エッフェル塔のEV

タイトルの“EV”とは…
「電気自動車」ではなく、「エレベーター」です。

エッフェル塔は、鉄骨建築技術の先進性と
フランスそのものの先進性を示すために
1889年の第4回万国博覧会に向けて建てられました。




当時12歳だったシトロエンの創業者、アンドレ・シトロエンは、エッフェル塔が完成すると
早速展望台に上ったそうです。


1925年のパリ万博のために、エッフェル塔に電飾を施す計画が立てられ、当初はあまりの巨額に断っていた
シトロエンが大枚をはたいて、引き受けることになったという逸話は、過去記事でもご紹介しました。


これまたすごい話ですが、エッフェル塔の頂上行きエレベーターは水圧式で、
実はこれ「ハイドロニューマチック（油圧式）」の先例だったのだとか！






竣工当時から塔のエレベーターは、116mもの高さまで一気に昇降していたそうです。
その10年後、万博のために技術を革新、水力によって動く仕組みにする。
更にそれから約100年後の1986年に高圧性の水力油圧モーターを新装したものの、
110年も前の仕組みが今日も継続的に使われています。

　


これは、フランスの技術力がいかに卓越していたかを証明しているのではないでしょうか。

この水力装置は現在も塔の東と西側の脚部に納められているのだとか。


※画像は、サイトよりお借りしたものです。