6月17日(土)
ひとつ前の週末、明石に帰郷した機会に、大阪市中央体育館で行われたライブ「加山雄三生誕80周年 ゴー!ゴー!若大将FESTIVAL」の初日に参戦してきた。(実際は、帰郷の時期をこのライブに合わせたというのが正しい。)
・開演から1曲目は、加山さんとももいろクローバーZの5人が歌う「蒼い星くず」、全員ギターを携えてのステージで、演奏をきっちり決めていた。CSの音楽番組「ももいろフォーク村」で練習を重ねた成果があったようだ。特に黄色担当の玉井さんは、間奏部で見事なソロを聴かせてくれた。
弾いていたギターは、おそらく昨年のドームツアーで加山さんからプレゼントされたそのものだろう。この日は、若大将を名乗ることを承認してくれた加山さんの期待に応えられたようで、それが自分のことのように嬉しく感じた。
・その加山さん、声の張りも声量も、そしてギターの演奏も、80歳という年が信じられないほど若々しかった。自分も80歳になった時にこれくらい元気でいたい、と思わずにはいられなかった。また、元気なだけでなく、孫のような年のももクロや水曜日のカンパネラを共演者として指名するような柔軟さや、新しいものに挑戦する意欲など、こんな生き方をお手本にしたいとさえ思った。
・この初日の共演者は、氣志團、ももクロ、水曜日のカンパネラ、奥田民生 with THE King ALL STARS(加山さん中心のバンド)という面々だった。氣志團はももクロとは何度も共演しているが、加山さんとの共演は初めてとのことで、そのことへの感謝を何度も口にしていた。その氣志團、今回のライブでパフォーマンスに接して、結構好きになってしまった。もともと、前から気にはなっていた存在で、毎年千葉の袖ヶ浦で開催している音楽フェスの氣志團万博に今年こそは行こうと思って、つい先日チケットを取ったばかりだったので、今回はまたとないチャンスだった。氣志團万博、楽しみすぎる。
・水曜日のカンパネラは、ラップを中心とした歌い方が特徴的な楽曲も、そのパフォーマンスも、私には「世の中にこんなものがあったのか」と目からウロコだった。歌っている途中にスクリーンに映した映像に、スマホで自撮りした画像をSNOWでおばあさんの顔に変換したものとか、ステージに上げた観客と顔交換したものとかがあって(どちらもリアルタイムで映してた)、あまりのぶっ飛び具合に口あんぐりだった。でも、その楽曲はなんだか中毒性があって、その後YouTubeで何度か聴いたりしている。そういえば、このユニットの作曲担当が東日本大震災で落ち込んでいた時に、ももクロの曲で救われた、という話を披露していた。ももクロと氣志團も、お互いをリスペクトする関係にあるし、このライブの出演者、何となくいろいろな形でつながりがあるのが、とっても興味深く思った。
・水曜日のカンパネラは、加山さんの代表曲のひとつである
「海 その愛」を、「国歌にしてほしい、東京オリンピックのテーマ曲にしてほしい」と語っていたが、その気持ち、分かる。私も加山さんの曲の中で最も好きで、大声で歌いたくなる魅力があると思う。この「海 その愛」、「サライ」、「君といつまでも」の3曲は観客に一緒に歌うよう呼びかけていて、スクリーンにも歌詞を写していた。これは、若い世代の人に歌い継いでいってほしい、という気持ちの現われだと理解した。いずれも加山さん自身の作曲で、本当にすばらしい曲ばかりだと思う。ちなみに、作曲した数は500以上で、その内300以上(1桁まで言っていたが私が忘れた)が世に出ていると語っていた。本当に多才な人だ。
・このライブで引き当てた席は、何と、アリーナの最前列だった。おそらく6千人以上いたはずの観客の中で、わずか1%強である。端の方だったのでステージからは多少距離があったが、それでも、ももクロの全員のダンスと目まぐるしく位置が変わるフォーメーションを間近で見ることが出来た。そして何と、「走れ!」を歌う時にメンバー全員がステージからアリーナへ降りてきて、緑担当の有安さん、紫担当の高城さん、ピンク担当の佐々木さんの3人が、私の目の前約1.5mのところを、客席に向かって両手を振りながら通った!あまりにもびっくりして、何も声を掛けることができず、手に持ったペンライトを振るだけで精一杯だった。今年の運を全部使い切ったような幸運だった。
というわけで、本当に楽しい時間を過ごすことが出来た。と同時に、音楽フェスの楽しさを知ってしまった一日でもあった。考えてみれば、同じ主宰者が選んだ共演者なのだから、ジャンルや表現方法は違っていても、必ず親和性というか共通する部分があるはず。次は、ももクロも過去2回出演している、松崎しげる主宰の「黒フェス -白黒歌合戦-」を狙ってみようかと考え中である。
6月18日(日)
朝、1月半ぶりにポルシェ930に乗り、長男を連れて、とある有料道路の展望台に向かった。珍しく裏六甲が空いていて先行車が1台もなく、自分のペースとリズムで走ることが出来た。930は、トラクションコントロールはおろかABSさえ備わらないので、コーナーでブレーキを残さないことと、ステアリングを早めに切り込むことに留意し、ステアリングを戻してからアクセルをフルに踏み込んでいるが、そういう走り方でも十分に楽しい。
目的地の展望台では、ポルシェ356がずらりと並んでいた。これだけ多数の356を一度に見たのは初めてで、本当に眼福ものだった。当然ながら車齢が50歳を超えているが、いずれも見事なコンディションだった。
私の930も、最低あと30年は乗りたいと思っていて、いつか全塗装とクーラーのアップデートを含む「平成の大修理」をと目論んでいるが、それよりおそらくは前に、あと1年半で平成の時代が終わってしまうことになったらしい。ただ、余談ながら、最近、皇室に関しては、びっくりするような出来事の噂がいろいろあり、譲位問題は、今描かれているシナリオと全然異なる形で決着しそうな気がする。
空冷911乗りのみん友さんとおしゃべりを楽しんだ後は、22回目を迎えた関西舞子サンデーに向かった。3ヶ月前に参加した第19回は、あの広い会場が一杯になって驚いたが、おそらく、ランボルギーニの納車式などの派手なイベントの効果だったようで、今回は普通の混み具合だった。今回は特に知人はいなかったが、それでも、ジャンルや年代を問わない何でも有りの集まりの楽しさを十分に味わえた。一例を挙げると、初代ホンダトゥデイの丸目の初期型の隣に、それをパ○ったと噂のある、ルノーの初代トゥインゴが並ぶところなど、なかなか他では見られないと思う。(ちなみに、トウィンゴのオーナーさんに聞いたところ、狙って隣に置いたとのこと。)
昼でいったん帰宅して、午後からは930に次男を乗せて姫路方面に向かった。海の近くにあるお気に入りのカフェを久しぶりに訪れ、コーヒーとスイーツをいただいた。
そこから帰宅し、930をガレージに置いた後は、近くの公園で夕暮れ時の海を眺めて過ごした。
というわけで、本当に楽しい週末だった(語彙力)。仕事は今結構しんどいが、こういう楽しみがあればまた頑張れるはず。とブログには書いておこう。
Posted at 2017/06/25 16:09:56 | |
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