ここ数週間めっきり冬らしい気温になってきました。
そこで近所でちょこちょこ見かけるのが、タイヤ交換。つまり夏用タイヤからスタッドレスへの履き替えです。大方の方が、車載工具で作業してるんですね。みなさんはどうでしょう?
このタイヤ交換・・・ちょっとこわい風景を見てしまいました。
車載工具のL字レンチって長さが大体30センチくらいですよね。
一方、ホイールの締め付けトルクって大体100Nmくらいなんですよね。
つまり30センチのレンチなら、先端に30キロちょっとの力を加えるだけでOKです。
ところが近所のオジサン・・・どうみても60キロはくだらない体重だと思うのですが、思いっきりレンチに乗って、オマケにレンチの上で体をゆすってます。多分200Nm以上の力で締め付けられてます。20%程度のトルクのばらつきは考慮されていますが、さすがに倍のトルクまでは補償されていません・・・。自分で交換するのもいいのですが、正しい知識を持って作業に臨みたいですね。
ところで、締め付けで最も重要なのは、軸力です。
締め付けトルクは、規定の軸力を発生するであろう目安の力でしかありません。
ボルトやナットにオイルが付着していたりすると、規定トルクで締めても軸力過多でボルト破損の危険があります。逆にボルトやナットが錆びていたりすると、規定トルクで締めても軸力不足の可能性もあります。重要部位のボルトにはμ安定剤が塗布されていて、取り外しの度に新品交換の指定がなされているのはこのためです。
ちなみにインパクトレンチでの締め付けもこういう部位には向きませんのでご注意ください。だってインパクトは打撃工具ですから、締め付け誤差大です。ましてや、ホームセンターでホイール
外し用に売ってる電動のインパクトは相当大きなばらつきが出ますので、ねじ切れる可能性もありますしね。
写真は上記とは直接関係ありませんが、ロングスピンナーハンドルとトルクレンチ。
Posted at 2006/12/10 22:32:25 | |
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