ひろロドのブログ一覧

車はだんだんと郊外から観光地らしきところに入ってきた

シャッターを開けて店の準備をする人や道路を箒で掃く人はこれから来る日曜日の客に期待を寄せているように見える

フェンスの向こう側で輪を描いてヨガをする人たちが見える

多分60代くらいだろうか
この古い町でずっと生きてきた人たちが何十年も集い呼吸を合わせてきたのだろう

緩やかな坂を少し登ったところで車が止まった
この先は行き止まりなのでここから歩いて湖まで向かうらしい

車を降りるとキラキラした湖面が道の先に少しだけ見えた


旅の目的地を決めるとき僕は写真から選ぶ事が多い
それは旅行雑誌であったり誰かが書いたホームページの旅行記に付けられた画像であったり

だいたいその大きさは小さいもので４センチ四方で関連した同じ被写体の中でも一番美しく写っているものを探す

誰かが見た最高の状態を自分も見たいからだ

けれど実際に見る絶景や風情のある建物は想像以下である事が多い

つまりがっかりさせられるわけだ

既知とした景色が見られなかったことを天気や季節のせいにしたりする自分

１回のチャンスにそんな巡り合わせがあるわけがない

とさっきから色々考えているが目の前に浮かんだ白い建物は届かないところにあった

この風景をまずは網膜に焼き付けたいなどと洒落を気取って目に写る範囲を眺めていた


みんなは思い思いのポーズでセルフィーを撮っている


ここに来た証

一緒に旅した思い出





さあ記念写真を撮ろう

朝日が眩しくなってサンバイザーの力を借りるほどになった

この時間帯に見る景色はとても美しい
助手席から何度も振りかえりながら大きな山に当たる光を見ていた

最初の目的地であるピチョラ湖まではあとどれくらいだろうかとマップを開いて見た
そろそろ高速を降りるくらいだな
もう300キロ以上は走っているし

ホテルを出て高速に乗るまでも信号は一つもないし高速に乗ってからというもの途中の料金所で支払いのためとトイレ休憩に止まったくらいでほとんどノンストップだ

ちょっと寝たい


ドライバーともう1人のドライバーと友達が何やら騒いでいる

ドライバーはステアリングを左によいしょと切ってUターンした

高速への登り口へ降りはじめ前から一台車が来たがパッシングとホーンを鳴らしてすれ違う


インド式



下道に出たらとにかく道が悪い

タクシーには7人のフル乗車なのでサスが機能せずもろに突き上げを感じる


腹減ったなぁ

5キロくらい走った交差点の店の前で8人くらいの人達が何か食べてる

じっと目で追っていたのを後ろの席からダルシャンが見ていたのか

「朝ごはん食べる？」と聞いてきた

食べたいと答えたら直ぐに車を止めてくれた


ステンレスのお皿に入った食べ物は見た感じは甘そうだし白いスープがかかって冷んやりとしているのかと思ったが渡されたそれは全くの反対だった

熱々のスープがかけられた芋と野菜を詰めた分厚い皮の揚げ餃子らしき食べ物は飲み込んだ後に辛さがくる

僕が辛いものが苦手だということを知ってか皆んなが囲んで聞いてくる

辛いか？

なんでニヤニヤしてんだよ
少し辛いさ

と強がったが
もう額と首筋には汗が流れている

それに気づいたニランジャンが平らげた皿をこっちに向けて笑った





とてもうまいよ

行き先だけ決めて出発するワンデイトリップ

一緒に行く皆んながいろんなところへ連れて行ってくれるだろう


僕が見たいのは湖に浮かぶ今はホテルとして使われている白い建物



ウダイプルがいい

旅行サイトを眺めていて知った土地の名前

中インド地方のトライアングルと言われる観光地で三箇所からなる

タージマハルがあるアーグラ
ピンクシティと呼ばれるジャイプル
そして今から行くウダイプル
この３つは行っておいた方がいいらしい

はじめの２つは一昨年までに訪れたので残りは１つ

スマホに地名を入れて出てきた画像がその白い建物

それを朝見たいなと思いついただけ

これが見たいんだと画像を見せるともっと良いものがあるんだと前に行ったことがあるダルシャンが言う

なんでそんな勧める笑顔になるのかわからないけど楽しみだな


段々と空が紺色から黄金色になってきた

さっきまで寝ていた他のメンバーも周りの景色にスマホを向けている


古い車を追い越す時にカメラを向けて手を振った

嬉しそうに笑ってくれるドライバーが印象的だ



みんな楽しんでる

インドへ向かう飛行機でのこと。
隣に座った青年がトイレに行きたいと言って席を立ったきりなかなか戻ってこない。

