2007年12月24日
噂のほどは・・・う~ん、もっと乗っていたいゾォー!
日産本社ギャラリーのHPからGT-Rテストドライブに応募したところ、運良く当たっちゃいました♪
そんな訳で話題の Nissan GT-R にめでたく試乗出来る事になり、土曜日の朝一で試乗して来ちゃいました(^^)

【イントロ】
今回試乗したGT-Rは、なんと「わ」ナンバーのレンタカー扱いでした(笑) ここでも現在の試乗車は1台だけとのこと。事故らないようにとプレッシャーが・・・なぁ~んてことはありませんが(爆) ただ、この試乗で隠れ大熊猫の餌食になった方もいるらしく、20~30kmオーバーしただけでも停められちゃうらしいので、自分にとってはそっちの方が余計なプレッシャーになりました(^^; 確かに場所柄、大熊猫の根城も近いですし、特に週末はウジャウジャと出て来るらしい(^^; ということで我慢(?!)できる範囲内で安全運転で逝きました(笑)
既に先々週から納車が始まって、そこかしこにオーナーの方々の感動やインプレが伝えられていますので、私としては、ちょいと趣向を変えて、私の気になるポイントにフォーカスして逝ってみましょうかぁ~♪(笑)
きっと長文ですから、お気をつけて(^^;
【ドラポジ】
まずは乗り込んでのシートの印象としては、ボルボのシートに似てましたね。ただ個人的には、サイドサポートをもっと薄めにして、包み込む感を強くしてくれた方がこの車には合っているように思いました。シートバックも薄くして、イメージとしてはフランス車のような面でホールドするタイプのものがいいですね。
それとシートポジションは、もう少し、2~3cm低く設定できると、よりやる気にさせると思いました(笑)
このあたりのデザインは、ラクジュアリーに振るか、スパルタンにするかで変わって来ますが、少しパッケージングの狙いが中途半端かなぁ~という印象でした。
ドラポジ自体は取り易い車です。国産としては秀逸かな? ハンドルのチルトと一緒にメーターナセルも動いて、メーターが見易い位置に来るように工夫されているのは、感心しちゃいました。


【エンジン】
エンジンは、当初回せるだけ回してやろうと意気込んで乗り出しましたが、結局5000rpm程度を回す事しか出来ませんでした(^^;
当日、生憎の小雨模様だったせいか、シグナルGPでもポンと踏み込むとリアが一瞬ホイールスピンさせながらも、次の瞬間に4輪でトランクションを発揮して猛然と平行移動するように瞬間的に高い速度に移動するような感覚で、ある種の速度感を感じさせずにビックリするようなスピードまで逝ってしまう、直線的なパワーフィールです。ただ、個人的な感覚としては、リアから爆発的な加速感が襲って来る跳ね馬の方が加速Gの強さがあるようにも思いました。実際の速度は、GT-Rの方が速いと思いますが、インパクトと言う点では、跳ね馬の演出は流石だなぁ~とあらためて感じましたね。これはエンジンのピックアップにも関係しているかもしれませんが、鋭さは跳ね馬、スムースネスさはGT-Rといった感じでしょうか(笑)
【トランスミッション】
GTIのDSGライクなDCTですが、良く出来てます。低速域での躾は、DSGに一日の長があるように感じますが、フィーリングとしては、跳ね馬のF1シフトとVW/AudiのDSGの中間的・・・若干F1シフト寄り?・・・な2ペダルMTでしたね。シフトショックも思った程大きく無く、スムーズで、パドル操作に対しては瞬間的に反応してくれる感じで、ATモードもラクチンでいいですが、MTモードで乗った方が断然楽しいです。パドルも大きく固定式のため、ハンドリング中でも操作し易く、使い易かったですね。街中では、3速ホールドだけでもそこそこ走れちゃいますし、エンジントルクの使い方も上手い感じがしました。
トランスアクスル式の宿命か、やはりリア周りのメカニカルノイズは結構賑やかです。少し金属音的なノイズも混じるため、同乗者がこの手の音に苦手ですとクレームが付くかも知れませんが、ドライバーとしては気になるような音質ではないと思います。その分、エンジン音は比較的静かである意味、アイドリング中が一番煩く思うかもしれません。
あと、構造上仕方無い事かも知れませんが低速でのタイトコーナーブレーキング現象は、比較的強く顔をでします。なので路面状況によっては、ゆっくり曲がる時の巻き込みを大きく感じたり、不快に思ったりするかも知れません。このあたりは、車両としての熟成が進む事で軽減される事かと思いますが・・・

