
楽しいことが信条のブログで、今日はちょっと楽しくないことを書きます。
アップしていいもんだかどうかずいぶん悩んだんですが。
きっと読まれた後でどんよりしますので、そんなムードでない方はすっ飛ばして下さいね。
先日子供の宿題がらみで戦争について調べるため、森ノ宮の「ピースおおさか」に行って参りました。
ここはいわゆる戦争博物館で、第八次まであった大阪の空襲についての展示が中心となっています。
結構生々しい展示もあるので、小さなお子さんには少し早いかも知れません。
ご存じでしたか? こんなとこにこういう施設があることを。
ちょうど大阪城公園の南端、中央大通り沿いの北側です。
お恥ずかしながら、私は今回初めて知ったのです。
ばあさんや父から聞いたことは勿論あるのですが、実際に数字で見るとものすごい規模の爆撃です。
この小さな大阪に、のべ2136機のB-29、13603トンの爆弾・焼夷弾。
写真は1トン爆弾です。
建物入り口と比べると、その大きさがわかっていただけるでしょう。
話に聞く焼夷弾も、その錆び付いた六角形の筒を「こんなカタチしてんのか」と戦慄に似た思いで見つめてしまいました。
中にはナパーム油をメインとした油脂が詰まっていたそうです。
当時、若かりし私の祖母は5才の息子を連れ、火の海の中を淀川にかかる大橋へと逃げていったそうです。
橋の下に隠れようとすると、
「もういっぱいで入られへんわ。」
と言われ、必死の思いで橋を渡り、河原に降りて小さな水たまりに伏せ、二人で濡れ布団をかぶって震えていたそうです。
その時、
1トン爆弾が橋を直撃。
煙が消え去った後、最初に隠れようとした場所にはもう何もなくなっていたそうです。
空を見上げてみました。
この晴れた空に、第二次空襲と同じ450機以上の大型爆撃機が現れ、真上から巨大な爆弾を次々に降らせてくる様を思い浮かべながら。
このピースおおさか、大人は250円、中学生以下はタダです。
日本が受けた過去だけではなく、日本が与えた過去についても展示してあります。
おそらく、深く、感じるところがあるでしょう。
もうすぐ終戦記念日。
戦後62年を経て、その体験を直に聞く機会が少なくなってゆく中、自分たちの今生きている時代について、あらためて考えてみる。
その大切さに気づかせてくれるいいきっかけになるかもしれません。
今日の奈良は晴れ。
夕立の後も、まぶしい空でした。
Posted at 2007/08/08 18:02:05 | |
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マジメなお話 | 日記