MICHELIN PILOT SPORT 5 225/40ZR19  

【ハンドリング】
謳い文句にあるように、ハンドリングが小気味よくかなり気持ちいい。これは間違いない。スピードがでてなくても、きればノーズがスッと入り、初期応答だけでなく、切り込んだあともきっちりついてくる。これは決してピーキーな感じではなく、あくまで素直なニュートラルステアでいい感じ。ただしクルマ全体でというよりタイヤが頑張って曲がっていく感じ。
まぁ、まずは好感触。


【転がり抵抗】
溝が復活したせいか、ブレーキがこころなしか効くように感じた。これは新しいタイヤになったからだろう

というメリットもさることながら、むしろ出足なんかもしっかり地面を掴んでいるため抵抗が増えて、逆に重くなった印象。燃費にも影響してくるのだろう。

カタログ的には転がり抵抗がいいという触れ込みではあったが、個人的にはそうは感じない。

このあたりはSEVとかの領域でなんとかしたいと思う。


【ドライグリップ】
決してグリップが弱いとかいうわけでもなくむしろ普通のカーブでもグリップがしっかりあると実感できる、ましてや腰砕け感が露呈するわけでもない。（あたりまえ）

勝手にもっとやわらかいタイヤだと想像していたが、やはりこれはプレミアムコンフォートではなく、あきらかにスポーツタイヤだ。
まぁサーキットにもいかないし、最近はあまり飛ばさないので、今のところ不満はない。


【乗り心地】
最初に店から出る段差とマンホール乗り上げ時には確かに若干やわらかさを感じたものの、すぐに慣れてしまうレベルのものだが、ゴムが厚めで突き上げ感は和らいだといえる。特に踏切越えなんかではわかりやすいかも。

これは設計思想として感じられるのは、サイドウォールを柔らかくして乗り心地を出すのではなく、接地面のコンパウンドを調整する方向で、それを演出しているのではないかと推測します。なのでゴムが分厚い感じがするのかな。


あえて文句をつけるなら舗装の悪い道では若干バタつき感があるように感じた。ドンドン、ゴトゴトという感じ、これはおそらく突き上げではなく、重さに起因するものだろうと推測している。勝手にランフラットよりは軽いと思い込んでいたのだが、ちがうのだろうか？

ひょっとしたら、こういうところが軽さが売りの4Sとの違いなのだろうか？もしくは純正の足廻りでは追いつかなくなってきたか。
ここを煮詰めると、一体感がでて、もっとしなやかさ、上品さにつながるのだろうと勝手に推測している。

なので、肝心の乗り心地が飛躍的に良くなったかというと「多少は」、という感じ。これは年齢により感覚が鈍くなってきたのかもしれないが。ここもSEVあたりで解決できないものかと考えている。

ただタイヤ自体はロングライフであってほしいとはかなり期待している。


【空気圧】
空気圧は2.5とお店の人がいっていたが、ガソリンスタンドのゲージベースでは2.7から2.8ぐらいあった。これから増減を微調整してみる。

2.4まで下げてみたら乗り心地が良くなるどころか、かなりダルいフィーリングになってしまった。ステアリングは重くなりハンドリングレスポンスが落ちる。やはり2.5、2.6あたりがこのタイヤのいいところなのか

逆に2.7くらいまで上げてみたら、出足は良くなったが、結構張ってる感じがした。エクストラロードなので、空気圧を上げてみるのも結構アリかもしれない。

はたまた前後バランスで調整してみるか。フロント固定で、逆に駆動輪であるリアだけもう少し上げてみるとどうなるかな。いろいろ試してみよう


【静粛性】
あと音。そもそも静かになることはあまり期待していなかったが、これは予想通りであまり変化はみられなかった。いい道だとたしかに静かに感じられるかもといったイメージ。しかし、街中でなかなか普通に走っていて、いい道にはあまり出くわさない。気持ち騒音が減ったかなという程度。


【このタイヤの真価】
しかし、しかしである。実は、このタイヤの真価はウェット時にこそ発揮されるのかもしれない。水の上から路面をグリップする感触とやらを雨の日に実感してみたいところだ。

まだ少ししか雨の日に乗っていないが、その時の感想。確かに安心感は格段に上がっていると感じた。もっともライフ末期のs001ランフラットとの比較なのでなんとも言えないが、これまで履いてきたどのタイヤより安心感があるのは間違いない事実だ。子供のように水たまりにわざわざ入りたくなるのも理解できる。ゴムがしっかりグリップしている感触は伝わってきた。

実はこれがこのタイヤの真価かもしれない。
これで高速でゲリラ豪雨にあっても、ひと安心だ。


【気に入っているところ】
文句ばかりいったが気に入っているとこはないのか？それは見た目。プレミアムタッチデザイン。これはきれい。新しくタイヤに替えた感はバリバリある。


【で、どうなの？】
替えてみて、めちゃめちゃ感動したかというとはっきりいってそうでもない。かといって圧倒的に不満なところがあるかといえばそういうわけでもない。これがバランスがとれているという意味なのか。優等生で面白みがないとみるか角の取れた大人のタイヤというべきか

めちゃめちゃ〜、が好きな私としては若干もの足りなさを感じるところがあるものの（やっぱ無理してでも4Sにしときゃよかったか？）、せっかく新しくタイヤに替えたので、その良さをじっくり味わっていければと思います。

まずは安全性を確保したということで。


【総評】
今回の履き替えで思うところは、タイヤ単品の性能だけではなく、クルマのキャラ、性能に合うかどうか、一体感がだせるか（自分は脚のストローク感が好み）、これがタイヤ選びには大切だということ。

もっとも自分の好みに合うかどうかが大前提ですが、その好みも年齢に応じても変わってくるものだということも
なんとなくわかってきたような気がする。

もう少し乗るとまたいうことが変わってくるかも。（笑）