【ブレーキ】
そこそこの流れのある道路でしたが、ハードブレーキをするまでの事は当然無く、ブレーキ性能うんぬんという事は言えませんが、特性としてストロークではなく、踏力で効きをコントロールできるタイプのようでしたから、タッチはよかったです。自分の好みにあったブレーキですね。効きも若干リアの立ち上がりが早めな感じがありますが、ボディを沈め込むようにバランス良く効く感じでしたから、どんな場面でも安心して踏めるブレーキだと思います。
【ハンドリング】
ハンドリングは、概ねよく曲がります。特に高速コーナーでのトレース性能は噂通り高い感じがしました。交差点等でも、少し高めの速度で侵入し、軽くブレーキした後にグイッと曲がってみましたが、そのまま綺麗に曲がってしまって、小雨のウェット路面にも係わらずスリリングな事は少しも起こりませんでした(笑) サスがタイヤを上手く使ってるなぁ~と言う感じがしましたね。おそらくサスとステアリングの取付け剛性が高く、重量バランスもいい事から、タイヤもコンパウンドが柔らかく感じられ、路面にひたぁ~と吸い付く感じで走っている事は印象的でした。
サスのモードは、オート、コンフォート、Rと試してみましたが、余り大きな変化は感じられなかったですね。確かにRにするとゴツゴツ感は増しますが、でも硬過ぎる事は全く無く若干の突っ張り感は伴いますが良く動く脚だと思いました。乗り心地は凄くいいです。
一方ネガな面としては、タウンスピードでのステアリングセンター付近が少し曖昧な感じと、ワンダリング傾向少しある事でしょうか。まぁ、300km/hオーバーが設計目標ですから、些細と言えば些細な事なんですが。
いずれにしてもこの感じだったら、峠で走って、その実力を試してみたいとマジで思いました。


【まとめ】
まぁ、わずか30分足らずの試乗ですし、大熊猫の登場にビクビクしながらのドライブでしたので、GT-Rの本質の5%も感じられていないかも知れませんが、まずは第一印象として、「よくできました◎」と言っていいと思います。
試乗が終わって、何か以前乗った事のある車の乗り味に似てるなぁ~と思い出してみると・・・あっ、そうだベントレーの Continental Flying Spur に似てる!(ポン)・・・車格や値段、シャシー構造等の違いがあるとは言え、あちらも560psを誇るW12bi-turboをフロントに搭載し、センターデフ方式の4WDで怒濤の加速をするスーパーサルーンですが、図体の割りにハンドリングもなかなか優れた車でしたので、本当に似た印象を持ちましたね。当然、700kg以上軽いGT-Rのほうが軽快感もあり、洗練されたスポーティ感がありますが、乗り心地も良く、安心して飛ばせる安定感があることから、乗り味として似ているのかなぁ?と思いました。
そして昨日、本屋で立ち読みしていた時にゲーテと言う雑誌で福野礼一郎氏のインプレ記事を見つけ、読んでみましたが、今までの雑誌やネット等のインプレの中で一番 GT-R の特徴が良く分かるインプレだと思いました。特に氏らしく、技術面での特徴に触れている部分は、GT-R の出来の良さを表している部分だと思います。「現代のゼロ戦」という表現も正に言い得て妙なフレーズでしたね(笑)
と言う事で【まとめ】とは言いましたが、やはりまだまとめられませーん(><) 30分じゃ無理っす。 もっと乗ってみたいなぁ・・・買うかどうかは別にして(笑)
買うとしたら、上の画像のようにチタンカラーのブラックエディションがいいけど・・・(素)
あっ、そうそう、このGT-Rテストドライブ、競争率100倍超えているらしいっす(><)・・・同乗したスタッフの方(ケンメリとジャパンのGT-R開発ドライバーだったとのこと)が言ってますた。
ふぅ.....ちかれた(^^;
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Impression | クルマ
Posted at
2007/12/24 23:07:20
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