
7月31日(金)、8月1日(土)の2日間、静岡県のエコパスタジアムで開催されたももクロのライブ「桃神祭2015」に参戦してきた。もう1週間がたってしまったが、今思い出せることを書き留めておくことにする。
・昨年の桃神祭に比べて、飲食店、お笑い芸人のショー、女子プロレスの試合、振りコピコンテストなど、ライブ以外の部分が大きく拡充されていて、ライブというより完全にお祭りの雰囲気だった。また、こんなに楽しい雰囲気の夏祭りは今まで経験したことがなかった。
・去年のような、5億円かかったという大掛かりな神社のセットも、メンバー5人がテレスコタワーやクレーンで高いところに上がるような演出もなかった。単純に、会場が変わって観客数が減ったことによる予算の都合と思うが、それらは、全然気にならなかった。ももクロといつものバンドに加えて、和楽器隊と全国のお祭りの担い手がいれば、それだけで桃神祭には十分だと思った。
・ただ、スクリーンだけはもう少し大きいのが欲しかった。というのも、初日の席が、スタジアムを縦方向に使った会場で、ステージの真反対のスタンド2階席という、会場全体を俯瞰できる、とってもとっても素敵な位置だったから。おそらく、ステージからは150mくらいの距離があっただろう。しかもこの場所、隣の席の人は当日券だったし、後ろの方はほぼ全部空席だった。(初日は平日のため、キャパに対して1万人くらいの余裕があった。)ファンクラブ1次の枠でそりゃないよ…と席運の無さを嘆いた初日だった。
・今日こそは…と思って臨んだ2日目の土曜日、ももクロのライブ5回目(6日目)で初となるアリーナ席を引き当てた。その時は、こりゃラッキー、くらいに思っていたが、開場して席に着いたら、なんと、中央のサブステージが目の前だった!具体的には、ステージ先端から通路をはさんで2列目、横方向は、向かって左側の角とほぼ同じ位置だった。しかも、サブステージでは5人が順番に角の位置に来ていたので、全員の歌って踊る姿を5mくらいの距離から見ることが出来た。文句なしに今年で一番の幸運だったと思う。私ではなくて連席相手の席運だったというのはあるが…
・本編の時間は去年よりも短かったが、私はこれで十分だと思った。実際、去年はかなりの長時間だったこともあり、特に初日、メンバーの疲労も限界に来ていたように見えた。それでも、立っているだけで汗が噴き出してくるような暑さの中、朝から開場直前までリハーサルを行い、本番でも満開の笑顔で本気のパフォーマンスを見せてくれたメンバー5人は本当にタフだと思った。
・和楽器の音が加わったサウンドは、どの曲でも全然違和感がなかったというか、不思議に雰囲気にマッチしていた。思い出してみたら、去年のももクリでは、幕間の社交ダンスで「全力少女」をビッグバンド風のサウンド(歌は無し)で演奏していたが、同じ曲が、和楽器を前面に出した演奏でも心地よく聞こえた。とっても不思議だが、確かにそう思った。また、長崎龍踊り、沖縄エイサー踊りなどとの共演も、ピタリと雰囲気にはまっていた。ロックバンドのKISSが「夢の浮世に咲いてみな」の曲を提供した時、ポール・スタンレーが、ももクロの振り付けに対して、「日本の伝統を感じる。君たちにしかない唯一のもので、真似しているのではなく、むしろ先導しているんだ」という意味のことを語っていたが、これに通じるものを感じた。というか、振り付けだけにとどまらず、楽曲、パフォーマンス、衣装などを含めて、今から新しい伝統になりそうなものを見たような思いだった。
・運営陣とヒャダイン氏が和解してくれて、胸のつかえが取れた思いだった。怪盗少女をヒャダイン氏と同じステージで歌う5人は本当にうれしそうだったし、何よりも、ワニとシャンプー、ココナツなど、あれだけ盛り上がる曲を提供してくれた人が復活するんだから、来年2月に出るというアルバムへの期待がいやが上にも高まる。しかし、今回の件、ツイッターで運営を批判したことが原因だったそうだから、ヒャダイン氏の方に非があったのは明らかなのに、プロデューサーの川上氏がプロレスの試合で負けて決着、という筋書きを立てるなんて、川上氏の方が一枚上手というか大人だよな、と思った。
・会場のエコパが高台にあり、暑いときに長い坂を歩くのは気が進まなかったので、離れたところにある駐車場から会場への足としてヴィヴィオにクロスバイク(スペシャライズド・シラス)を積んで持ち込んだが、これは正解だった。自転車、バイクの駐輪場はタダだったし、西第2駐車場まで上がる道も坂だったが、私の脚でもインナーローで上れる程度だった。ただ、2日目の帰り、駐車場でフロントホイールを車に積み忘れる、という大失態を演じてしまった。1km走って気づいたので事なきを得たが、そのまま帰っていたらと思うとゾッとする。
・今まで参戦したライブは全部関東地方だったが、今回の会場のエコパは刈谷からわずか100kmちょっとで、移動が本当に楽だった。その日のうちに帰れるなんて、こんなに早くていいの?という感じだった。と思っていたら、今年のももクリは、軽井沢のスキー場を借り切ってゲレンデで行うという。次は何をやらかすか、という意味で本当に目が離せない。
・現地ではLinkLinkSmileの仲間と合流し、開演までの時間をおしゃべりしながらまったり過ごすことができた。昨年の桃神祭では私は初対面の人ばかりだったという状況から比べるとすごい違いで、ありがたいことだった。
2日目、本当に晴れ晴れとした気分で帰途につく時、公式サイトに記されていた百田さんの言葉「桃神祭とは、来る人みんなが頭のネジを外し、来る人みんなが楽しかったと思える、ももクロ最大、いや日本最大の祭りである。」、これこそが全てを言い表している、と思った。集まった人の数だけで見ると、これより大きいお祭りはもちろんあるが、担い手が2日間で8万人以上いると考えれば、これは日本最大だろう。それくらい、平凡な日常を忘れて、バカになって盛り上がれる空間だった。あと49年後、私の100歳の夏まで桃神祭が続いてほしい、そしてそれに参加したい。心底からそう思った日だった。
Posted at 2015/08/08 09:16:07 | |
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