
ジェットストリームってご存じですか。
1967年から94年まで、城達也氏のかっこいいナレーションが人々を魅了し、静かな、そして絶大なる人気を誇っていたFM音楽番組です。
今日の朝刊に折り込みが入っていましたが、
この度ユーキャンから10枚CDセットが発売され、
これが欲しくてたまらないんです(笑)。
でもこういうのはあんまり理解されません。
嫁に聞いても、にこにこ笑って、
「ジェットスリムなら知ってる」だの
「ジェットストリームアタックなら知ってる」だの言われる始末・・・。
遠い地平線が消えて
ふかぶかとした夜の闇に 心を休める時
はるか雲海の上を 音もなく流れ去る気流は
たゆみない宇宙の営みを告げています。
満天の星をいただく はてしない光の海を
ゆたかに流れゆく風に 心を開けば
きらめく星座の物語も聞こえてくる
夜の静寂の なんと饒舌なことでしょうか。
これが城達也さんのナレーションです。
こんなに美しい文章は、一体どんな人から生まれてくるのでしょう。
特に、「夜の静寂(しじま)の、なんと饒舌なことでしょうか。」
というフレーズには、もう、魂がふるえますね。
毎日、午前0時になると、このような美しい詩が、ラジオから聞こえてきました。
中学生の頃の私にとって、午前0時というのは神秘的な時刻でした。
ひとつ、位の繰り上がる時刻・・・。
子供の時間と、大人の時間を分ける時刻・・・。
それが午前0時であったように思えます。
その時聞こえてきたのは、
まだ海外旅行が一般的ではなかった時代の空の旅の風景。
静かなジェット音と、美しい音楽。
私たちの想像やあこがれをかき立てるのに充分な空気でした。
そのはるか後年、一人で行った海外出張の、深夜の国際便の中。
読書灯ひとつでほのかに明るいテーブルでウィスキーを飲みながら、
ヘッドホンから流れる心地よい音楽を一人静かに聴いたとき、
これがジェットストリームで表現していた世界だったのだと、
どうしようもなくうれしくなりました。
とまあ、番組に影響されて、それなりにカッコつけて書いてみましたが、
ダメですねェ・・・(笑)。
さて、このジェットストリームと、城達也さんについて、去る1月の下旬にテレビで特集をしていました。
それがこれです(注:このyou tubeは既に終了しました)。
10分ちょいありますが、一時代を築いた番組と当時の日本の様子を味わうことが出来るでしょう。
城さんのめちゃくちゃかっこいい声も堪能できますよ(笑)。
28,900円か・・・。うーん、欲しいけど高いなァ。
Posted at 2007/02/05 23:26:45 | |
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