで)
グリルド・ソール
ソールは英語で靴底のソールだよ。
舌平目はその形状から
靴底って呼ばれているのだ。
また、舌平目は高級魚だ。
映像を見るとグリルというよりは
舌平目に小麦粉をまぶして焼いたムニエルだね♪
焦がしバターのソースだろう♪
典型的なフランス料理、
レモンをかけてバターの重みを消しています♪
それにしても大きな舌平目の切り身だね。
アラカルト(単品料理)とはいえ、
1人前で現代のメニュー(コース料理)の5~6人前分くらいありそう♪
ボンドが舌平目に合わせているのが
シャンパーニュの名門「テタンジェ」
「コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン」だ♪
テーブルの目立つ場所に置いてある。
ボンドが選んだ高価なシャンパンに
対比するように殺し屋グラントの
赤ワインはイタリアの安ワイン「キャンティ」を♪
もう、ボトルの形から野暮ったい(笑)
「フィアスコ」型(フラスコ型)で
しかも腰に藁が巻いてあるよ(笑)
テーブルの奥にひっそり置かれています。
ただ、映画では赤と白、高価と安価、
で対比されていますが
今やイタリアワインは世界一の生産量を誇り
イタリア赤ワインの中でも「キャンティ」は
屈指のワインです♪
現在も安価なものから高価なものまで
豊富なラインナップがあります♪
話は戻って、
グラントは睡眠薬入り「テタンジェ」で
タニエラを眠らせたあと、
個室でボンドに銃を向け
正体を現します。
ボンド:「舌平目に赤ワインか、
何かおかしいと気付くべきだった」
「肉には赤ワイン、魚は白ワイン」
イギリス人だったら舌平目に赤ワインなんて、
(しかも、安いイタリアワイン)
というとんちんかんな
取り合わせなんてしない。
おそらくロシア人と思われるグラントを
軽くディスっていますね(笑)
舌平目に赤ワインを合わせる
グラントの名前はレッド。
しかも 赤といえば
ソビエト連邦の国旗や
社会主義を彷彿しませんか?

当時冷戦時代といわれ
アメリカをはじめとする北太平洋条約機構加盟国と
ソビエトをはじめとするワルシャワ条約機構加盟国は
対立していました。
スパイ映画はこうした
冷戦における東西対立の構図上に
成り立っていたのです。
グラントは「ワインに詳しくてもお前の負けさ」と
勝ち誇ってみたものの
この後ボンドの秘密兵器で
すぐに返り討ちに合うのでした。
もしかしたら
「肉には赤ワイン、魚は白ワイン」
というセオリーはこの映画で
一般化されたのでしょうか?
ちなみに
魚料理に赤は絶対ダメというわけではありません。
赤身のマグロなら軽いボジョレーが意外に
合うかもしれませんし、
アンコウの赤ワインソースあたりなら
赤ワインが合う場合だってありえます。
舌平目のムニエルなら
私が合わせるなら白ワイン、
品種はソーヴィニヨン・ブランでしょうかね♪
でも、舌平目のムニエルにテタンジェも
試してみたいです♪
料理とワインのマリアージュを
考えるのも楽しいです♪
この映画はこういう細かい設定を
検証してみるのも楽しいですね♪
また、ボンドの知的な部分を伺い知れた
ことも良かったです♪
さあ、永遠の憧れジェームス・ボンド
ショーン・コネリー氏に献杯しよう♪
(関連情報 テタンジェ)
Posted at 2020/12/23 20:46:18 | |
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