臥薪嘗胆　　追悼の言葉

久々のブログ、ご無沙汰です。

クルマネタから(^_^;)

4年ぶりに母のクルマを見ました。


勝手に業者が撤去できないので、権利者の意向確認をしてから
撤去・処分となります。
どこにあったんだろうなぁ。
発見場所は書いてませんでした。







追悼の言葉

今日の午前中、請戸に行きました。
請戸の家があったところに、
亡き祖母が好きだった花を供えて参りました。

一緒に請戸に行った父は、
請戸の家の跡を四季それぞれに咲く花でいっぱいにしたいようです。
そして、そこから見えた海は、
いつもと変わらない青い色をしていました。

四年前の今日は、私の中学校の卒業の日で、
午前中は卒業式、午後からは請戸の祖父母のところへ
卒業の挨拶と高校の合格を伝えに行く予定でした。
そんなうれしい楽しい日に大切な家族を、
同時に二人も失うことになってしまったのです。

優しく力強かった祖父、
脳内出血で倒れた後も請戸に行くたびに笑顔で迎えてくれました。
元気だったころはよく庭でバーベキューをしましたね。

祖母は、毎回請戸に行くたびに、
今でも耳に残っている「里瑚ちゃん、おかえり～いらっしゃい」の明るい声・・・。
とても笑顔のチャーミングな、動物好きの私の自慢のおばあちゃんでした。

まさかあの日を境に、もう二度と二人に会えないなんて・・・。

自分も、もし請戸に早い時間から卒業報告に行ってたら、
この場には立っていなかったかもしれません。

そして今こうして生きている、生かされている自分、
生前、祖父母からは「自由に生きなさい」とも言われていました。

私は現在、入学式のなかった高校生活も卒業し、
今は埼玉の地で大学に通っております。
とても楽しく生活しています。
福島を離れ、とても感じることは、東日本大震災の記憶の風化です。
新天地で生活をしてみると、はっきり感じる被災地との距離感、温度差。

たった四年の歳月がこうさせてしまうのでしょうか・・・。
私たち遺族は、この震災で亡くなった方々の死というものを無駄にしてはいけません。
機会あるごとに記憶の風化を遅らせませんか？

請戸じいちゃん、請戸ばあちゃんの笑顔を忘れません。
そしてご参列の皆様も、震災で亡くなられたご身内の、
皆様にとってのあの優しい笑顔を今、思い出してみてください。

最後になりましたが、この震災で亡くなられた方々全員のご冥福をお祈りし、
これを追悼の言葉といたします。


平成二十七年三月十一日
遺族代表　　　うちの娘

（全文掲載）