シートテーブルに食べ物とかビールとか広げてるんでなるべくなら早く戻って来て欲しいんだけど。
テーブル畳んだりするのめんどくさいし。


あれ？前の方でスマホに目を向けたまま動いてないのがさっきの青年じゃないのかな？？
多分黒っぽいパーカーみたいなの着てたような感じだし。

何やってるんだろう？


青年は配膳するクルーが通路にいてこっちに戻ってくることができないみたい。



3分ぐらい経った。

まだスマホ見てる。


控えめだなぁ


戻ってこれない感じの青年を見て思った。


「僕の友達があそこで通れないから、少し空けてもらっていいですか？キャビネット」
後ろから来たクルーに言って、配膳をしているクルーに伝えてもらった。

急に自分を呼ばれた青年は、きょとんとした感じでキャビネットの横をすり抜けてこっちに戻って来た。


なかなか通れなかったね。
と僕が言うと、ハイ。と少し笑顔で応える青年。

聞くと、インドネシアまでインターンで３ヶ月の期間働くらしい。

どおりでシートポケットに『社会人一年生の教科書』なる本が刺さっていたんだ。

さっき見た時は、そんなの読んだって頭でっかちになるだけで役に立たねえよ。実践あるのみだ！とか思っていたけど、やっぱ、ちょっと読んだ方が良さそうな。


昨日も緊張で寝られなくて、今も緊張しているんですよ。
オーストラリアへ行っていて、そこからインドネシアへメールを出したりスカイプで面接を受けて合格しました。
最初の三日間くらいはホテルに泊まるけどそれからはあてがなくて部屋を探さなければならないんです。
中学生の頃、引きこもって学校に行けなかったんですよ。

と、いろんな話をしてくれる。

丁寧に話す感じから慎重な感じが受けて取れる。


これから他の人に迷惑をかけたりしないか心配でしょうがないし、一緒に働く人たちがどう見てくれるのか不安なんです。と話す彼に、こう言った。

きっと君の期待するような結果は出ないと思うし、ほとんどの人は君が素晴らしくできるとも期待していない。スーパーマンが来るとは思っていないからね。
だから安心して先輩たちに尋ねればいいし頼ればいいと思うよ。人からどう思われたとか気にしない気にしない。
きっと親身に聞いてくれる人は居るはず。日本人かインドネシア人か欧米人かわからないけど。
少ないかもしれないけど親身になってくれた人を大切に思えばいいと思うよ。
自分も昔、辛い時に親身になってくれた人に救われたし、そういう人を大事にすればいいやって思った。みんながみんな自分のことを思ってくれているなんてありえないんだ。

最近だと、今年の正月か春くらいにSNSっていうのがなんか面倒くさくなって、というか、何か書く為に行動していた、動かされていたような感じがしていたんだよね。
なので最初にみんカラ見なくなって、次にライン見なくなって、フェイスブックも見なくなった。
一回休み。すごろくの外に出てる、みたいな。


でもあるテレビ番組に出てた人がこう言ったんだ。

SNSは遊びだから楽しいことしか書かない

プププと笑えるくらいの話

それ聞いてなんだか力が抜けてまた見るようになったんだ。

ーーーーーーーー(･･;)

あ、なんか今度はこっちの話をしている。しかも青年を励まそうとしてこちらが内省してる、みたいな。

ああ面倒くさいおっさんになってる。




( ˘ω˘ )

なんか今日その日のことを思い出して、そういえば、ここにしれーっと戻ってきて、お久しぶりの挨拶もせずにいたな、自分。って。

ごめんなさい。


急にツーリング行こう！とか図々しくってすみません。

でも集まってもらえたのがすごく嬉しかったし自分も楽しかった。
性懲りも無くまた冬前にツーリング行きましょう〜〜とか言うかもしれません(´∀｀=)


今日これ食べました的で日記なことしか書けない僕ですが、いつも見てくださってありがとうございます。






日陰で少し昼寝してました。

熱風に晒されながらなんとか生きています。

2日目に行ってきました。

また誘ってくれたドライバーさんに感謝です。

しかもお寺に着いたらピスタチオのアイスクリームを食べさせてもらいました。


お寺の敷地内には特設ステージが作られていて地元の歌手がリズミカルな曲に合わせて歌っています。




お寺の建物をぐるっと一周して踊っているのは女性だけ。男性陣は外側に近い広場で分踊りです。





子供から大人まで今日の日に合わせて準備したドレスを着て踊ります。



夜中まで踊りは続きます。